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【開催見解】第14回金沢競馬後半(10/4・6)

2015年10月3日

 2015年度・第14回の金沢競馬は前半週が終了。残す後半週は10月4日(日)、6日(火)の2日間。今週は重賞2本立て。

 

 4日(日)のメイン10Rは「重賞 石川テレビ杯 第10回金沢プリンセスカップ(JRA認定・JBC協会協賛プリサイスエンド賞)」(2歳牝馬・1500m・1着賞金250万円)

 

 過去5年の優勝馬・勝ちタイム・配当は

 2010第5回 ヒャクマンゴク(1番人気)…畑中信司 不良・1分38秒1

        馬単1680円 3連単8840円

 2011第6回 ジュウワンブライト(2番人気)…吉原寛人 不良・1分37秒7

        馬単570円 3連単8500円

 2012第7回 ガッツオブトップ(5番人気)…松戸政也 重・1分38秒3

        馬単12440円 3連単68570円

 2013第8回 フリオグレイスー(1番人気)…吉原寛人 重・1分37秒8

        馬単340円 3連単470円

 2014第9回 エムティサラ(2番人気)…青柳正義 不良・1分37秒9

        馬単5870円 3連単132410円

 

 第1回は10月25日に行われ、東海・近畿地区との交流競走。第2回は11月7日に行われた(東海・近畿・中国地区交流レースだったが、他地区からの出走なし)。第3回~第5回は正月開催に地元馬のみで行われ、2011年の第6回から11月に戻って、2012年の第7回からは他地区デビュー馬も出走可能なJRA認定戦に。2014年からは兼六園ジュニアカップと入れ替わって10月に行われ、他の重賞と違って転入初戦の馬も出走可能に。

 絶対的な存在がいた2005年の第1回(センパツトモ)と2006年の第2回(ブラックムーン)は平穏な決着だったが、抜けて強い馬がいなかった第3回と第4回は人気薄が逃げ・先行で波乱を演出。2010年は1番人気馬が順当勝ちも2着が7番人気、2011年は人気2頭の決着も3着が6番人気で小波乱。2012年はハイペースの前崩れ展開となり高配当。2013年は道営からの移籍馬が1~3着独占で超平穏決着。2014年は1番人気が4着に敗れ、2番人気が勝利も2~3着が人気薄。堅いか荒れるかの両極端!?

 

 今年のメンバーは

 1番 エスポールエテルネ 54青柳正義

 2番 ヤマミエマーヤ 54桑野等

 3番 ショウケンガール 54米倉知

 4番 ホーリーデーンズ(転入) 55堀場裕充

 5番 ロンリーウーマン(転入) 55藤田弘治

 6番 ブライトエンプレス 55平瀬城久

 7番 ヤマショウベガ 54松戸政也

 8番 バジガクスペラーレ 54木之前葵(愛知)

 9番 ジュエリーハンター 55田知弘久

 10番 ツチノコダッシュ 54沖静男

 11番 グランスーリール 54畑中信司

 12番 ウインドワルツ 54中島龍也

 (すでに認定を勝っている4頭は斤量1キロ増)

 

 ここ2年も道営デビュー馬が勝っているが、これら2頭の転入前勝ち星は平場の未勝利戦。それを上回る認定新馬勝ち2頭が今年は襲来。2頭の比較ではロンリーウーマンが上で、1700mのウイナーズチャレンジ(2)も3着。これだけの実績を挙げている馬が2才時に転入は記憶にない。追い切りからも、キレるというより渋太いタイプに思えるが、先週は余裕のあった体もキッチリ絞れて、力を発揮できそう。それなら自ずと好結果が出るはず。

 ホーリーデーンズは新馬勝ちの時計、その後の成績はロンリーウーマンに劣るが、気性面で力を出し切れていなかった面も。マズマズの仕上がり状態に映り、1500mもちょうど良さそう。スタートさえ決まれば当地での変わり身も十分。

 金沢デビュー馬では2戦2勝のブライトエンプレス。認定勝ち後は待機した格好だが、火曜には破格の追い切り時計もマーク。更に上積みが見込めそうで、揉まれた時に戸惑わなければ道営出身馬と好勝負してもいい能力の持ち主。

 前開催の認定戦の1着ジュエリーハンターと2着グランスーリールは相手強化で控える競馬になってどうかに尽きる一戦。先行争いが激しくなれば、差しもOKのウインドワルツ、素材では負けていないショウケンガール、渋太いヤマショウベガの台頭もありそう。3着なら圏内と言える馬は多数いるメンバー構成だ。

 

 

 6日(火)のメイン10Rは「農林水産大臣賞典 第35回白山大賞典」(Jpn3 3歳以上 中央・地方全国交流 2100m 1着賞金2100万円)。金沢競馬唯一のダートグレード競走。1997年の第17回から現在の中央・地方交流のG3(Jpn3)に。

 

 過去5年の優勝馬は…

2010第30回 パワーストラグル(JRA・牡4) 56kg…後藤浩輝 重・2分13秒1

2011第31回 シビルウォー(JRA・牡6) 57kg…吉田豊  良・2分14秒3

2012第32回 ニホンピロアワーズ(JRA・牡5) 57kg…酒井学  不・2分12秒9

2013第33回 エーシンモアオバー(JRA・牡7) 57kg…岩田康成 良・2分13秒6

2014第34回 エーシンモアオバー(JRA・牡8) 57kg…岩田康成 重・2分12秒5

 

 地元馬のみで行われた2007年を除く過去17回はすべてJRA馬が優勝(2着も9回)。のちのG1馬イングランディーレ、タイムパラドックス、スマートファルコン、ニホンピロアワーズも歴代の勝ち馬に名を連ね、意外かもしれないが「出世レース」になっている。

 他地区地方馬の成績は2着4回(1998年の高知マルカイッキュウ、2000年の笠松ハカタビッグワン、2002年の笠松ミツアキサイレンス、2014年の船橋サミットストーン)、3着5回。地元金沢馬の成績は2着4回(2004年エイシンクリバーン、2006年ビッグドン、2010年ジャングルスマイル、2012年ナムラダイキチ)、3着1回(2004年ホシオー)。他のダートグレードに比べると地方馬が健闘していると言える。

 3連単導入後11回(2007年を除く)中4回が万馬券決着。2009年こそはJRA馬の1~3着での21490円だったが、2004年(11190円)、2006年(128870円)、2010年(14810円)はいずれも2着が金沢馬という共通点(2004年は3着も金沢馬、2006年は他地区地方馬が3着)。1~3番人気のJRA馬(美浦・栗東は不問)が必ず勝つ傾向にはあるが、地方馬でヒモ穴狙いは可能なレースだ。

 

 今年の出走予定馬と騎乗予定騎手は

 エーシンモアオバー(JRA栗東) 58kg 岩田康誠

 ソリタリーキング(JRA栗東) 58kg 福永祐一

 ソロル(JRA栗東) 55kg 藤岡康太

 マイネルバイカ(JRA栗東) 54kg 柴田大知

 スギノハルバード(JRA美浦) 54kg 内田博幸

 トーセンアレス(浦和) 54kg 岡部誠(名古屋)

 マヤノクレド(名古屋) 54kg 今井貴大

 リワードレブロン(高知) 54kg 岡村卓弥

 アップアンカー(名古屋) 54kg 安部幸夫

 シャトーコジーン(笠松) 54kg 佐藤友則

 ジャングルスマイル(金沢) 54kg 平瀬城久(予定)

 ライブザドリーム(金沢) 50kg 鈴木太一(予定)

 

 楽しみな地方馬の回避が相次ぎ、結局は今年もJRA勢が優勢。

 3連覇を目指すエーシンモアオバーは例年と同じローテで臨み、前走・エルムS3着からも9歳でも衰えなし。レコード勝ちの昨年同様、単騎逃げが見込める顔ぶれ。ここ2年より1kg増の58kgでも期待して良さそうだ。

 古馬になってダートグレード初参戦のソロルにも注目。気難しい差しタイプのイメージだが、昨年春のマーチS勝ちや平安S2着からも能力は確か。3走前からのブリンカー着用がいい方に出ている様子で、前走・エルムS5着も勝ち馬にマクられる展開が応えただけ。エーシンモアオバーより3kg軽い斤量は魅力。コースさえ苦にしなければ好勝負。

 この路線の安定勢力と言えるソリタリーキングも昨年のような極端な前残り高速馬場にならない限り上位争いはできるはず。

 ここ2走は案外なマイネルバイカも立て直して先行なら遜色ない力の持ち主。

 地方勢では浦和のトーセンアレスと地元のジャングルスマイルに期待したい。共にスムーズな展開で力を出し切れば、JRA次第で上位争いになっていい。

 

 

(文:競馬カナザワ 大井明洋)

 

 

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