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【開催見解】第5回金沢競馬前半(5/24~5/26)

2015年5月23日

 2015年度・第5回の開催となる金沢競馬は、5月24日(日)、26日(火)、31日(日)、6月2日(火)の4日間。先週は雨で高速馬場になりましたが、開催終了後の20日(水)に砂が補充されました。前半週にかけては雨が降る予報でもなく、時計の出方は水準方向に戻る見込みですので、ご注意下さい。ここでは前半週の展望を。

 

 24日(日)のメイン9Rは「重賞 第23回北日本新聞杯」(3歳・1700m・JBC協会協賛キャプテントゥーレ賞) 昨年から施行時期が1開催だけ遅くなった春の3歳ナンバー1決定戦。今後の金沢競馬を盛り上げてくれそうな若駒が顔を揃える注目の一戦だ。

 過去5年の勝ち馬は…

 

 2010第18回スマートパワー(牝3)…米倉知騎手 1番人気 良・1分50秒3

 2011第19回エムザックハーツ(牡3)…米倉知騎手 2番人気 良・1分50秒6

 2012第20回アルドラ(牝3)…藤田弘治騎手 1番人気 良・1分50秒6

 2013第21回フレアリングメテオ(牡3)…青柳正義騎手 1番人気 稍・1分52秒7

 2014第22回ディアブレイズン(牡3)…平瀬城久騎手 2番人気 良・1分50秒9

 

 比較的力差のハッキリとしたメンバーになることが多く、更に過去をさかのぼっても大荒れの結果は少ないが、混戦と言われる年は小波乱の結果(3連単1万円台)になることも。昨年は3着に人気薄が入っての大荒れ(3連単219220円)。2005年のシャインカイザーや2008年のノーブルシーズは、のちに古馬OP重賞でも活躍するが、当時はまだ抜けた存在ではなかった。生え抜き牡馬は3歳を迎えて急上昇する傾向あり、最も注意が必要。

 今年のメンバーは

 

 1番 エムティサラ 青柳正義

 2番 レオパルト 畑中信司

 3番 ベニバナオンリー 堀場裕充

 4番 イヴシャンテマリー 藤田弘治

 5番 ハッピールミエール 平瀬城久

 6番 ディアスプレッド 中島龍也

 7番 ドリームマオ 松戸政也

 8番 ハタノガイスト 沖静男

 9番 ハイネ 吉原寛人

 10番 ショウナンマドロス 池田敦

 11番 オクラクオウ 桑野等

 

 上位拮抗の様相だが、ここで「初対戦」「初距離」という有力馬も多く、むしろ力関係がハッキリしないという方が適切な表現なのかも。首位候補は5頭。

 器の大きさと伸びしろという点でレオパルトを推したい。休養明けの今季2戦2勝は完勝だが、まだ余裕を持たせた馬体の造りでのもの。一線級相手のここに向けてビシッと追い切られなかった点と揉まれた時がどう出るかだけで、距離OKの血統でもあり期待大。

 転入2戦目のハイネは距離が延びて持ち味を発揮するタイプ。道営などでの戦績も他を上回っている。前走・JRA交流は距離不足でもあり詰めただけの4着だが、今回は追い切りも強化。テンに動けない点が不利になる展開にもならない顔ぶれだけに差し込みそう。

 安定感ならエムティサラ。冬季遠征を終えての2戦は反応も物足りず3着→2着だったが、その後は本来の走りを取り戻しての連勝。距離に関しては何ら不安ないタイプで、疲れを残さぬよう前開催をパスして追い切りもしっかりと。比較的自在に運べる点も有利。

 ベニバナオンリーも金沢では6戦6勝の負けなし。春の連勝後はソエでひと息入っており、状態面が気になるところだが、手薄な先週の二走を叩いて中4日での参戦は予定の行動で、状態を見極めての出走。スンナリ行けなかった時がどうなるかだけで当然有力候補。

 昨季の戦績は一番のハッピールミエールがどう変わってくるかも注目点。春先の気配がもう一つだっただけに、これからは上向く一方のはず。走る気を呼び起こせば首位も十分。

 穴なら当地転入後2着→1着のショウナンマドロス。一気の相手強化だが、距離延長は歓迎のタイプで、潜在能力でも負けていないはず。

 

 26日(火)は「SJT2015ワイルドカード」が行われ、各地のリーディング2位と委員会選定の計11人の騎手が本戦出場を目指して2つのレースを戦う。

 第1戦は9R「ブロンズサドル賞」(B1選定馬・1500m)

 回避予定馬を除く11頭は、チャームドライフ、メイショウオニグマ、カワキタテンザン、ジョウテンオリーヴ、スリーパイン、マヤノチャクリ、タイキアセンブリー、カグニザント、ショウナンバスター、トウショウエディタ、メイショウサンキチ、になる見込み(22日までの取材によるもの、23日の出馬投票で出走馬は確定)。能力差のないメンバーが揃って、実に予想が難しい一戦。勝ちっぷりや時計はジョウテンオリーヴだが、相手が揃って位置を悪くすると前々走3着のようなこともあり…。そのジョウテンに3月は完勝スリーパインも先行なら巻き返し可能と見るが、前走で崩れているように展開次第の面が。個人的には伸びしろ十分の2頭に注目。まずはトウショウエディタ。前走は道中で離されすぎたが直線は凄い脚。前々走もジョウテンオリーヴと小差。気性面で乗り難しさはあるようだがデキ自体は良さそうで、道中食らい付いていければ面白いはず。もう1頭はメイショウサンキチ。前々走でスリーパインに競り潰されているが、当時はまだ良化途上。血統と馬っぷりからも潜在能力は相当。前走勝ちで上向きを示しており、先行争い一つのはず。

 

 第2戦は10R「ブロンズホイップ賞」(A3~A4選定馬・1900m)

 距離を嫌ってか選定馬の回避が続出しそうなのは残念だが…。それらを除く11頭は、ヒカルデザイアー、トウショウヴォワ、アポロムーン、ラストノート、トウショウブリッツ、シェイプリー、ヤマチョウサン、リジカーレ、アトムオークス、ジョウテングレイス、バイオレントナイト、になる見込み(22日までの取材によるもの、23日の出馬投票で出走馬は確定。更に回避馬が出た場合はブラックメイプル、スプリングデジレが繰り上がる)。戦績的にも最有力はヒカルデザイアー。前走は出負けして中団のインから運んだが、逃げた勝ち馬にマイペースに持ち込まれて届かなかっただけ。中1週で使えるのも状態に不安がない証拠で、本質的には距離延長も苦にしない。A2勝ちの地力でもあり、メンバー的にも決めたい一戦。1900mで更に良さが出そうな元A1ラストノートも乗り難しい面さえ出さなければ決して見劣らない条件。トウショウヴォワも前走・名古屋遠征が微妙と見ていた1800mもこなせた3着。減った体は回復しているようで、このメンバーなら先行の利もありそう。追込タイプではあるが距離的に面白いのはシェイプリーとヤマチョウサン。



(文:競馬カナザワ 大井明洋)

 

 

 

 

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