【開催見解】第9回金沢競馬(7/20・22)
2014年度・第9回の金沢競馬は7月20日(日)、22日(火)、29日(火)の3日間。ここから9月上旬までは3日間の開催となり、全12レース・ほとんどがフルゲートに近い頭数になります。また、日程も変則的に(今回は「日・火・火」、次回は「火・日・火」)、日曜の1R発走も11時20分に変わりますので、ご注意下さい。ここでは前半週の展望を。
20日(日)のメイン(11R)は「北國花火大会特別」(A4・1500m)
1番 チャームドライフ 桑野等
2番 ラバーフロー 鈴木太一
3番 フブキサクラコ 中島龍也
4番 ラストノート 田知弘久
5番 キングバンブー 堀場裕充
6番 マイネルモーヴ 藤田弘治
7番 マックスシャルビー 松戸政也
8番 フェールボー 服部大地
9番 バーボンシーダー 吉原寛人
届かずの4着が続く昨季A1の格上ラストノートだが、デキに関しては何ら不安はない。前々走1700mは両サイドから挟まれ気の悪さを出した印象、前走は距離不足の1400m・前残り馬場でも最後は小差まで詰めている。1500mに延びて手頃な9頭立てなら届くと見た。
そのラストノートと3走前が0秒1差のチャームドライフも当然上位候補。前走は直線で舌を出して走っており、その分で伸び切れずの3着に映った。集中力が課題だが、中央時は夏の函館1700mダート。時季的なものやクラスは問題なく、少しでも距離が延びるのもいいはず。立ち回り一つで逆転まで。
中央・笠松の実績ではA4入りも問題ないマイネルモーヴも展開一つ。暑さに強くなさそうな点は気になるが、これまでの敗戦は先行争いが激しくなった時。この顔ぶれなら力を出し切れそう。
マックスシャルビーも自己条件の1500mなら遜色ない。夏場に良績が多い点も魅力。
1500m以下なら元々A級好走のフブキサクラコも見せ場を作った前走より先行争いが楽になれば面白いはず。
22日(火)のメイン(11R予定)は「手取の火まつり特別」(A3・1400m)
トワイライトゾーン、ベニバナクィーン、スガノタイトル(再転入)、エーシンブラン、ファーストキス、メジャーダンディー、ディアブレイズン、ラピッズトウショウ、ウーシエンダー(回避の可能性あり)、が出走予定(登録のあったウインデスティニー、ケージーキンカメ、トップオバマは回避予定)。
メンバー的には5月の3歳重賞・北日本新聞杯の覇者ディアブレイズンが優勢。次回に3歳重賞・MRO金賞が控えており、距離もやや短い1400mという点は気になるが、勝った前走の古馬A4に比べて極端に相手が強くなったわけでもなく、一連の走りなら上回る。
自己条件のベスト距離ならラピッズトウショウは力が入るところ。前走・読売レディス杯は各地区の強豪相手で仕方なし。今季は1700mでも勝っているが、気性やこれまでのパフォーマンスを思うと1400mが最適で29秒0の持ち時計も。スンナリ先行なら好戦必至。
メジャーダンディーも先行争い一つ。当地初の1400mだった前走A4は素質馬ポセイドンの決め手に屈したものの、これまでより好内容の2着。南関東時も1200mがベストだっただけに、やはり短い距離が合う。
実績馬エーシンブランも気配自体は落ちていない。気性的に難しい面はあるが、力を引き出せれば好戦可能。
遠征後は間隔を開けて調整したファーストキスも短い距離で気分良く先行して力を出し切ると差はないはず。
(文:競馬カナザワ 大井明洋)