【開催見解】金沢競馬 県営第16回[通算第19回]前半(12/4~6)
今年も残すは2開催に。2016年度・第19回の開催となる金沢競馬は、12月4日(日)、6日(火)、11日(日)、13日(火)の4日間。総決算とも言えるオープン重賞「中日杯」が11日(日)に行われる開催だが、その展望は出走馬が固まる次週に。ここでは前半週の展望を。
4日(日)のメイン9R(全10R)は「鵜祭り特別」(A4・1500m)
1番 ショウナンバスター 桑野等
2番 シャトーブリアン 畑中信司
3番 エイダイサンデー 吉田晃浩
4番 シレーナ 藤田弘治
5番 ガンバレショコラ 青柳正義
6番 ボルテックスセドナ 鈴木太一
7番 ジョウテンオリーヴ 中島龍也
8番 ドラゴンイモン 吉原寛人
9番 フジサンボンド 田知弘久
10番 メイカーズムービー 平瀬城久
パッと見て強力先行馬が少ない。近走でハイペースを戦ってきた面々だが、展開の違いで結果も変わってきそうな予感あり、波乱の余地も十分。
その展開を考えると、転入後B1を4戦2勝メイカーズムービーは突破できそう。最後は迫られた前走勝ちだが、差し台頭のペースで先行したことを思えば内容は上々。本質は短距離向きで、厳しい展開の前々走こそ崩れたが、1500mでも問題はないことを示した。逃げそうな隣の馬を見ながら先行する絶好の展開になりそうだ。
案外だった前走は展開負けと見るドラゴンイモンも巻き返しそう。中央実績や素質面ではメイカーズムービーと互角以上。前走は超ハイペースを外々から追う展開が応えただけで、調子落ちは感じない中間の調整ぶり。先行して良し、差しても良し。少し落ち着いた流れになりそうなここは力を出し切れそう。
折り合いが難しく、レースの鍵を握る存在と言えるエイダイサンデーだが、前走より距離短縮で立ち回りは楽になるはず。リズム良く運べれば首位も狙える。
前開催を回避後になるショウナンバスターは復調途上かもしれないが、例年得意の時季、A2勝ちの実力。この距離なら現状でも展開一つ。
毎度上位には差し込むジョウテンオリーヴも上記馬に近走は先着歴もあり、位置取りや流れ一つの感。
6日(火)のメイン(10R予定)は「オッズパーク杯特別」(A3・1400m)
クランキングアップ、セルリアンラッシュ、ジュエリーハンター、ベニバナオンリー、ラストノート、ヒットショウヒン、トゥルースカイ、ベネフィットユー、アポロゴールド、チャームドライフ、ドロダンゴ(転入)、ヒカルカミヒコーキ、が出走予定。
圏内候補が多数の激戦に加え、1400mに短縮が大きなポイント。近走がJRA交流だった馬を見限らないようにしたい一戦。
そのJRA交流で3着好走セルリアンラッシュに注目。逃げか2番手こそだった馬だが、インで控える競馬でも結果を出して、今後の戦い方に幅が広がった。地元馬同士で距離もベストなら、好勝負必至。
復調を見せているヒカルカミヒコーキは3走前1400mでセルリアンラッシュと小差。当時より状態は上と見るし、距離と展開が不向きだった前走も崩れていない。先行争い一つ。
ベストの1700mだが3走前A3勝ちが光るクランキングアップも今の感触なら上位争いは確実。前走勝ちが強かったアポロゴールドもスンナリ運べれば通用していい。穴は内容良化中で待望の距離短縮トゥルースカイ。
(文:競馬カナザワ 大井 明洋)