【開催見解】第3回水沢競馬(6/25~7/4 重賞:ウイナーカップ・栗駒賞)

 平成28年度の第3回水沢競馬は6月25日から前半3日間、7月2日から後半3日間の計6日間開催される。

 

 初日(25日)のメインレースは3歳馬による重賞競走『第40回ウイナーカップ』ダート1400m。フルゲート=12頭に対して登録馬は12頭。

 主役は移籍初戦となった前走、5月30日の3歳オープン戦(盛岡ダ1000m)を快勝したトドイワガーデン。デビュー地・道営では6戦3勝の好成績。この中には門別1200mのJRA上級認定競走勝ちが含まれており、短い距離ではかなりの活躍が期待できそう。

 相手は難解。岩手ダービー・ダイヤモンドカップの3~4着馬・サプライズハッピー、ノーノーイエースあたりが人気になりそうだが、適距離となってチャイヨー、リュウノファンタジ、カントリーサインなどの反撃も考えられ、連勝中のマッサンゴールド、ウインアイフォース、さらには前開催の3歳A級戦勝ちのゴールドフィルドなど大激戦の様相となっている。

 

 2日目(26日)のメインレースは古馬B2クラスによる特別競走『ジューンカップ』ダート2000m。フルゲート=12頭に対して登録馬は12頭。

 主役はイルポスティーノだろう。水沢での長距離戦といえば、力で強引にネジ伏せた1月のB1特別・ゴールデンジョッキーズシリーズ第3戦(水沢1900m)が印象的。中央時代にはダートの2400mで勝ち星があり、距離適性は随一。前走が素質馬・モズフウジンの2着とデキも悪くない。

 条件クラスでは珍しい2000m戦ということで次群も距離実績を強調したい。デルマカマイタチは中央1勝がダートの2100m。サダルスードは一昨年のB2特別・ディセンバーカップ(水沢1900m)勝ちがある、長距離の逃げ馬。そして笠松時代に2500mのオグリキャップ記念4着、1900mの東海クラウン勝ちがあるドリームカトラス。以上が長距離実績馬。これにエリー、キトラら好調馬がどう絡んでくるかだろう。

 

 後半週。4日目(2日)のメインレースは古馬C1クラスによる特別競走『ジュライカップ』ダート1300m。フルゲート=10頭に対して登録馬は12頭。

 水沢1300mの持ち時計最上位は断トツでダイワルーブルだが今シーズンはどうにも乱調。前開催の短距離特設(盛岡ダ1200m)で2着と勝ち負けを演じたジャイアントスターを巡る争いになりそうだが、ワンターンの盛岡1200m戦に対して、水沢1300m戦はコーナーを4度通過する競馬で、枠順と流れが鍵を握ることに。前開催で波乱を呼んだコウギョウゴールドや短距離に実績があるスターフィッシュやシーザーズセレクトなどもマークしておきたい存在。

 

 5日目(3日)のメインレースは3歳以上オープン馬による重賞競走『第28回栗駒賞』ダート1400m。フルゲート=12頭に対して登録馬は12頭。

 主役はもちろんラブバレット。今シーズンは黒船賞(Jpn3)7着、かきつばた記念(Jpn3)6着、さきたま杯(Jpn2)7着と遠征中心のローテーションだったが、ここから栗駒賞→岩鷲賞→クラスターカップ(Jpn3)と地元で結果が求められる競馬となる。

 次群は前々開催の早池峰スーパースプリントを頂点とする850~1200mのスプリント戦線で結果を残してきたサカジロヴィグラス、エゴイストなどが人気になりそうだが、同型・ラブバレットが参戦してくると、この2騎は展開的に厳しくなるかもしれない。そこで注目したいのは昨年は11月に行われたこの競走で向正面最後方からひとマクリを決めた前年覇者・スフィンクス。今シーズンは使い出しが遅れ、ここが叩き3走目。走り頃の局面を迎えた。

 なお、この競走の1着馬には7月17日に行われる重賞『岩鷲賞』への優先出走権が与えられる。

 

 

(文:エイカン 内山達明)

 

岩手 エイカン

 

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