【開催見解】第9回笠松競馬(9/1~4)
第9回笠松競馬「高原シリーズ」は9月1日(火)~4日(金)までの4日間開催で、シリーズメインは3日に行われる秋風ジュニア。現時点の2歳のチャンピオンを決める伝統の一戦だ。では順に各日のメインを紹介していきたいと思う。
初日はB級1組「根ノ上高原特別」。勝ち残りのサマーデライトに連勝の期待がかかるが、前走は理想的な展開での勝利。下から勢いのある馬が上がってきているので、それをストップできるかどうかが焦点。まだ夏負けは残るがそんな状況下で連勝を飾ったマグナムボーイを筆頭に、馬体の良さならライスエッグも互角以上。前走、内枠でモマれたリックタラキチの巻き返しも人気が下がれば逆に買いだ。好調さではメイライトやエスケイティアラもヒケは取らないが、この相手では伏兵の域は出ないだろう。
2日目は3歳1組「数河特別」。前回のこの鞍で接戦を演じたのがコスモアルバトロスとラブミーフウジン。今回もこの両頭の争いに視線が集まるのは当然だろう。果たしてここに割って入る馬がいるのか微妙だが、可能性としては末脚切れるルーヴルヴォイスが一番手か。前走はハナ切りで場内を沸かせたが、それだけ調子がいい証拠だろう。他には好時計を連発しているダンスバンド、復調確かなユーセイシリウスやピースタイムも穴っぽい存在だ。
3日目は2歳「秋風ジュニア」。今年も早速、道営からの転入馬が活躍しているが、新たにハッピーガールとチェリーオータムが加わり、激戦必至の模様。ともに認定馬で、すでに結果を出しているドリームダークアイをはじめ、ハイニーネーム、メイサと比較しても互角の力を秘めていそう。これらに立ち向かう生え抜き馬の中では、メガホワイティが最有力候補。デビュー後は3戦全勝で、陣営によるとさらに出来が上向いているとのことだ。初距離のハンデはあるが、デビュー戦が強かったハイジャと、距離が合いそうなレイジングトップも、この条件でどんな競馬ができるか注目しておいて損はないだろう。
最終日はA級2組「ひるがの高原特別」。くろゆり賞で3着と健闘したドリームカトラスが馬券の中心には最適。典型的な夏馬として定評があり、どんな競馬でもできるタイプだけに軸にはうってつけだ。ただし、昨今の傾向から名古屋勢には要注意。川西毅厩舎のマヤノクレド、ピンクノサイロと、角田輝厩舎のグロリアスカフェ。厩舎的にはもちろんだが、馬は馬で笠松にも実績があるだけに、あっさり勝たれて不思議はない。あと笠松勢ではエイシンルンディーも実績は互角以上だが、一時期の勢いはないだけにヒモ扱いになりそうだ。
(文:競馬東海 寺澤 正勝)