【開催見解】第21回佐賀競馬(2/6~2/14)
第21回佐賀競馬は2月6(土)7日(日) 11日(祝木) 13日(土)14日(日)の5日間で行います。
注目のレース【3日目】2月11日(祝木)
農林水産大臣賞典
第43回佐賀記念(JpnIII) サラ系4歳以上OP 2000m
2月11日(祝木)のメインは佐賀記念(JpnIII)グレード競走。距離2000m。JRA5頭・兵庫1頭・高知2頭・佐賀4頭の12頭の登録。
JRA勢の筆頭は【クリノスターオー】か。前走のチャンピオンズC(GI)は相手も強力だったが、GIIIでは入着する程で差のない勝負が出来ている。昨年はアンタレスS勝っているし、平安Sでも[2]着と好走。脚質からも佐賀の馬場は合いそうだ。主力支持。
【マイネルバイカ】は白山大賞典・ベテルギウスSで連勝決めた。前走の川崎記念は[4]着も勝ち馬ホッコータルマエに0,8秒差遅れで善戦。56kで行けるのも魅力。スピード生かせる。
【マイネルクロップ】は昨年の佐賀記念の覇者。その後はマーチSも勝って連勝決めた。前走はベテルギウスSでマイネルバイカに0,7秒遅れたが、相性のいい佐賀のコースで差を詰める。
【ストロングサウザー】は3走前にラジオ日本賞OP勝って6勝目を挙げた。明け5歳馬でこれからの成長も考えたい。スムーズな流れで位置取れば面白い。
園田代表【バズーカ】は東海ダービー勝ち馬。その後も地方重賞(3歳)で3勝を挙げた。明け4歳となっても園田A1特別を勝つほどに力付けている。地方勢筆頭馬。
今年もJRA勢が有力だが、地方馬の踏ん張りにも期待したい。
【1日目】2月6(土)
第3回如月賞(S2) サラ系3歳以上OP 1750m
2月6日(土)のメインは如月賞。Bクラスメンバー。距離1750m。11頭立て。
【ディプロイディ】はJRA500万下からの移籍初戦。まだ未勝利だが、[2]着は3回あるし、500万下で勝ち馬と時計差のない[2]着接戦の力量。4歳馬でこれからの成長も考えたい。好勝負。
【コスモガラサ】は[3]着が4回続いたが、安定した末脚で上位に食い込んで来ているのは評価出来る。今度も内枠を貰ってロスなく流れに乗れる。一気の強襲で前走以上も可能。2番手評価。
【ビービーアックス】は上記コスモガラサと同厩舎。前走は最内を伸びて思った走りが出来た。今度は外枠だけにコース取りが影響してくる。勝負処で動ければ今度も圏内は狙える力量。
【エーシンユリシーズ】は3開催の休み明けをひと叩きした。馬体も締まって来ると思えるし、前走よりは動けるはずだ。能力高い馬だけに注意したい。
【カシノソラーレ】は移籍初戦は1400m戦で[7]着。休養を挟んでのものだったし、初戦は仕方ない。今度は叩いた分の上積みはあるはず。距離もこなせる。
【2日目】2月7日(日)
梅花特別 サラ系B-2組 1400m
第3回背振山賞(S2) サラ系3歳 1750m
2月7日(日)のメインは背振山賞。3歳。距離1750m。9頭立て。
【サプール】は年明けの3歳-1組も快勝で連勝決めた。この1組だとトップの存在だし、牝馬が加わった今回でも主力の存在。前で競馬できる器用さもあるし、最後の脚もシッカリ。主力支持。
【タイムオブレディー】は花吹雪賞では[3]着とあと一歩届かなかったが、いつもの脚は使えていたし、力をつけているのは間違いない。ここは牡馬相手も、今だと差はないだろう。一気の強襲。
【プリモプレスト】は花吹雪賞[2]着馬。馬格はないが、スピードは良いもの持っているし、この距離にも対応できた。前走のように控える競馬が出来ると頼もしい。ここも好勝負出来そう。
【スラッシュ】は前走は勝ち馬サプールに0.6秒遅れの[3]着。スムーズに流れたぶん届かなかった。脚質的にもある程度は前に流れて欲しい。追い切りは動いており力は出せる状態。差はない。
【ドンブルーローズ】は道営1勝馬。その後は南関東を経ての佐賀入り。スピードはかなりのものを持っている様子だし、距離もこなせそう。いきなりか。
【3日目】2月11日(祝木)
第20回JRA交流たんぽぽ賞(S1) サラ系3歳九州産 1400m
農林水産大臣賞典
第43回佐賀記念(JpnIII) サラ系4歳以上OP 2000m
2月11日(祝木)の準メインはたんぽぽ賞。3歳九州産馬限定レース。1400m。12頭の登録。
混戦ムードだが、JRA勢が優勢だろう。
【エディブルフラワー】は小倉1000mダで逃げて[3]着とスピードありそう。前走ひと叩きして状態も上向いているはず。スピード生かせれば好勝負出来る。
STノカイドウ特別[2]着【ヨウエン】も速さ見せた。叩き合いの末に0,1秒敗れたが、時計は上々のも叩き出したし、上積みも考えられる。この本番で結果を出したい。
【ナンゴクロックオン】はSTミヤマキリシマ特別を快勝。それでも上記ヨウエンに比べて時計で見劣る。余力残してのものだったし、どれくらい時計を縮められるかだ。
【テイエムマケンゲナ】はダートを一度経験。1400mダ27秒台の時計だと悪くないが、発馬が巧くない様子。前で競馬出来ないと佐賀の馬場は合わない。
【カシノスピーディン】は前走が1200mダで15秒台の走り。通用しそうだし、まだ2戦のキャリアで成長が考えられる。更なる上積みがあると面白い存在。
【4日目】2月13日(土)
立春特選 サラ系C2-1組 1400m
長崎街道彼杵宿特選 サラ系C1-2組 1800m
第4回唐津湾賞(S2) サラ系3歳以上OP 1400m
2月13日(土)のメインは唐津湾賞。A1・2OPメンバー短距離戦。距離1400m。12頭の登録。
得意の距離【モエレジュンキン】佐賀2勝目狙う。掛かっていくレース内容からも距離は短い方が合うはずだ。JRA1600万下駆けの力量でも上位の存在。
【ヴィルトグラーフ】もJRA3勝馬。1000万下クラスからの移籍初戦。1800mダートで3勝を挙げている。スピードはありそうだし、この距離も対応出来る。力拝見。
【エイシンガリレイ】もこの距離は得意としている。昨年11月戦ではエスワンプリンス相手に0,1秒差の接戦。好位置で競馬出来る器用さも魅力。この相手でも差はない。
【コパノエクスプレス】は徐々に状態を上げて来た。29秒台の走りは出来ているし、キッチリ馬券にも絡んでいる。更なる上積があると不気味な存在。
【ケージーヨシツネ】は近走が今ひとつ。佐賀でOP5勝を挙げた力量だが、思った走りが出来てない。持ち直して来れば、上位の能力だが。
【5日目】2月14日(日)
オリオン座特選 サラ系C2-2組 1750m
アメジスト特選 サラ系C1-1組 1400m
2月14日(日)のメインはアメジスト特選。C1-1組。距離1400m。12頭の登録。
連勝決めた【マイネルプレジャー】が人気しそう。B特別駆けていた格上馬で、力の違いを見せている。逃げだけではないし、前で競馬出来れば崩れはなさそう。
【ダノンミル】前走の移籍初戦は折り合いに欠いていたし、走りを見る限りは距離は短い方が合いそう。2戦目は変わって来そうだが。
【テイエムトッピモン】は昨年10月戦からは[3]着を外してない堅実さ。距離の融通は効くし、この距離でも連対率は5割マーク。今度も迫る。
【フジノピューマ】はこの距離は走りも安定している。折り合いも付くようになって来たし、前走は末脚も見せていた。絡みは考えたい。
【マドヲアケレバ】追い込みタイプで前の流れに左右されるが、2走前の抜け出しは見事だった。一発の力あるだけに軽視出来ない。
(文:全国公営競馬専門紙協会 田中宏信)