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【開催見解】第21回園田競馬後半(12/23~25)

 先週末現在で田中Jと木村Jは1勝差、261勝と260勝、非常に高いレベルで兵庫県リーディングの座を争っている。今年の園田開催は残り6日間、どうやら最後の最後までもつれ込むものだろう。色んなプレッシャーがのしかかるであろう当の本人たちには悪いが、この争いを外野から楽しむことにしている。

 

 サテ、いよいよ今週はクリスマス、23~24日かけては園田場内でもクリスマスイベントが催されますのでどうぞお楽しみ頂きたい。そんなクリスマスイヴ(24日)に盛大に開催されるのが第14回目を迎える兵庫ゴールドトロフィー。過去13回の優勝馬は何れもJRA勢だけに毎年どうもテンションが上がらないのだが、今年の地元勢には春かきつばた記念に勝ったタガノジンガロがいる。しかも今年のJRA勢はやや手薄な印象、ソロソロ一矢報いてもらえないだろうか。地方他場からは浦和ジョーメテオ、船橋コアレスピューマ、名古屋クリスタルボーイ、高知サクラシャイニーの4頭が参戦。中でも浦和ジョーは前走、笠松グランプリを大楽勝、一層弾みが付いたし、いち早く田中Jの騎乗を取り付けたことが大きい。先月の兵庫ジュニアグランプリを制したジャジャウマナラシと同じ小久保厩舎馬、先月の再現となるのかどうか。またクリスタルは前走こそ案外も9月の園田チャレンジカップでは圧倒的な強さを見せた。軽ハンデでもあり軽視できない一頭になりそう。JRA勢は前走JBCスプリント僅差3着のタイセイレジェンド(内田博)初の地方交流ながらも近走充実のメイショウコロンボ(武幸)小回りならギリギリ距離も克服なりそうなサマリーズ(藤岡祐)半年ぶりながらも実績上位セレスハント(岩田)の4組が参戦となる。

 

 クリスマスの25日はA1A2級混合の1700m戦がメイン。一線級は年明け3日の新春賞に進むため出走予定馬はやや小粒。前走の園田金盃、不向きな馬場状態でも6着まで追い込んできたブルースイショウに久々勝機が舞い込んでくるかも。門別からの再転入初戦、ゴールまえで進路が狭くなる不利がありながらもマッハタイザンは3着だったし、そのマッハに先着したのはアランロド。この2頭もまた人気を背負うことだろう。実績馬ナニハトモアレも馬体にひと絞りがあれば一変しておかしくない。

 

 23日の天皇誕生日はB1級の1400m戦がメイン。当初の予定よりも大幅に減って9頭立てとなったことでひと際脚光を浴びるのが好調ビジンダネ。初めてのB1級にはなるが、前走のB2級勝ち時計は同日のB1級よりも速かったし、机上計算なら十分に勝って余る。しかも今回の枠順が願ってもない外枠、これで一層、走りやすくなったことも事実。中心は任せて良さそう。門別からの転入馬ラピスブラオ、エイシンシャリオもなかなかの実力。中でもエイシンは元兵庫県馬、園田では7戦して6回の連対だから安定感、レース巧者ぶりも売りである。時計のかかる競馬になっての反撃狙いはエーシンザホット。尻下がりの成績でも体は引き締まって良くなってきた。
 

(文:競馬キンキ 北防 敦)

 

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