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【兵庫】第48回摂津盃 レース回顧

2016年8月12日

兵庫県競馬組合

第48回摂津盃 レース回顧

 

 真夏のハンデ重賞、第48回摂津盃は12日、園田競馬場のダート1700メートルで地元3歳以上の12頭が参戦して争われた。単勝3番人気のエナエビス(木村健騎乗)が逃げ切って15年の東海桜花賞以来、1年4か月ぶり2度目の重賞制覇を飾った。

 

 ロケットスタートでハナに立つと、あとは独り舞台。エナエビスはスローペースに落とした時点で勝利は決まったようなものだった。直線でスパートをかけて、そのままゴールへ。2着のエイシンイーストに5馬身差をつけて重賞2勝目。ただ強さが際立っていた。

 

 「行く馬がいたら行かせようと思ったけど、メチャメチャ速かったので楽に行けました。バッチリ折り合って本当に強かったです。勝ってくれて、うれしいです」と木村は胸を張った。7日6日の園田4Rの騎乗後に腰椎椎間板ヘルニアを発症して休養していたが、今週10日から復帰。自身の復帰初Vまでは14戦を要したが、園田7R(ヴァルディスーザ)で兵庫生え抜き騎手の新記録となる3377勝目を達成。生え抜きのスタージョッキーらしく、3378勝目を摂津盃で。11Rもセイヴァイタルで逃げ切って3379勝目。3勝の固め勝ちで、この日の園田は木村デーとなり多くのファンが祝福した。

 

 田中範調教師は摂津盃5勝目に大喜び。これが通算重賞45勝目となった。この日、笠松のくろゆり賞のバズーカは1番人気に応えられず3着に終わったが、レースを終えて大急ぎで園田に駆けつけて勝利の場面を見届けた。「前走もナイター(報知杯澪標特別=3着)で今回もナイター。うちの厩舎はクーラーがあるので、暑いところよりも涼しいところを選んだのが勝因です。予想以上に強かったです」と声を弾ませた。今後については「まだこれから」と話し、慎重に検討される。右前副管骨の骨折などで1年2か月の長期休養があったが、復帰2戦目で完全復活。5歳のノボジャック産駒が兵庫の頂点へ一気に駆け上がっていくか注目だ。

 

 永島騎手(エイシンイースト=2着)「納得のレースで全力を尽くすことができました。競馬が上手な馬で、これからが楽しみですね」
 大山騎手(エーシンクリアー=3着)「展開は絶好だったけど、ペースが遅すぎました。4コーナーの反応は悪くなかったけど、外を回っていたから。そのぶんですね」

 

 

 

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