【開催見解】第7回川崎競馬(9/3~4、9/7~8)

2015年9月2日

 9月3日(木)から始まる川崎開催は変則開催で、4日(金)のあとは土、日と2日間ホリデーになり、その後7日(月)、8日(火)と計4日間の開催となる。

 

 この開催のメインレースは8日(火)に行われる第44回戸塚記念(3歳オープン 2100m)。牝馬にはまだロジータ記念が残っているが、3歳牡馬には3歳限定の重賞はこれが最後。このレースは羽田盃、東京ダービー、ジャパンダートダービーといういわゆる3冠レースを歩んできた馬と、この夏に力をつけてきた馬との対決が見られるレースだ。

 

 前者の代表はストゥディウム。羽田盃を制し、東京ダービーは7着に敗れたが、ジャパンダートダービーでは中央馬相手に4着に善戦して見せた。それ以来のレースになるだけに仕上がりに注意したいし、別定戦のため58キロという斤量が鍵を握りそうだ。東京ダービー2着で、ジャパンダートダービーでは8着に惨敗したパーティメーカーは、前走黒潮盃で3着に善戦して順調な調整過程。56キロの斤量なら当然有力。東京湾カップを制したが、東京ダービーでは16着に敗れたドライヴシャフトは、黒潮盃で58キロを背負いながら好位で折り合いをつけて5着に好走できたのは収穫。今回は57キロで出走できるだけに逆転も可能。黒潮盃で2着に好走したタケルオウジは、ここにきて力をつけたのは確かだが、元々ホッカイドウ競馬在籍時に重賞を制している実力馬。一皮剥けた走りから好勝負に持ち込める。3連勝で挑んだ黒潮盃では4着までだったが、力をつけている印象を受けたゴーオン。休み明けの黒潮盃では、牡馬相手に6着に踏ん張ったリボンスティックも調子を取り戻しているだけに注意が必要だ。

 

 3日(木)のメインレースは仲秋特別(B1二組・B2一組 1600m)。前走は重目残りで伸び切れなかったアサヤケの巻き返しに期待する。川崎は3戦3勝と相性抜群で、メンバー的にも勝ち負けになる。マサヤは大井が苦手なのか前走の走りに不満は残るが、調子落ちは見られない。こちらも巻き返しは必至だ。人気薄の前走を快勝したワイルドロジャー、前走の大井戦を快勝したマイネジェシカは好調キープできているし、前崩れの展開になればドリームネイチャーの台頭もありそうだ。

 

 4日(金)のメインレースは伊勢原観光道灌まつり特別(A2下 1500m)。ここは実績的にはロンドンアイだが、ここ2戦の走りが一息。一息入れて立て直してきただけに一変に期待したいところ。牝馬らしく夏場に結果を残しているのがハッピーウェーブとクラカルメン。ハッピーウェーブは元々期待されていた馬だし、クラカルメンは勝ち切れない面はあるが強敵相手に近走好走が続いている。重賞に挑戦した前走は撥ね返されたが、前々走の走りができれば通用するカネトシイナーシャ、まだここでは格下だがこの距離に自信があるバーンザワールドあたりも差はない。

 

 7日(月)のメインレースは株式会社ソフテム30周年記念(B2二組・B3一組 1500m)。ここは混戦模様だ。好調なのが前走逃げて2着に粘り込んだオンワードナスキーと大井で2戦連続2着のエドノミリアン。両頭とも距離に不安はないし、安定した走りを評価する。休み明けを叩かれて良化しているのがプレジデントハート、ファビン、マイネルヴェルディ。ファビン、マイネルヴェルディは連闘になるため使ってくるかどうか微妙だが、使ってくるようなら面白い。プレジデントハートはまだ上を目指せる器で、川崎を得意にしているだけに上位を狙える。あとは力があるキョウエイアドニス、決め手勝負になればディーエスゲインやシゲルオオカミザにもチャンスはある。

 

(勝馬 山形宗久)

 

 

 

勝馬

 

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開催当日のレースに関する情報については、主催者発表のものとご照合ください。

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