【開催見解】第13回川崎競馬(3/2~6)
川崎競馬は3月2日~6日まで5日間開催。
すっかり春めいて心地の良い風が吹く昼間開催。
2月27日には川崎競馬にうれしいニュースが飛び込んできた。
2016年のJBC開催が川崎で実施されることが発表されたのだ。
・開催日 平成28 年11月3日(祝・木)
・開催場 川崎競馬場
・実施競走
第16回JBCクラシック(2,100m)
第16回JBCスプリント(1,400m)
第 6回JBCレディスクラシック(1,600m)
川崎競馬場でのJBC開催は2012 年以来3回目となるが、川崎競馬にとって2016年といえば大きな変遷を遂げる年。
取り壊した3号スタンドが大型商業施設として生まれ変わり、まん中のバスロータリーを挟んで、右に行けば川崎競馬場の入場門、左はショッピングセンターとなってオープン。川崎競馬場の敷地内で、競馬観戦ばかりでなく、ショッピングや飲食も楽しめるようになり、年間約300 万人の来場を見込んでいるという。
さて、今回は1、4、5日目は11レース制で、2、3日目は12レースが組まれているが、3日目に第61回エンプレス杯が行われる。
第37回まではキヨフジ記念と称され歴史を刻んできたレース。キヨフジとは昭和20年代に川崎で大活躍し、中央競馬に移籍したのちオークスを制覇。地方競馬出身馬として初めてクラシック競走を勝った名牝である。
初日メイン競走は馬事畜産振興中央協議会賞。B3二組による1,600m戦。
中心視したいのはアイディアバイオ。前回からB級に昇格したが後方から早めに動くと息の長い末脚を発揮する好内容。結果は前とは差のある4着だったが、出負けさえなければ差を詰められるようになるだろう。
川崎コースと相性の良いトーセンソユーズを対抗に。前走から距離短縮するのがプラスに働きそうなドリームエルダーは前回外したプリンカーを再度着用して臨む。
2日目は東京中日スポーツ弥生杯。初春恒例のマイル準重賞。勝ち馬には川崎マイラーズ(5月13日)への優先出走権が与えられる。
中央からの転入3戦目になるトーセンジャガーに食指。前走の自己条件ではひとマクリで上位進出。スタートダッシュがつかないタイプではあるが、今回も同条件なら注目したい。
休養前の軽快な先行力が戻ってきたポイントプラス。昨年の勝ち馬ロンドンアイは休み明け三戦目で状態面アップとなれば本来のスピード発揮。強い相手に揉まれてきた経験を生かすドリームザネクスト。逃げると粘り強いイーサンヘイロー。
3日目は第61回エンプレス杯。古馬牝馬によるダートグレード競走。距離2,100mで、レースの駆け引きだけでなく、スタミナも要求される一戦だ。
JBCレディスクラシック馬サンビスタや、クイーン賞勝ちトロワボヌールが不在となれば、ワイルドフラッパーを本命視。2014年の牝馬交流重賞で3勝を挙げている実績は一枚上。JBCレディスクラシックでも1番人気に推されていたがスタートで後手を踏んだことが最後まで響いて3着。今回はJBCレディスクラシック以来の休み明けになるが、実績からは負けられない闘い。入念に乗り込まれて仕上がりは上々だという。
アクティビューティは11月のJBCレディスクラシック4着、12月のクイーン賞2着、1月のTCK女王盃2着という安定勢力。スタミナ勝負に強く2,100mでも大崩れはないだろう。
関東オークスでは3着だったアムールブリエ。もっか2連勝中と勢いもあり、距離への応力も十分。転厩して再起を目指す実力馬アスカリーブル。ブリーダーズゴールドカップでサンビスタの4着の実績があるケイティバローズ。
4日目はB1二組、B21組の桜月特別は2,100m戦。長丁場の距離実績が鍵になりそうなら、前走は浦和1,900mを逃げ切っているトーセンサミットと、川崎コース2,100mの中央交流で3着しているトーセンハリケーンの小久保厩舎両騎をピックアップ。
後方から伸びてくるエスケイロード。地元をスキップして左回りに臨むテープカット。直線勝負型ドリームネイチャーは距離を味方にする。
そして最終日はB2二組、B3一組の1,500mブラッドストーン特別がメイン。
中央から転入後7戦5勝しているパロパロ。負けた二戦の敗因はハッキリしていて、いずれも出遅れ。前走のB2戦では4コースで先頭に立つ勝ちっぷりで余力十分。まだ底を見せていない。
相手は決め手鋭いジュウニントイロ。ダッシュ速い大型馬マサヤ。
競馬ブック 中川 明美