【開催見解】第12回金沢競馬前半(8/30・9/1)
2015年度・第12回の開催となる金沢競馬は、8月30日(日)、9月1日(火)、6日(日)、8日(火)の4日間。
今開催は8日(火)に重賞「イヌワシ賞」(地方全国交流重賞・2000m)が行われるが、その展望は次週に。
ここでは前半週の展望を。
30日(日)のメイン10Rは「八朔まつり特別」(A4・1500m)
1番 エムオータイガー 平瀬城久
2番 プリンセスキラリン 鈴木太一
3番 ヴリルボルドー 青柳正義
4番 スプリングデジレ 松戸政也
5番 ジョウテンオリーヴ 池田敦
6番 セレブリティトーク 沖静男
7番 スガノタイトル 畑中信司
8番 ミカワジェイド 拜原靖之
9番 トウショウブリッツ △柴田勇真
10番 マーベラスキング 岡村卓弥
11番 スリーパイン 米倉知
12番 ショウナンバスター 桑野等
参考になるのは同じ距離で多数が対戦した前々回A3、前回B1-1。ただ、馬場と展開が正反対で、結果も然り。今回は良~稍重でのハイペースという、ここ2回と違う状況を想定も、逃げが絶対条件のスリーパインが外枠を引いたことで展開は不透明に。力量的にも全馬が圏内と言え、実に予想が難しい一戦だ。
大まかな狙いはソコソコの位置から差す馬。スガノタイトルは1500mのハイペースがベストを前走で証明し、位置取りにも進境。連勝中ショウナンバスターも本来の能力を発揮しはじめたにすぎず、こちらも好位差しができる魅力。この2頭を狙ってみたい。
前々回A3でメンバー最先着スプリングデジレも前走は先行激化に泣いただけ。体重さえ増えなければ先行争い一つ。ジョウテンオリーヴも上積みこそ疑問だが崩れはない力量で、雨が早く降るようなら評価を割増したいもの。意外と先行争いが激しくならなかった時にはヴリルボルドーにもチャンスが出てくる。
9月1日(火)のメイン(11R予定)は「矢駄秋祭り特別」(A3・1700m)
ベニバナオンリー、アースシェイキ、メイショウサンキチ、サンアナハイム(転入)、ヒカルデザイアー、ハッピールミエール、ドライトウショウ、チャームドライフ、アトムオークス、トウショウエディタ、エイシンソニック、メイショウオニグマ、が出走予定。
このクラスも実力拮抗の大混戦。注目は初の古馬戦となる前回A4を勝った3歳馬ベニバナオンリー。同じ逃げ・先行タイプが増えて、明らかに展開が厳しくなる1700mでは正直不透明だが、状態アップと地力強化は確実。大目標と言える次回・サラ大賞典に向けて弾みをつけたい一戦。
その同型と言えるのがメイショウサンキチ、ドライトウショウ。ただ、共に短い距離がベター。ドライトウショウの方は1700mでも連対はあるが、ペース・展開次第の面は否めない。
最も確実性があるのは距離や展開不問のチャームドライフか。前走はベニバナオンリーに敗れたが、今回の方が展開的に分が良さそう。
実力馬ヒカルデザイアーも本来なら1700mがベスト。中2週だが順調に調整できており、好レースにはなるはずだ。
また、1日(火)のメイン前10Rには「JRA交流 能登七ツ島賞」(JRA3歳未勝利・金沢所属馬3歳・1500m)も組まれている。未勝利戦終了目前の時期でもあり、JRA勢がいつも以上にハイレベル。中でもリュクスカフェが最有力の見解。
(文:競馬カナザワ 大井明洋)