【川崎】競馬専門紙記者の重賞予想（8/24 スパーキングサマーカップ）
「先手奪って連覇狙うブルーチッパー」
夏恒例となった地方競馬交流のマイル戦。今年他場からの遠征は笠松のタッチーデュールだけと寂しい限りだが、左回りマイルはベストだけに、近走不振といえども侮れない。
本命はブルーチッパー。前走のスパーキングレディーカップ（Jpn3）は注文通りハナを奪うも、早々に勝ったホワイトフーガのスピードに屈した。しかし、そこから粘りをみせ、３着のタイニーダンサーには６馬身の差。タイムもホワイトフーガとこの馬だけが１分40秒台なら、ダートグレード競走の実績が乏しいこのメンバーの中では明らかに力上位。マイル【2-2-0-1】とベストの距離。同型レガルスイとの先手争いになりそうだが、競っても番手からでも、終い差し返した前走のように最後まであきらめない。
レガルスイもマイルは【9-5-2-0】と着外なしの強さで、そのうち川崎マイルは【2-3-0-0】と連対を外したことがない。前走の京成盃グランドマイラーズを余裕の逃げ切り勝ち。今年に入り本格化し、文句のつけようがない安定したレース振り。得意のコースで先手を奪い、あとは逃げ切るだけ。
今回、展開面でカギを握りそうなのがリアライズリンクス。前走のサンタアニタトロフィーはサトノタイガー、ゴーディーの後ろ３番手に控え、４コーナーを回って一気に先頭に立ち、猛追するテムジンを抑えきった。勝負どころでの機動力に優れ、混戦になると強い。前２頭の直後は今回かなり有利な位置取りと言える。
グランディオーソは浦和記念（Jpn2）２着の実績で、川崎コースは【5-1-0-0】、加えて川崎マイルは【2-0-0-0】と得意としか言いようのない条件。末脚に魅力あるがスタートが悪く、最初の位置取りで置かれてしまう点が、今回も課題だろう。スタートさえ決まれば。
ストロングジーンはＢ１クラスの格下だが、条件交流を連勝し波に乗っている。今回は試金石の一戦で、いきなりのオープン相手は楽ではないが、今後を占う意味でも好レースを期待したい。接戦に強く、終いもつれる展開になれば。
トーセンアレスは一昨年の勝ち馬だが、近走は不振。加えて別定58キロはいかにも不利だが、前がもつれるようならチャンスはある。調整は順調だけにここは展開待ち。
インプロヴァイズは今回ＪＲＡから転入初戦。ＪＲＡでの４勝はすべて芝で、ダートは前走の夏至特別12着のみ。追い切りでは素軽い動きをみせているし、雨が降って締まったダートでの時計勝負ならチャンスある。
◎ブルーチッパー
○レガルスイ
▲リアライズリンクス
△グランディオーソ
△ストロングジーン
△トーセンアレス
△インプロヴァイズ
（日刊競馬 小山内完友）
