【開催見解】第13回園田競馬後半(9/10~12)
先週金曜日の園田チャレンジカップ、勝ったのは名古屋から遠征のクリスタルボーイだった。4頭いた遠征馬の中でもひと際目立って落ち着いていたのがこの馬、しかも筋骨隆々で見るからの絶好調ぶりをアピールだった。注目されたハナ争いも他の先行タイプとはまったく速さが違っていたし、すべてに於いて一枚も二枚も上であった。(2)着にはラッキーフラワー、直線に向いてシッカリ伸びたし、今までなら完全に勝ちパターンの競馬だったが、如何にも相手が強すぎた。9歳馬サワノファインは(3)着、早めから果敢と動いてプレッシャーを与えに行ったが、先に自分の脚色が怪しくなってしまった。それでも中身の濃い走り、生粋の兵庫県馬は崩れ知らず、ますます好調です。
サテ今週の園田競馬は10~12日(水から金曜)までの3日間開催。期間中のメインは12日のその金ナイターで行われるA1級の1400m戦。先週の園田CCは体調ひと息で見送ったウェットサンプ、無念の除外となったデンコウチャレンジ、ジェイフォースがエントリー。実績、実力ではこの3頭の中から勝ち馬が出てきそうだが、摂津盃(3)着後の前走、勢いに任せてA1級をも制覇してしまったツルマルホクトの連勝も夢ではなくなった。他にも好調コスモロゼット、良化ムードのエリモミヤビなど伏兵以上馬の存在も多々。
またこの日は今年3度目となる2歳アッパートライ競走、デビュー戦、スタート後手を踏みながらでも豪快な勝ち振りだったグレイスマアナが連勝を賭けスタンバイです。連続(2)着フセノダイヤ、 (2)(3)着と内容上昇中のポッドライジングは園田コースとの相性がいい注目のヴァーミリアン産駒。
11日はA2級の1400m戦がメイン。前走好時計で(2)着ブードゥーロアの中心は動くまい。好位付けから早めに動くようになってからはレース面も安定、状態面も更に良くなった印象。前走2番手馬に絡まれて息の入れ場がなかったのがフェブマルコ、ここは改めての狙いとなる。ビザンローズも前走が余り得意とはしないドロンコ馬場で(5)着、中1週、しかも良馬場見込みの今週は大躍進の可能性十分。ムラは多いもののエイシンダイチにも一発の魅力はあるし、2連勝中トゥルーカラーズも逃げペース次第ではまだ楽しめる。なおこの日の準メインには前走格上相手でも完勝オーケストラピットが出てきます 。まだまだ上を目指せる器、その名、パフォーマンスをご記憶いただきたい。
10日はB1級の1400m戦がメイン。兵庫県籍では6戦6勝、圧勝続きのマルトクスパートの出走です。先週の園田CCに出ていたとしても何らかの重い印は入っていただろうし、またそれに応えるだけの走りもしていたはず。とにかく強さ、スケールの豊かさは際立つ。単不動です!相手は堅実駆けのエーシンプロースト、タガノラガマフィンだが、転入初戦サンダーオーシャン、ゲットハッピーも力はありそうそうで(2)着争いがやや混沌とした一戦。
また準メインのJRA交流戦では兵庫県卒の小牧太、岩田Jが揃って参戦します、お楽しみに。
(文:競馬キンキ 北防 敦)