【開催見解】第3回金沢競馬前半(4/26・28)
金沢競馬の2015年度・第3回の開催は、4月26日(日)、28日(火)、5月3日(日)、5日(火・祝)の4日間。先週までは逃げが圧倒的有利の高速馬場が続いていましたが、前開催終了後の22日(水)に砂が補充されたため、馬場に変化が見られる可能性があります。ご注意下さい。ここでは前半週の展望を。
26日(日)のメイン(10R)は「青柏祭特別」(A4・1700m)
1番 スガノタイトル 吉原寛人
2番 マーベラスキング 藤田弘治
3番 ルネッサンスマン 堀場裕充
4番 ヤマチョウサン 米倉知
5番 メイクザカット 田知弘久
6番 ヴォワアンジェリク 服部大地
7番 マイネルティエラ 沖静男
8番 ヴリルボルドー 青柳正義
9番 エムオータイガー 平瀬城久
10番 メジャーダンディー 畑中信司
1700mが最大のポイント。連勝中のヴリルボルドーにとっては試金石とも言えるクラスの上に、昨秋B2(好メンバー揃いの特編1組)で惨敗している距離。素質や今の勢いなら通用しそうだが、先行争いも含めて走ってみないと分からない面がある。
それなら実績と距離適性は申し分ない黒木厩舎の2頭から入る手か。元A1のマーベラスキングは昨季より順調に調整できているが、今季3走は距離や展開に泣いた面も。更に攻めを強化して良績の多い適距離に。4コーナー先団で回ってくれば好走確率は高い。ヤマチョウサンは今季9着→7着→5着と成績こそ今一つだが、1400~1500mでは厳しかったのも確か。気配はそう悪くなく、攻めもしっかり。A2勝ちもある1700mで変わり身を見せそうだ。
メジャーダンディーもスンナリ先行できれば好戦可能。転入馬メイクザカットはテンに置かれて勝ち味に遅いタイプだが、1700mなら勝負になる能力は持っている。
28日(火)のメイン(10R予定)は「選抜 スポーツニッポン杯 ノトキリシマ賞」(3歳牝馬・1500m)
エムティサラ、ヒメガミ、ベルノトライ、サラソウジュ、デュエル(ここまで5頭が希望投票で出走)、ハッピールミエール、ラカリファ、イヴシャンテマリー、リンノレナチャン、ウィンザカップ、プラチナタンポポ、ミスマルレイナ、の12頭が出走予定。
前回、ハッピールミエールがまさかの6着に沈んだことで、混沌としてきた3歳トップ戦線。次々回の重賞・北日本新聞杯にも繋がる一戦だが、安定して走りを見せているエムティサラ中心視が無難か。前が飛ばす展開も向いた前走勝ちだが、減っていた馬体重が8kg戻ったことで馬体の感触も持ち直し気味に映る。むしろ距離が延びた方が良さそうなタイプ。発馬で後手を踏むなどして位置取りさえ悪くならなければ好勝負必至。
もちろん、昨年から世代トップ争いの中心にいたハッピールミエールも一戦だけでは見限れない。気性的に難しい馬だけに、前走は内で揉まれる展開が最大の敗因。まだ良化の余地は残すものの、気配自体は休養明けでエムティサラに先着した前々走よりいいくらい。スンナリの展開なら巻き返していい。
レースの鍵を握るのは、ヒメガミ、ベルノトライ、イヴシャンテマリーらの先行争いか。行き切った馬は脅威となるが、その辺りは枠順次第か。やり合うようなら、前走4着も2着とはハナ+ハナ差のサラソウジュが突っ込む。今季は力を付けているデュエルの2~3着浮上もあっていい。
(文:競馬カナザワ 大井明洋)