【開催見解】第9回佐賀競馬(7/30~8/7 重賞:池田湖賞)
第9回佐賀競馬は7月30(土)31日(日) 8月6日(土)7日(日)の4日間で行います。
注目のレース【2日目】7月31日(日)
ダリア特別 サラ系B-2組 1400m
Bクラス。1400m短距離戦。8頭立て。
【コウザンゴールド】は全12勝は佐賀で挙げ、只今9連勝中の素質馬。圧勝でC1クラスを卒業し、今回がB昇級戦。ここでも時計で上回っているし、外枠だと不安要素もない。強引に押し切る。
【サチノポピー】は前走はペースも落ち着いて、馬群に揉まれた分展開が向かなかった。決して状態落ちではない。今度はある程度は流れると思うし、この馬の力は出し切れるはずだ。上位評価。
【コモドー】はひと息入れたローテーションだが、乗り込みは十分に出来たし、重目残りはないだろう。ここでも上位の力は持っている馬。意欲的な調整からも前走以上が見込める。圏内狙う。
【マリーズミイ】は移籍後は4戦1勝。スピードも見せているし、窮屈な展開にならなければ控える競馬でも力は出せるはず。経済コースで脚を溜めたい。
【カシノエルフ】は終い生かすタイプだけに前の流れは影響する。それでも自力で上位には駆けていた。あと一歩だが、前が流れると絡む力持っている。
中心コウザンゴールド強力で次着争い。
【1日目】7月30日(土)
仲夏特別 サラ系B-1組 1750m
7月30日(土)のメインは仲夏特別。Bクラス。距離1750m。11頭立て。
【マーティンバローズ】は自在に動けるが、前で競馬出来るのも強味だし、前走はシンゲツ相手に0.1秒まで迫った。強力馬は抜けたし、あの走りだと佐賀1勝目も近い。好位から抜け出し図る。
【コウエイテンペスタ】は移籍後は2戦目でV決めた。JRA時の戦歴からも上位の力量だったし、当然の結果と言える。今度は1750m戦だが、走りを見てもやれない事はない。能力互角。
【ダノンミル】は前走は不発に終わったが、37秒台の上がりは使っていたし、悪い走りではない。距離延びて良さそうなタイプだし、プラス材料だと見る。末脚で上位の存在。一気に強襲する。
【マイネルカペラ】は初戦は3番手追走からの3着。次に繋がる走りは見せたし、2戦目の上積みも見込める。終いの脚も使えるし、チャンスはある。
【ケンシスピリット】は休養明けを4着。仕上がりは良かったし、上積みは見込める。距離の実績もあるし、この相手でも軽視することは出来ない。
好メンバーが揃って激戦。距離プラスはダノンミル。
【2日目】7月31日(日)
波戸岬特選 サラ系3歳-1組 1750m
ダリア特別 サラ系B-2組 1400m
7月31日(日)の準メインは波戸岬特選。3歳特選。距離1750m。10頭立て。
【ウインヴォルケーノ】はダービーは7着だったが、その後は1組をアッサリ勝つ辺りは力のある証拠。前走はJRA馬との対戦だったし、3歳馬には厳しい番組。好勝負出来る適鞍で巻き返す。
【ライオンクイーン】は前走は休養明けだったが、接戦演じたし、あと一歩で押し切る程の走りを見せた。仕上げもシッカリ出来ていたと思うが、この馬のスピードは要注意だ。2戦目は更に。
【ボンデージ】は2開催の休み明けをひと叩き。次に繋がる走りも見せてくれたし、このクラスは2着2回の実績もある。力を出し切れば変わり身は十分考えられるし、上積みは明らか。
【コパノミライ】は前走は前について行ったぶんで、最後が伸びなかったのかも。自己のペースで行けば終いも脚使える。脚を溜める競馬で最後迫りたい。
上位は力接近。ボックス買い推奨。
【3日目】8月6日(土)
オーガスト特選 サラ系C1-1組 1400m
第4回池田湖賞(S2) サラ系3歳以上OP 1800m
さそり座特選 サラ系C2-2組 1750m
8月6日(土)のメインは池田湖賞。A1・2。1800m。12頭の登録。
同厩一騎打ちを制した【ヴィルトグラーフ】に期待。37秒台で上がってきた末脚は能力出し切った印象。いい頃の乗り込みが出来ているし、今の状態だと崩れは考え難い。主力支持。
【コウユーヒーロー】も休養明け2戦目でキッチリ変わった。これ位の距離が合っているし、更なる上積みにも期待出来る。あとは霧島賞を控えているだけに、レースの選択は微妙だが。
【コスモガラサ】は5連勝中の勢いがある。前走はエリモブリーズを負かして、OPクラスでも上位の能力を証明した。枠順次第では差はない。
【エリモブリーズ】はなかなか勝てないが、佐賀では2着5回・3着7回の安定駆け。崩れないし、この相手でも馬券の絡みは考えたい。
【シンゲツ】はA2クラスへ昇級して来た。前走は58kのハンデを克服してのもの。ここは55kで行けるだけに、更なる時計短縮見込める。
【テイエムチカラ】も池田湖賞の登録があったが、サマーチャンピオンが控えている。この距離を使って来るかは微妙。
A2クラスの勢いある馬が加わって来た。レースは面白くなる。
【4日目】8月7日(日)
COMEHOME九州
里帰りジョッキーズカップウエルカムカップ サラ系C2-1組 1400m
里帰りジョッキーズカップホームタウンカップ サラ系C1-2組 1750m
宮之浦岳特別 サラ系A1・2 1400m
8月7日(日)のメインは宮之浦特別。A1・2。1400m短距離戦。12頭の登録。
昇り馬【カシノタロン】は吉野ヶ里記念を制して好調アピール。霧島賞を控えているだけに、このレースの出走は微妙だが、出てくれば好勝負は必至。主力に推せる勢い。
【カーバ】も元気な姿見せている。吉野ヶ里記念ではカシノタロンとは0.3秒差の3着。最後もシッカリ伸びていたし、この距離の方が動く。チャンスはある。
【ミスタージャック】は2ヶ月ほど間隔が開いた。ポン駆けは効くし、直前の追い切りが動けば問題ない。スピードで上位だし、A1相手でも差はない。
新規【ヒショウ】は不気味な存在。南関東B2特別を勝っているし、JRA2勝もダート戦で挙げている。佐賀の馬場が合えば初戦から好勝負出来るだろう。
【コパノエクスプレス】は前走が意外。再び立て直して来ると思うし、状態が良くなれば上位の走りは出来る力量。見直しは必要だ。
(文:全国公営競馬専門紙協会 田中宏信)