【開催見解】第2回高知競馬(4/24~5/8 重賞:福永洋一記念)

2016年4月23日

 高知競馬は第2回開催がスタートする。今開催は24日〔日〕、26日〔火〕、5月1日〔日〕、4日〔水〕、7日〔土〕、8日〔日〕の6日間開催。4日〔水〕には第7回福永洋一記念〔1600メートル〕が行われる。過去6回、それぞれに印象深いレースが展開されてきた福永洋一記念。出走予定馬の発表はまだだが、今年もイベント等を含め、注目の一日になるだろう。また当日はJRA指定交流、桂浜盃も開催予定。再び、藤田七菜子騎手が参戦してくれれば大いに盛り上がりそうだが。そのあたりの動向にも注目したい。

 

 先述の通り、出走予定メンバーの発表はまだだが、洋一記念を占う意味では、10日に行われた二十四万石賞〔1900メートル〕を振り返る必要がある。年度末に行われた御厨人窟賞〔1400メートル〕ほどではないが、こちらも豪華なメンバーが集結。御厨人窟賞を勝ったマウンテンダイヤが人気を集めたが、戦前から混戦ムードが漂っていた。その混戦を断ったのがメイショウツチヤマ。御厨人窟賞ではマウンテンダイヤに敗れたが、鞍上の西川騎手が折り合いに専念したことで、距離延長でもスムーズに折り合えた印象。2番手追走のマウンテンダイヤを見る形でマークし、勝負どころで同馬をパスすると、スローで逃げたニシノファイターも楽々と交わし去った。おそらく福永洋一記念にもエントリーしてくるのではないか。コンビを組んだ赤岡騎手は今年、既に重賞を6勝。高知競馬のみならず、県外の重賞でも騎乗依頼が殺到し、結果を出している。先日は通算3000勝も達成。さすがは高知競馬が誇るキングと言えるだろう。

 

 県外での活躍という面では、那俄性厩舎の3歳牝馬、ディアマルコもそう。グランダムジャパンの3歳牝馬対象レースに赴き、若草賞、東海クイーンカップで共に2着と善戦している。クラトイトイトイにはなかなか勝てないが、若草賞での3馬身差から、東海クイーンカップでは1馬身半差まで着差を詰めている。地元でその走りを見たい思いはあるが、今後もディアマルコの挑戦を見守りたいと思う。

 

 それでは今回のレース展望に移りたい。今回は24日〔日〕のメイン、スピカ特別。もうすっかりお馴染みとなった、牝馬限定の準重賞だ。今回もハイレベルな牝馬が集合。見応えのある一戦になるだろう。

 

 .ブラックバカラ…この牝馬シリーズを連覇中の現高知の女王様。このシリーズは好不調の波がある牝馬らしく、勝ち馬が入れ替わる傾向が強かったが、昨年10月のミラク特別、1月のベラトリックス特別を続けて快勝しているように、とにかく好調期間が長い。前走のマリーンカップでは、藤田七菜子騎手とのコンビで参戦。さすがに結果は出なかったが、地元の牝馬相手なら今回も堂々の主役だろう。

 

 .ペイシャクィーン…昨年の黒潮菊花賞馬。その後も高知県知事賞で3着するなど、底知れぬ能力を感じさせる。勝ち切れない時期もあったが、この2走、A6組、AB混合戦を完勝。再び勢いを取り戻している。管理する目迫調教師は現役時代、マリスブラッシュとのコンビで黒潮マイルチャンピオンシップを勝ったのが唯一の重賞勝利だが、ペイシャクィーンはそのマリスブラッシュの近親。思い入れはハンパなかろう。ブラックバカラは強いが、逆転するシーンを見たい気持ちもある。

 

 .おそらく人気は上記の2頭だが、割って入るならモスコーオペラ、ボーラトウショウ、モントランブランあたり。モスコーはこのシリーズの上位常連であり、他2頭は過去にこのシリーズを勝った経験がある。ブラックバカラ、ペイシャクィーンを慌てさせる走りに期待したいところだ。

 

中島競馬号

 

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