【開催見解】第10回水沢競馬(12/29~12/31・1/1~1/3)

2013年12月28日

平成25年度の第10回水沢競馬は12月29日から前半3日間、1月2日から後半2日間の計5日間開催される。


 この開催の最注目レースはなんと言っても3日目(31日)に行われる岩手版・有馬記念、重賞『第39回桐花賞』ダート2000m。フルゲート=12頭に対して登録馬は14頭。

 モズはファン投票第1位。中~長距離の芝路線を歩んできた元中央オープン馬で、転入初戦に長距離重賞「北上川大賞典」を選択すると見事に逃げ切り勝ち。うまくスローペースに持ち込んだ鞍上の好プレーに見えたが、中央で1度しか経験のなかったダート競馬にメドを立てた点が何より大きい。距離が2500mから2000mとなる今回は真価が問われる局面に。

 アスペクトはファン投票第2位。かつては岩手ダービー・ダイヤモンドカップを逃げ切り、全日本2歳優駿(Jpn1)でも5着に奮闘するなど、ファンの多い馬だが、今シーズンは19戦して5着が最高と見せ場もない状況。まだ4歳馬だが、復調の兆しが見えてこない。

 ヴェリイブライトはファン投票第3位。東京ダービー13着を最後に大井から岩手に転じた3歳馬で、2000mの伝統重賞「不来方賞」2着の実績。ここ2走はダービーグランプリ6着、北上川大賞典7着と強いところで揉まれており、今回はその成果が出るかに注目が集まる。

 トーホクキングはファン投票第6位。ここまで未勝利の今シーズンだが、7月のマーキュリーカップ(Jpn3)では2年連続して地方馬最先着を果たしており、ここ一番で底力を発揮してくるタイプ。

 ボンバルディエーレはファン投票第7位。中央ダート3勝、障害1勝の戦歴で、今回が移籍初戦。意外なファン投票選出だが、転入初戦だけに未知の魅力はあるか?

 コウギョウデジタルはファン投票第8位。今シーズン、ウイナーカップ、ひまわり賞、不来方賞と重賞3勝をマークした3歳牝馬。前走は強豪揃いのダービーグランプリで9着と敗れたが、メキメキと力をつけており、今回のメンバーの中では最もフレッシュで、大駆けが期待できる存在。

 トーホクアローはファン投票第10位。昨年の4着馬で、2000m戦はダイヤモンドカップ、不来方賞、みちのく大賞典で3着が3回という実績の持ち主。地味ながら相手なりに走るタイプでもあり、軽く扱っては痛い目に遭うかもしれない。

 レイモニはファン投票第11位。岩手に来て3戦オール着外という状況だが、2歳時には門別のリリーカップを勝ち、ローレル賞、東京2歳優駿牝馬ともに4着。3歳時には京浜盃5着、東京プリンセス賞6着、優駿スプリント7着など、タイトル戦線でそれなりに活躍した実績があり、復調待ちの感。

 エバーオンワードはファン投票第13位。9月に中央から移籍してくるとA級平場戦を楽に2連勝。その後、まさかの殿り負け、競走除外とリズムを崩したが、北上川大賞典4着で持ち直してきた感があり、今回も有力候補の1頭に挙げられる。

 コパノツイテルはファン投票第14位。今回の登録馬の中で唯一のB1格付けとなるが、5月からの8ヶ月間で9勝と勝ち星を量産してきた。いきなり一線級相手の重賞となるが、台風の目になりそうな存在。

 ファン投票第18位のローレルカンタータは競馬専門紙記者推薦。10月に岩手にやってくるとA級平場戦を2、1、1着。そして北上川大賞典でも2着と安定したレース運びで常に勝ち負けを演じている。

 ファン投票第27位のランドオウジも競馬専門紙記者推薦。8月にA級平場戦を2連勝した後、ここ5戦は重賞ばかりを使われ、3、8、3、2、2着。8着は南部杯(Jpn1)なのだから安定感は抜群。
 また、この他に補欠馬として、スーブルソー、ディアーウィッシュの登録がある。


(文:エイカン 内山達明))

岩手 エイカン

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開催当日のレースに関する情報については、主催者発表のものとご照合ください。

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