【開催見解】第13回園田競馬前半(9/3~5)

いつ降るのか、わからない雨、そしてそのための砂の補充。色んな要因も重なって先週の園田競馬は大荒れだった。また水曜日は木村、田中、川原Jのトップ3のうち勝ったのは田中の1勝だけ、これもまた大荒れを招いた要因だったか。果たして今週もまた荒れ場は続くのか。馬場状態の見極めも大切になってくるであろう。また怪我で負傷中だった下原Jも丁度1カ月ぶりに帰って来る。彼が加わることによってまたひとつレースの流れも変わりそうで。

メインは5日の第11回園田チャレンジカップ。7月のサマークイーン賞に続きその金ナイターで行われる交流重賞のうちのひとつ。当初エントリーのあった他場遠征のスペシャリスト、笠松トウホクビジン、タッチデュールの回避で 遠征馬はやや小粒となったが、地元馬にも確勝級は不在で混戦必至だろう。4頭の遠征馬の中で最も能力が高いのは名古屋クリスタルボーイ、逃げ有利の笠松コースで前走呆気なく失速をどう評価するかだが、これが距離だけの問題と見たならば今回の1400m戦で巻き返しは当然となる。金沢からはジョウテングレイス。これまで18勝、正味の着外も僅か5回だけと結構ハイレベルの戦績。しかし、エーシンサルサが遠征した7月の読売レディス杯ではブービー惨敗。一線級が揃うと多少役不足なのか。残る2頭は金沢ハイタッチ、笠松エーシンハダルだが、これらでは成績的にどうか。迎え撃つ地元勢は堅実駆けサワノファインが筆頭。生粋の兵庫県馬ももう9歳、年齢的に考えてもこれが重賞取りへのラストチャン スになるかも。絶好の追い切りを見せたのはエーシンユリシーズ。前走の笠松遠征ではクリスタルボーイに先着を許したもののこれは明らかに付けた位置の差、今回は乗り慣れた木村Jでもあり存分に能力発揮もなるだろう。ニシノイーグルが久々に1400mチャレンジとなる。近走が余りにも不甲斐ないだけに気分転換がうまく成功すれば大駆けとなるのだが…。ラッキーフラワー、スマイルヴィジットと言った伏兵陣も頗る好調で展開次第、流れ次第では十分台頭の余地。

 4日はA2B1級混合の1700m戦がメイン。注目は前走、金沢遠征で自身三つ目の重賞をゲットしたトーコーポセイドン。この中間の動きを見た限りでは遠征疲れ云々はまったくなさそうだし、2戦2勝の木村コンビとなって更に飛躍のシー ン十分。僚馬シルクコスモスはJRA1000万級からの転入、併走遅れは気になるところだが、条件的には初戦が狙い目。前走が案外だったもののブルースイショウも2走前だけ走れば当然V圏内だし、前走スローペースの中でも結構な脚を使ったヒュージリアにもチャンス十分。

 3日はB1級の1400m戦がメイン。10頭立てながらも大混戦の予感大でどこからでも狙えそう。変わり身が大きそうなのはアポロヌリー。前走が1700m戦で相当掛かった、これからも1400m戦は向いてくるに違いない。しかも前走は格上馬相手、適鞍の今回は巻き返し必至だろう。シャインメソッドは昇級戦、それでも時計的には十分足りるし、目下の好調度を生かせば連勝の可能性も。ブレイヴハンターも1400mの方が力は出し切れるよう だ、前走時よりも戦いやすい相手にもなっただけに主役評価も十分。初陣サチノポピーも調教通りならかなりやりそう。



(文:競馬キンキ 北防 敦)

 

 

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