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【開催見解】第12回浦和競馬(3/23~27)

2015年3月22日

 平成26年度、第12回浦和競馬は3月23日からの5日間開催。今開催のメインレースは3日目の25日に行われるS1桜花賞。いよいよ2015年のクラシックが始まる。

 

 初日のメインレースはB3三組による1600メートル戦の「春光特別」で、人気の中心になりそうなのは小久保厩舎のユキアカリノマチか。JRAから浦和へ転入以来15戦したが、掲示板を外したのは1回だけという安定感。追い切り動いて状態もキープできており、連軸には最適の存在だろう。コスモアリュールは大井所属の外厩調整馬。左回りがベターで、適性のある浦和へ連続して遠征してきた。流れにさえ乗れれば簡単には崩れず、今回からB3に再昇級でも何ら見劣り感なし。重視が必要。シンビオシスは浦和コース2度目。8歳馬だが、一瞬の切れ味に衰えはなく、流れさえ向けば怖い存在に。ミラクルミイクンは前2走を8、9番人気で連勝。1600メートル→1000メートル、そして今回1600メートルに戻るが、今の勢い、充実ぶりは脅威になる。

 

 2日目のメインレースはA2下による牝馬限定の「ティアラカップ」1400メートル。まず注目は船橋のマスターエクレールか。前々走のS3船橋記念では4連覇を達成したナイキマドリードの2着。重賞でも通用するスピードを見せており、スプリント戦がベストでも小回りの浦和なら1400メートルぐらいはこなせそうだ。川崎のハードデイズナイトは船橋記念で4着。その後はここを目標に乗り込みは十分で、浦和の1400メートルでも過去にV歴。船橋記念ではマスターエクレールに先着されたが、今回の条件なら互角以上に。他にも格下の身だが浦和で3戦無敗のショウナンガラシャ、小回り向きの先行力を持つエールドランジュ、浦和1400メートルで1分27秒1の時計があるブライティアグラスなども上位争いに絡んでくるはず。激戦必至。尚、当レースの勝ち馬には4月29日に施行予定のS3しらさぎ賞への優先出走権が与えられる。

 

 3日目はSI桜花賞1600メートルがメインレース。南関東牝馬クラシックの第1戦だが、グランダム・ジャパン2015、3歳シーズンにも組み込まれており、地方全国交流となっている。今年は兵庫からトーコービーナスが参戦してきた。舞台となる浦和1600メートルの特徴としては、3コーナーから4コーナーの途中にスタート地点があり、内枠が絶対有利、外枠は非常にロスが多くなる。特に逃げ、先行タイプの馬は外枠は絶対に避けたいところ。何しろ枠順が大きなポイントになるのだが、この原稿を書いている時点では枠順は未定。そこのところはご容赦を。まず兵庫のトーコーヴィーナスだが、これまで10戦して8勝、2着1回の実績を誇り、惨敗の1回は交流重賞の兵庫ジュニアグランプリ。それでも直線入り口までは見せ場があり、前走は名古屋の重賞を圧勝。全国レベルの能力を持っているのは確か。輸送競馬も克服しており、あとは左回りでトリッキーな浦和コースがどうかだが、競られずにスンナリと先行できれば、南関東勢相手でも互角以上の期待。ただ、さすがに南関東勢もクラシックだけに好メンバーが揃った。ララベルは昨年のNARグランプリ2014の2歳最優秀牝馬。昨年暮れの東京2歳優駿牝馬以来、ぶっつけでの桜花賞となるが、もともと間隔が開いていても問題のない気性。また、前々走の川崎・ローレル賞の内容から初コースを気にするタイプでもない。併せ馬での追い切りを4本こなして桜の舞台へ挑む。スターローズは前哨戦のユングフラウ賞を1コーナーで不利があって終始大外を回りながらの差し切り勝ち。着差こそハナだったが、それ以上のインパクトがあった。順調に使われている強みがあり、浦和コースへの適性も証明済み。決め手勝負になれば戴冠のシーン十分。ユングフラウ賞2着のリボンスティックは新馬勝ち以降、勝ち切れないが、ここ3戦はララベル、スターローズと僅差の競馬。ここも大崩れはなさそう。地元浦和のトーセンマリオンは転入緒戦のユングフラウ賞で3着に入って優先出走権を手に入れた。父トーセンブライトはブライアンズタイム産駒で現役時代はダートグレード競走を3勝。数少ない産駒の中から素質馬を出し、ここは注目の転入2戦目になる。

 

 4日目のメインレースはB1・B2一組による「弥生特別」1600メートル。ここは抜けた馬不在の混戦メンバー。一応、地元に戻って巻き返しを狙うオイダシダイコ、浦和で8戦6連対の実績を誇るハードクラップ、昨年の12月に今回と同条件を勝っているケイティードラゴンあたりが軸になりそうだが、 ラブミーチャンのひとつ下の半弟ホクト、長期休養明け2戦目となる実力馬イケノエイトマン、相手なりに走れるダイヴァーダウンなどにもチャンスがありそうだ。枠順による有利、不利の大きい距離でもあり、波乱のムードが漂う。

 

 開催最終日は「ブラッドストーン特別」B2二組・B3一組による1500メートルがメイン。地元浦和のパロパロは前々走が4馬身差、前走は6馬身差での圧勝。まだ地方の馬場では底を見せておらず、勝って再度同条件、馬場の良否も不問で浦和の1500メートルも過去5戦4勝なら、死角らしい死角は見当たらない。相手候補は、浦和で2戦2勝のビッグウェーバー、休み明け3戦目から安定した走りを続けるダイリングローバル、初コースだった前走の浦和戦をレース1上がりの脚で差し切ったヒショウ、持ち時計上位のマイネルヴェルディ、浦和で6戦4連対のマイネジェシカあたりか。あとは初コースだが左回り照準のテープカットにも要注。

 

 

 

(ケイバブック・木村悟)

 

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開催当日のレースに関する情報については、主催者発表のものとご照合ください。

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