【開催見解】第10回門別競馬(8/25~27・9/1~3)
第10回門別競馬展望
今年度の全日程の3分の2。今開催が終われば、いよいよ、重賞レース目白押しの秋競馬へと突入するわけだが、今開催は後節6日目に2歳牝馬による第2弾、リリーカップが組まれている。
【重賞レース】
○9月3日 第12回リリーカップ登録馬 2歳オープン牝馬 距離1200m
・タイニーダンサー
・モダンウーマン
・ミスミランダー
・マックスガーデン
・エムティーシャトル
・モリデンサンバ
・ホーリーデーンズ
・ツリーナッツヒメ
・ランランラン
・リコールクレール
・ジャストゥラヴ
・サダムフジコ
・スーパープルーム
【展望】
栄冠賞を快勝して中央の函館2歳Sに駒を進めたタイニーダンサーが登録してきた。初芝、初の長距離遠征というハンデを背負いながらも、後方から追い上げて0秒8差4着。本来なら輸送競馬では馬体重が減る傾向にあるのだが、それを維持しての内容だから、相当な素質を秘めていることを、その一戦で実証した感じがする。1カ月以上、間隔を開けられたのだから、激戦の疲れは癒えるはずだ。ただ、素質云々を言うなら、マックスガーデンも双璧だろう。初戦はミスミランダーを大差勝ちし、前走のウィナーチャレンジでは、栄冠賞2着のモダンウーマンをゴール前で測ったように差し切っている。相当な勝負根性を持った馬であるのは間違いない。ジックリとレース間隔を取られているのも好感材料。2戦2勝の負け知らず。未知の魅力を言うなら、こちらが上かもしれない。4戦して10割連対を続けているモダンウーマンは、単に逃げるだけではなく、前走では差す競馬で快勝。距離が1200mまでなら、五分以上の競馬は可能とみたい。あと、安定勢力のミスミランダー、新馬初戦勝ちながらも、センス秘めるリコールクレールも追い切り次第では上位を争いそうだ。
【初日メイン】
○8月25日 11R スワンフェスタ2015特別 3歳以上C1-1組 距離1200m
1.クラジェントリラブ
2.スカイウォリアー
3.アロマー
4.シュヴァン
5.ヴァイスフェッター
6.サラセルバ
7.ヒミノコンドル
8.フウコウメイビ
9.ワンツーステップ
10.サクセスストーリー
11.ミヤリサンラビリー
【展望】
アロマーとヒミノコンドルは、8回門別で顔を合わせてヒミノコンドルが1馬身差で斥けているが、敗れたアロマーは、前開催に出走して見事な勝利を飾っている。レース間隔が詰まった点に不満はなく、再び、両馬が相まみえる。一騎打ちムードが濃厚だが、割って入るとすれば、テンに行き切れた時のミヤリサンラビリーだろう。前走でクラスのメドを立てたヴァイスフェッターも、うまく先行ペースに乗れれば、上位食い下がりがありそうだ。
(厩舎の談話)
1.クラジェントリラブ
この2戦の粘りのなさを見ると、少し疲労が残っているのかもしれません。このクラスなら間に合う馬なんですが。
2.スカイウォリアー
クラス下がった形ですが、自分のレースができないと脆いですからね。デキは維持していますが、ここもどうでしょう。
3.アロマー
前走はこの馬の自在性を生かした勝利ですね。変わりなくいいデキですから、昇級しても対応できるでしょう。上位進出を狙っていきます。
4.シュヴァン
揉まれる形になると脆さが出てしまいます。スタートを決め、うまく流れに乗れればいいですが、アテにはできません。
5.ヴァイスフェッター
前走は昇級戦も差はなく、メドが立つ走つ内容でした。ペースに慣れれば、もう少し脚を使えると思います。楽しみです。
6.サラセルバ
勝ち負けには届いていませんが、末脚の確実さは見せています。展開の味方があれば、勝機があると思っているんです。頑張ってもらいたいです。
7.ヒミノコンドル
クラスは上がりましたが、時計面では優るとも劣らないです。脚を余すケースがあるかもしれませんが、ここもそのスタイルに徹するだけです。
8.フウコウメイビ
この条件では頭打ち。それに使い詰め、代わり映えしませんからね。ここも厳しいでしょう。
9.ワンツーステップ
クラスは楽になりましたが、レース内容が変わってきませんからね。もう少し脚が続かないことには、難しいでしょう。
10.サクセスストーリー
いつも自分の持ち時計だけは走ってくれますが、脚質的に展開の味方がないとね。まあ、崩れることはないと思います。
11.ミヤリサンラビリー
力は通用するのですが、気難しい性格が前面に出てしまっていますからねえ。アテにしづらい現状です。
(競馬ブック・松本英博)