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【開催見解】第10回門別競馬(8/26~9/4)

第10回門別競馬展望

 

 前開催で行われたホッカイドウ競馬の祭典である「ブリーダーズゴールドカップ」は、牝馬限定戦に衣替えしたわけだが、今後の礎を築く意味では、マズマズの船出ができた感じがする。そして、今開催には、そのブリーダーズゴールドカップのジュニア版「ブリーダーズゴールドジュニアカップ」が行われる。今年で8回を迎えるのだから、今や完全に定着した感のあるレースだが、2歳馬を中心に組み立てられているホッカイドウ競馬の番組の中でも中核を成してきた。10月のサンライズカップ、11月の北海道2歳優駿へと続く道を確立するためには、是非とも獲得したいレースであり、各陣営にとっても承知の事実。フルゲートの14頭がエントリーしたことが、それを如実に物語っている。

 

 前開催後節からスタートしたSPAT4LOTOトリプル馬単は、ここまでキャリーオーバーが2回。この火曜日にもキャリーオーバーで上乗せされるだけに、対象の重賞レースにも更に熱を帯びることだろう。

 

【重賞レース】

○8月26日 11R 第8回ブリーダーズゴールドジュニアカップ(H1)2歳オープン 距離1800m

1.エメラルウルトラ

2.エンターザスフィア

3.アロマベール

4.クラバズーカー

5.クラヴィクトリー

6.ラブブレイブ

7.アードモア

8.ゴルデンドラマ

9.キタイノホシ

10.オヤコダカ

11.ゲットザグルーブ

12.ジェットシティ

13.フジノサムライ

14.ルコンポゼ

 

【展望】

中央に参戦した組と地元に居残った組。各馬のローテーションは違っても、H1の格付けが示している通り、実力馬がここに集まってくるのは至極当然の結果か。ズラリ並んだ素質馬に目移りするが、札幌の芝を経験して帰ってきたオヤコダカに注目したい。デビュー当初は、まだ子供子供していたが、実戦のキャリアを積むに従って、精神面でも確実に成長してきた。今度は地元馬同士で、しかもダートの一戦。自力勝負に持ち込んで快勝したウィナーズチャレンジ(3)の再現なると判断した。ヴァーミリアン産駒のゲットザグルーブは、距離を延ばされてからメキメキと頭角を現してきた一頭。追ってからの味、決め脚という部分では他の追随を許していない。更に距離が延びて、キッチリと首位争いへ。クラバズーカーは前走のヴァーミリアン賞で、今回と同じ距離を難なく勝ち上がってきた。今までにないハードの調整を課しており、ここに懸ける陣営の思いの深さが見て取れる。函館2歳Sのあと、ここまでジックリと立て直されてきたエンターザスフィア、うまく先行ペースに持ち込めれば、フジノサムライも持ち前の粘り強さを発揮してきそうだ。

 

(各陣営の談話)

1.エメラルウルトラ 前走は持ちタイムを詰めての快勝ですから、キャリア面も合わせると、まだまだ伸びしろがありそう。メンバー強化も相手なりに動くような感じがあります。

2.エンターザスフィア 函館2歳Sは予想外の結果に終わってしまいましたが、芝の感触に戸惑ったのでしょう。シーズン中盤の最大目標ですから、キッチリと馬を造りました。

3.アロマベール この2戦は連戦の疲れもあったのか、馬自体に闘争心が欠けていたようです。デキは持ち直しました。終い勝負に懸けますが、何とか上位に食い込みたいです。

4.クラバズーカー ソエ明けで完調手前でしたが、それでも勝つんですから力があります。動きも良くなり、今回はいい状態。相手関係は不明ですが、期待に応えてくれるでしょう。

5.クラヴィクトリー 中央のプランもありましたが、ここに目標を定めました。距離は2度目ですから、初回の時より動けるはずです。、タフな勝負になればチャンスが膨らみます。

6.ラブブレイブ 前走後はここ目標に、力の出せる仕上がりです。まだ1戦の身で分からない部分はありますが、距離が延びて良さが出ると思いますし、楽しみな面はありますよ。

7.アードモア デビュー戦は折り合いつきませんでしたが、それでも押し切った形。能力だけで走っている感じでした。もともと距離が延びてと思っていた馬。期待できる素材です。

8.ゴルデンドラマ 距離の長い方が向くかと思い、ここへ挑戦することにしました。ただ、まだ子供っぽく、競馬を学習しているところですからね。ここに入ってどこまでやれますか。

9.キタイノホシ 距離も初めてになりますし、相手関係も含めて、いい試金石になるでしようね。認定を勝つのが遅かったくらい、気を抜かず、真面目に走ってくれれば。

10.オヤコダカ 前走は芝、輸送競馬など、初めて経験することが多く、メンタル面に影響があったようですね。中間は集中力も戻って、前走時よりいい反応。地元馬同士の勝負なら。

11.ゲットザグルーブ 前走は馬の若さも手伝って、予想外の直線だけの競馬になってしまいました。それでいて僅差の勝負。負けた悔しさよりも、今後に向けての手応えを感じました。

12.ジェットシティ 前走も外を回りながら、キチンと脚を伸ばしてくれました。忙がせなかったら、馬自身がその気になってくれますからね。やっと素質の良さが出てきた感じ。

13.フジノサムライ 前走は1枠で行かせましたが、ハナにこだわらず競馬もできますからね。経験を積んで力をつけている。うまく流れに乗って運べれば、恥ずかしいレースはしない。

14.ルコンポゼ 前走の中央挑戦は負けましたけど、芝の適性を感じる内容でした。いい経験になったと思います。落ち着いて運べるようなら、ここでもヒケは取らないでしょう。

 

○9月4日 第11回リリーカップ登録馬 2歳オープン牝馬 距離1200m

・コパノハート

・ルージュロワイヤル

・ステファニーラン

・サプライズソング

・ドンローズ

・フィーリンググー

・マイファンファーレ

・ジュエルクイーン

・ホワイトラヴィーナ

・ナナヨンハーバー

・ビービーフィギュア

・ミラクルフラワー

・レッドムーン

・ジュメーリイ

 

【展望】

今年新設されたフルールカップからスタートを切った2歳牝馬たちによる重賞戦線は、今回のリリーカップ、フローラルカップから、統一交流競走のエーデルワイス賞と続くわけだが、先のフルールカップで衝撃的な勝ちっぷりを演じたコパノハートは、まさに並んでいるのはゲートの中だけという表現がピッタリとくるほど。まさに次元の違う内容だった。着差が着差だけに、距離が1ハロン延長などの死角を取り上げる必要はなさそうだ。一方、同じく2戦2勝負け知らずのサプライズソングは、前走のオープン戦で2番手から楽々と抜け出した。距離を経験しているアドバンテージを考えた場合、直線の長い門別コースがドラマが生む可能性も残されているはずだ。無傷同士が雌雄を決する時が待ち遠しい限り。栄冠賞4着のルージュロワイヤルは月1走のローテーションを守り抜いているだけに、まだまだ伸びしろがありそうだし、末脚がしっかりしているドンローズ、ステファニーランは距離延長を頼りにしたいところ。

 

 

(競馬ブック・松本英博)

 

 

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