【開催見解】第19回園田競馬後半(11/24~26)
先週水曜日の園田馬場は砂の補充があったものの前日からの雨の影響で逃げ馬天国と化した。またこの雨は日中には川崎競馬場にも達し、ここもまた先行馬有利の競馬となった。そこをうまく付いたのがロジータ記念に出走したトーコーヴィーナス、巧発を決めてのハナ切り、これが効き一番人気ララベルには交わされたものの3着馬の追撃を鼻差凌いでギリギリ2着ゴール。最後の踏ん張りは今まで以上、負けたが今後に収穫のある内容だった。2着に負けたとは言え賞金は700万、これは園田一般重賞をふたつほど勝ったに値する。吉行師、大山Jを始め、関係者の皆様おめでとう!違う、本当はおめでとうではないのかな?でもおめでとうだ、おめでとう。
サテ今週の園田競馬は火 、水、木曜(24~26日)の3日間開催。注目は25日の兵庫ジュニアグランプリ。JRA4頭、地方他場4頭、そして地元4頭で行われるこの2歳重賞も回を重ねる毎、もう15回目。しかし、今だ兵庫県馬の勝利はなく最高成績は3頭の2着である。年々、能力差、調教施設の差が如実に表れるだけに今年もまた…と思われがちなのだが、どっこい今年は無敗マイタイザンがいる。直前の併せ馬でも古馬A1級馬を子供扱いで益々絶好調、兵庫県馬初の快挙あるかもです。JRAからはダート2勝馬サウンドスカイが最有力か。オデュッセウス、コウエイテンマ、マシェリガールも2勝馬、但し何れもダートは今回が初めて、この点がどう影響してくるか。
26日はA1A2級混合の1700メートル戦がメイン。先週に引き続きホ クセツサンデーの予備投票はあるが、果たして出走してくるのかどうか。但し、まだ本来の姿、動きとは言えないだけに出走でもどれだけのパフォーマンスを見せてくれるかは微妙なところ。底力に賭けるしかないか。ヤマノボンバーは前走4着、A1級の壁に跳ね返された感じもしたが、今度は走り慣れた1700メートル戦、追走も楽になるし、まず前走のような結果になることは考えづらく、改めての狙いOKだろう。トリニティチャーチにとっては久々の1700メートル戦、変に掛からなければいいのだが…。前走のティアモグリーオは2カ月半ぶりでも3着、順調良化の2走目はすべてに前進が見込めそうで早くもV候補。他にはコパノジョージ、バレーナボスと言ったところも展開ひとつでチャンス。
24日はB2級の1400メートル戦 がメイン。ひとまず中心はニシノクラレット、前走で連勝が止まったもののその前走よりは戦いやすいメンバーになった。JRA時には1400メートル経験もあるだけに距離も問題なしか。外枠時は安定した走りのプラチナグルーム、レース巧者カヴァリエール、木村J起用のエムザックサンダーあたりが次位候補か。
(文:競馬キンキ 北防 敦)