【兵庫】大阪スポーツ杯 第7回兵庫若駒賞 今回の見どころ

2014年10月27日

【大阪スポーツ杯第7回兵庫若駒賞 今回の見どころ】

 

 4戦無敗の女王トーコーヴィーナスに恐れをなしたか、直前になって回避馬が続出。出走馬のレベルダウンは著しく、非常に味気ないレースになった。もっとも、立場を変えて考えれば分からないでもない。重賞4勝、関東オークス(JpnII)2着があるトーコーニーケ以上の呼び声が高い才媛に真っ向勝負を挑むのは暴挙以外の何ものでもない。勝ち目のないレースを使うぐらいなら、賞金が安くてもチャンスのあるレースを使いたいのが人情。各陣営の思惑は容易に理解できる。しかも、1着賞金に大差のない認定競走がこの時期に集中しているのだから尚更だ。一番の要因は新馬戦の開催時期がズレ込んだこと。そのあおりをモロに受けたが、予定の認定競走を消化するためには仕方がない。求められるのはこういうジレンマへの早急な対応策。たとえば他場からの転入馬に門戸を開くとか、根本的に方針転換して交流重賞にするとか。これは来年以降の課題としたい。

 

 そういうわけで重賞レースとはいえ、トーコーヴィーナスにとってはあくまで前哨戦。ターゲットは次走の兵庫ジュニアグランプリ(JpnII)。そこでJRA勢を相手にどんなレースを見せるか。そして、その結果次第では大晦日の東京2歳優駿牝馬(大井)への遠征も視野に入っている。年が明ければ広く全国に活躍の場を求めることになるだろう。歴史に名を残すスーパー牝馬の若き日の走りをまぶたに焼きつけたい。それが主眼のレースだろう。

 低レベルの2着争いになるが、筆頭にはポムショコラを推す。プリンセスカップの4着は良血馬ならではの伸び脚で、ここに照準を合わせた無理のないローテも好感が持てる。大勢逆転は夢のまた夢でも、しっかり2着を確保して今後の糧にしたいところ。

 続くのが2組を勝ち上がったジンアトラス。前走の勝ちっぷりが良かったし、新馬戦2着も評価できる。流れひとつで馬券圏内に顔を出せそう。

 ヒモ穴狙いとなるとドットスマイルとタケマルサクラあたりになるが、ともにパンチ不足は否めない。勝ち負け云々のレベルに達していないのが実情で多くは望めまい。掲示板には載れれば儲けものだろう。

 

【2014.10.27 大阪スポーツ 瀬藤 治人】

 

 

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