【開催見解】第25回後半・第26回前半園田競馬(2/14~17)
先週木曜日に行われた自場馬だけの1400m重賞、園田ウインターカップは結局、新設だったにも関わらずフルゲートに満たずの10頭立て、しかも当日朝にマルトクスパートが競走除外となり9頭立て。問題ありありの新設重賞となってしまった。しかし、この頭数減を喜んだ馬もいる。それがトウケイタイガー。前走スタートで後手を踏んでいるだけに問題はスタートだけ、しかもマルトクがいれば外から強引にハナの可能性もあっただけにその展開を考えなくても良くなったのだからレース前に鞍上を含めスタッフには余裕が生まれたに違いない。結果は楽々ハナを奪っての5馬身差完勝。2番手に付けたドリームコンサートが懸命に追いかけるもまったくその差は詰まらず。能力、スピ ードの違いで圧勝だった。
選出されるかどうかだが、このあとは高知黒船賞を視野に入れているとのこと。
サテ今週の園田競馬は火、水、木、金曜(14~17日)の4日間開催。先々週に続いての4日間開催となったため16日を除いては一日10レース仕立てで行われることになる。
期間中のメインは16日に行われるA1級の1870m戦、注目は何といってもハルイチバン、2014年、2015年の六甲盃優勝馬が丁度1年ぶりに戻ってきた。目標はあくまでも次走、六甲盃(3月3日)となるのだが、昨年末から1200mの能検を3度叩いただけにそれなりに態勢は整っている、アッサリと力の違いを見せつけるか。アサクサセーラは前走、逃げ切り完勝で初めてのA1勝ち。新春賞3着が決してフロックでなかったことを実証した 好レースだった。相変わらず好調キープだけに自身のペースに持ち込めば連勝の可能性十分。サンライズマーチは前走、初めてのA1級2着、どんな形になってもシッカリ伸びる堅実派、問題は距離延長だけか。他ではタガノプリンス、エイシンイーストあたりも圏内。
17日はB1級の1400m戦がメイン。前走ハタノキセキ(目下4連勝中)相手に渋とく2着に粘ったジェット、どんな展開、ペースになろうとも大崩れすることがないジョウショウキセキ、レース振りに幅が出てきたブルーウィザード、ハナ切り前提にはなるがメッサーウイングあたりが有力。しかし、個人的に最も気になるのは予定を敢えて一週延ばしてこの中間、えらく入念に乗り込んだアダチヤマ。
15日は大混戦必至のA2級1400m戦が メイン。逃げるのはマイアリエス、2番手内がスマイルプロバイド、その外へマキシマムカイザー。恐らくこの展開で流れるだろうが、レースがどこから動き出すか。それ如何によっては浮上するのが前走2着モズミステイク、同3着ホクセツプリンス。ただ、この2頭とも勝ちみに遅い面があるだけに場合によっては前有利になるかも。何とも難しい一戦になってしまった。
14日は17日と同じくB1級の1400m戦がメイン。しかし、ここは能力差がハッキリしている。前走大楽勝、決め脚のあるマイネルゴールVS園田5戦5勝、再転入初戦となったウインオベロンの一騎打ちと見ていいだろう。
(文:競馬キンキ 北防 敦)