【開催見解】第10回高知競馬（10/25～11/9）
高知競馬は第10回開催がスタートする。今開催は25日〔土〕、26日〔日〕、11月1日〔土〕、2日〔日〕、8日〔土〕、9日〔日〕の6日間開催。
26日〔日〕には牝馬限定の準重賞ミラク特別、9日〔日〕には重賞第10回黒潮マイルチャンピオンシップが行われる。黒潮マイルチャンピオンシップについては登録が27日な為、出走メンバーは分からないが、ミラク特別は3歳牝馬の上位2頭ニシケンメイピン、ニシノマリーナを筆頭に、豪華な土佐の牝馬が顔を連ねている。まあその展望は後ほど、ということで…。先週は台風の影響で一日順延となり、何かとバタバタした高知競馬だったが、すっかり涼しくなって秋が到来。過ごしやすい中で、落ち着いて競馬を楽しんでいただけるものと思われる。各レースの熱戦を期待したい。
それにしても、最近は明るい話題が多い高知競馬。先日、韓国遠征中の倉兼育康騎手が重賞を勝ったというニュースが届いたと思いきや、今度は赤岡修次騎手がスーパージョッキーズトライアル2014で優勝。2007年以来、二度目となるJRAのWSJS参戦が決定的となった。過去にはリーディングを争ったこともある両ジョッキー。思えば2007年も、倉兼騎手はそのパイオニアとして一回目の韓国遠征中であり、場所は離れていても、何か通じるものがあるのかもしれない。前回にも記したと思うが、2007年のWSJS参戦により、明らかに高知競馬に吹く風は変わった。さらにいい風を吹かして欲しいと願う。
それではレース展望に移りたい。今回は26日のメイン第10レース「ミラク特別」〔サラ系3歳以上牝馬 1400メートル〕。このシリーズは年に4回行われるが、牝馬らしくというか、毎回勝ち馬が変わるシリーズでもある。今回も豪華な土佐のはちきんが集結。好レースになるだろう。
・ニシケンメイピン…高知競馬初の牝馬による3歳3冠制覇がかかった前走の黒潮菊花賞は惜しくも2着。偉業達成とはならなかったが、ハイレベルの3歳牝馬であることは間違いない。7月のヴェガ特別では並みいる古牝馬を相手に快勝。冬場で少し調子落ち気味にも映るが、主役候補の一頭には違いないところ。
・ニシノマリーナ…春はニシケンメイピンにタイトルを奪われたが、前走の黒潮菊花賞で雪辱。逃げて4馬身差の快勝だった。激走後ということもあってか、ニシケンメイピン同様、調整は軽いが、以前よりは確実に肉体面でも精神面でも成長している。何とか格好はつけてくれるのではないか。
・ボーラトウショウ…園田からの転入初戦となった前走が圧巻。8月以来の実戦だったが、ハイレベルなB1クラスで派手な勝ちっりを見せた。転入2戦目で早くも牝馬界を統一するか。見逃せない一頭と言える。
・モスコーオペラ…既に重賞で3着するなど実績はここでも上位の馬。前々走の名古屋遠征こそ凡走に終わったが、前走は鮮やかな勝利。完成期に入ってきた印象を受ける。上位争いが期待できるだろう。
その他ではこのシリーズには欠かせないヒロカミヒメ、チェルカトローバなどお馴染みの面々もスタンバイ。ベテラン勢の意地も要チェックだろう。
