【重要】住所等ご登録情報をご確認ください

【開催見解】第9回門別競馬(8/12~8/21)

第9回門別競馬展望

 今年から牝馬限定戦に条件が変更されたブリーダーズゴールドカップ。設立当時はアメリカのブリーダーズカップをモチーフにして父内国産馬によるレースだったが、時代の変遷とともに、四半世紀で一応の幕を下ろす格好になった。ただ、今年から牝馬限定のグランダムジャパンに加わり、牝馬の振興に向けて新たな船出を迎えたのも意義はあるはず。今開催は2歳牝馬の新設重賞「フルールカップ」、後節には、3歳オープン馬による「王冠賞」も組まれている。

 

【重賞レース】

○8月14日 11R 第26回 ブリーダーズゴールドカップ 3歳以上オープン牝馬、2000m

1.プリュムローズ

2.フラッシュモブ

3.ワイルドフラッパー

4.リアライズキボンヌ

5.ミキノウインク

6.ココロバ

7.フレアリングマリー

8.マヤノポルカ

9.レインボーデイズ

10.ケイティバローズ

11.マーチャンテイマー

12.ミサトタイム

13.サンビスタ

14.シルクミライ

 

【展望】JRA勢から5頭、岩手水沢から2頭が参戦。地元7頭を加えた14頭。牝馬限定戦の縛りがなかった昨年までは、年々、面白みのないレースが繰り広げられていたが、そういった意味では、今回の改革は成功したのてはないか。さて、今年、川崎のエンプレス杯、船橋のマリーンカップ。牝馬重賞を2勝をマークしているワイルドフラッパーが、このレースへ早々とエントリーを表明していたが、函館競馬場で入念な調整を経て、目標通り、キッチリと仕上げてきた。後続馬を大差ち切ったエンプレス杯が2100mだから、距離に問題は見当たらないし、ハナにはこだわらないタイプだから、直線の長い門別コースでも心配はない。メンバー的は不動の中心馬と言えるだろう。サンビスタも4カ月ぶりの実戦を函館でひと叩きして、ここに臨むのは当初の青写真通り。休養前のエンプレス杯では2秒以上の大差をつけられたものの、叩かれた効果を考えれば、その当時につけられた差は縮まるはずだ。その函館で500万、1000万を連勝してきたケイティバローズ。勿論、実績面では、一歩、見劣りは否めないが、これから伸び行く4歳馬であり、好位差しの安定したレースぶりで展開は問わない魅力がある。この一戦で今後の視野を広げたい。マーチャンテイマーも10カ月ぶりを叩かれての臨戦。末脚がしっかりしているだけに、門別コースがもっとも似合うのがこの馬と言えそうだ。いずれにしても、JRA勢が上位独占のムードが漂っている。

 

(厩舎の談話)

1.プリュムローズ 相手なりに動けるタイプで、スタミナも豊富な馬ですから、今のデキなら結構、頑張ってくれそうに思いますが、JRA勢は強いですからね。

2.フラッシュモブ ひまわり賞後も、この馬なりに順調。どうしても展開に注文がつくタイプだけに、速い流れで、ひと脚が使えるようなレースを期待しています。

3.ワイルドフラッパー 山元トレセンへ放牧に出して、7月23日に函館入り。見た目にも太目感はありません。パワーがあって地方の深いダートはピッタリです。

4.リアライズキボンヌ 今回は牝馬限定の重賞。やっと使いたいレースに使えます。距離も、これぐらいあった方がいい。函館から門別には当日輸送で臨みます。

5.ミキノウインク 今季は当初より目標にしてきたレース。一昨年の遠征時は距離が2600mでしたから、今回の方が条件はいいと思う。

6.ココロバ 先行策で結果を残してきましたが、今回でそういう選択肢はないでしょう。自分のペースを守ることに専念。いずれにしても、JRA勢が強力です。

7.フレアリングマリー 連闘は予定通り、状態面に問題はありません。前走も一杯一杯の走りでした。ここに入るとペースも速く、厳しいでしょう。

8.マヤノポルカ 前走はスローペースのせいか、外に張り気味で折り合いがつきませんでした。デキ自体は良くなってきていますが、中央勢は強力な布陣です。

9.レインボーデイズ 変わらずにきています。ただ、今回は相手が強力。距離も長いですし、ジックリと行かせて、どこまで脚を使ってくれますか、胸を借ります。

10.ケイティバローズ 先日のクイーンSも視野に入れていたので仕上がりはいい。距離は大丈夫。さすがにメンバーは手強いが、どれだけやれるか見てみたい。

11.マーチャンテイマー 栗東からの輸送もクリア。以前に札幌に入厩したことがあるので落ち着いていて調整は順調。10カ月ぶりを使った効果はあると思う。

12.ミサトタイム 勝ち負け云々よりも、こういうレースに出られるチャンスを得たことに、ある意味、喜びを感じます。普段着の競馬で、能力を出し切りたい。

13.サンビスタ 引き続き函館に滞在して調整。前走は牡馬に混じってもしっかりやれました。牝馬同士ですし、エンプレス杯でも3着、距離はこなせていいはず。

14.シルクミライ デキが良くなってきたので、ここへの挑戦を決めました。ひとつでも上の着順を目指して頑張りますが、このメンバーではハードルが高いです。

 

○8月14日 12R 第1回 フルールカップ 2歳オープン牝馬 1000m

1.ジュエルクイーン

2.ミラクルフラワー

3.ビアンカ

4.ハニープレッツェル

5.コパノハート

6.ドンローズ

7.フィーリンググー

8.ホワイトラヴィーナ

9.マイファンファーレ

 

【展望】フレッシュチャレンジを勝ち上がって、ここに挑む馬が半数近い4頭。キャリアの浅さをカバーできるほど、好センスの馬たちだから、結構、激戦が予想される。注目は唯一の2勝馬ドンローズ。2戦目のアタックでマークした時計が1分1秒3。馬場が軽くなっていたとはいえ、このメンバー最速の持ち時計は信頼できる数字だろう。前走では2番手から差し切ったわけだから、ハナにこだわらなくなったのも心強い限り。マイファンファーレの前走は、そのドンローズの2着。ピッタリとマークされる展開だから、仕方のない面もあったか。距離が1ハロン短縮される今回。行き切れるケースなら、雪辱があっても不思議ではない。デビュー1戦の中では、後続を大きく突き放したミラクルフラワーとコパノハートに目が行く。先行争いが激しくなれば、末脚切れるフィーリンググーの出番もありそうだ。

 

(厩舎の談話)

1.ジュエルクイーン 1000mでは勝っていませんが、不向きな距離ではありません。前走で決め手のあるところを見せてくれ、牝馬同士なら、チャンスは十分。

2.ミラクルフラワー デビュー戦は強い内容。終いもしっかり伸びていたように、ワンペースという感じでもありません。素質の良さで対応してくれないかと。

3.ビアンカ 前走あたりは、まだ仕上がり途上。それで勝つんですから、能力がありますね。叩かれて緩さも抜けました。上積みは十分にあります。

4.ハニープレッツェル いい感じで仕上がっています。前走はセンスのあるところを見せてくれました。馬場も軽くなれば、脚は使えます。展開が向いてくれれば。

5.コパノハート デビュー前からこのレースを意識していましたので、プラン通りに出走できたのは何よりです。当然、調整も予定通りに行うことができました。

6.ドンローズ 順調です。前走は掛かったように、折り合いに課題のある馬ですが、この距離なら問題はないはず。恥ずかしいレースはしないと思っています。

7.フィーリンググー 早くからここを目標にしていました。動ける態勢です。距離は短い気はしますが、テンの攻防が激しくなるでしょう。立ち回りひとつ。

8.ホワイトラヴィーナ スピードに乗せる競馬が、一番、合っていますね。前走同様、積極的に行かせます。相手は強くなっていますが、見劣らないと思います。

9.マイファンファーレ 前走は勝ち馬の終いが切れましたから、その分の差でしょう。距離も問題はありません。素材は一級品。重賞でも結果を出せる馬ですよ。

 

○8月21日 第35回 王冠賞登録馬 3歳オープン 2600m

・ヤマノミラクル

・スタンドアウト

・ワイルドサプライズ

・キーストライプ

・ナデシコスピリッツ

・クラデジャブー

・フレイムハーツ

・ドランケンマスター

・ワイレアツヨシ

・ロールスブリス

 

【展望】北斗盃はラブミーブルー、北海優駿はヤマノミラクルが制したが、いよいよ、三冠の最終関門を迎えた。距離が一気に2600mに延びるだけに、その適性を見極めることが焦点になりそうだが、例年通り、2000mだった北海優駿の上位馬が主力を形成してくるだろう。ヤマノミラクルは北海優駿のあと、古馬A2以下のレースをひと叩きされた。馬体に余裕が見られただけに、まさにひと叩きの意味合いが強く、今度はキッチリと仕上げてくるはずだ。北海優駿2着のワイルドサプライズ、3着のスタンドアウト、4着のクラデジャブーも顔を揃えてくるだけに、結構、見応えがありそうだ。新興勢力では、目下3連勝中のキーストライプ。今年、中央から転入してきた馬だが、ここまで5戦4勝2着1回。以前はホッカイドウ競馬経歴馬という条件がついていたが、転入馬でも2走されていれば出走可能。門戸が広がったことで、同時にチャンスも広がった格好。台風の目になってもいいだろう。

 

(競馬ブック・松本英博)

 

 

 ケイバブックロゴ

 

 

楽天競馬 ネット新聞スタンド

  • 地方競馬ネット新聞
  • 日刊競馬
  • イー新聞
  • コンビニプリント競馬新聞

楽天競馬 公式SNS

  • FaceBook
  • Twitter

キーワードから探す

RSS

このページの先頭へ

開催当日のレースに関する情報については、主催者発表のものとご照合ください。

ポイントで競馬新聞が買える!地方競馬ネット新聞