【開催見解】第21回笠松競馬(3/11~14)

2014年3月10日

 3月11日~14日まで連続4日間の日程で「弥生シリーズ」前節が行われる笠松競馬。ここでは各日のメインレースの展望をお送りしていきたい。

 

 まず初日はB-1組による「早春特別」。中心はここ2開催のB-1特別で2着に健闘したサンマルジュエリー。強敵ワイメアウェーブにこそ屈したが、勝負どころから豪快にマクっての連続2着で素質の高さはアピールできた。勝ち馬が抜けておのずとチャンスが拡大した格好だ。ただ、同馬はどちらかといえば追い込みタイプ。堅実味と先行力を兼ね備えたレインボーオーラやアルドグリーン、またハナを切れそうなソユーズに前々でうまく運ばれると捕まえ切れない危険性を残している。そのほかにもデルマキタロウ、エンタープライズと特別に入っても互角以上にやれる地力を持った馬がいて、上位争いは混とんとしている。

 

 2日目はA-3組と中央500万条件による交流戦「春蘭特別」。元々、中央勢が優位な条件のうえ、今回は地元勢にこれといった実力派がいない。あえていえば展開がモツれた時のバイオレントナイトやすんなり逃げられた時のヘイハチキングが怖いが、上位争いとなると簡単ではなさそう。やはり中央馬を軸に推理した方が無難だ。なかでも実績的にはナムララオウは有力な1頭。前走は障害で大敗しているが、昨秋の福島では0秒3差の3着があり、現級でも上位の力があることは証明済み。平地の流れに戸惑いさえしなければ、ここらのメンバーなら好勝負必至だ。アサクサニッポンもこのクラスで再三、掲示板を確保したことがある実力の持ち主。今回は約2カ月ぶりとなるが、5カ月ぶりとなった前走よりは順調な過程であり、追い切りでは格上相手に食い下がったとの情報も。前走よりは上積みが期待できそうだ。マーティンゴールドは中央所属での参戦となるが、前走まで笠松で4連勝していた馬で、コースに不安がない。前走がC-1特別勝ちと今回はかなり相手強化された格好になるが、2走前には同じ開催のA-2組より0秒3速い時計で勝っており、クラス的な壁は感じさせない。笠松に来てからの充実ぶりと相性の良さを考えれば、勝機も十分にあるか。

 

 3日目はC-1組の「若草特別」。前走で勝ち鞍を挙げた好調馬がそろう条件だが、今回も素質馬がズラリとそろって楽しみな一戦となりそう。なかでも前走の勝ちっぷりがよかったダイワブルームが人気を集めそう。無理せず好位を確保して直線であっさり抜け出してきた内容に奥の深さを感じただけに、特別のここでも期待が持てる。取り消し明けながらも前走を快勝したフレイムミーティアもかなりの潜在能力の持ち主とみていい。1月にはすでにこのクラスで2着の実績もあるし、転入以来(3,1,0,0)とまだ底を見せていないのが魅力。ひと叩きされたぶんさらに気配も良くなっており、上位争いは必至だろう。さすがはC-1特別らしく、そのほかにもドラマティックデイ、キゲキ、エンバーゴなどなど伏兵陣も多士済々。馬券的にもかなり楽しめそうだ。

 

 4日目はA-1組・B級以上オープンの「東海クラウン」。ここでの注目はドリームカトラス。昨年の大みそかに行われたSP1(2)着以来で今年初の競馬となるが、先週の名古屋にも登録があり、出走態勢は整っていただけに、力は出せそうだ。となれば重賞レベルの実力馬。緒戦から勝ち負けが期待できそうだ。南関東から古巣に復帰緒戦となった前走でA-2組を快勝したマルヨコンバットが当面の敵か。元々、3歳時には新緑賞勝ちなど当地の重賞戦線で活躍した素質らしく、再転入緒戦から1分41秒4の好時計をマークし、実力が衰えていないことを示した。順調な日程で使える今回はさらに上積みがありそうで、オープンでも連勝の可能性は十分だ。南関東での実績でいえばマグニフィカも目が離せない。オッズパークGPの前走こそ流れに乗れず大敗したが、転入緒戦では軽快なスピードを披露して今回と同じ東海クラウンで2着。地元馬限定のここなら巻き返しがありそう。また、ヤマニンノベリスト、バンダムミュートスといったオープン常連組、距離が微妙ではあるが中央準オープンから移籍緒戦となるズンダモチなど穴っぽい存在も多数。展開次第では思わぬ波乱になる可能性もありそうだ。

 


 

(文:競馬東海 寺澤 正勝)

 

競馬東海

 

 

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