【開催見解】第10回門別競馬(8/23~9/1 重賞:リリーカップ)
第10回門別競馬展望
8月も終盤を迎えて秋競馬へと移行する段階になってきた。前開催は台風の影響を受けて、一部、開催中止というアクシデントはあったが、今後も台風の動向は心配の種。さて、今開催の重賞レースは、後節6日目、2歳牝馬によるリリーカップが行われる。
【重賞レース】
○9月1日 第13回 リリーカップ登録馬 2歳牝馬オープン 距離1200m
・ピンクドッグウッド
・エイシンクローバー
・シェアハッピー
・アップトゥユー
・ハタノオヌール
・オルディル
・ギンチャン
・オーブスプリング
・ルックフォワード
・オヤジノハナミチ
・コパノアーデン
・ハタノフォルトゥナ
【展望】10月に行われる牝馬限定戦の「エーデルワイス賞」と同じ舞台だけに、その意味では、注目の一戦になりそうだ。8月11日に行われたフルールカップを制したピンクドッグウッドは、逃げる戦法から脱却して、3番手から直線で強烈な差し脚を駆使。単に逃げるだけでは限界が生じるわけだが、脚質に幅が出たことで、更に信頼感が増してくるだろう。台風一過で砂も浅くなってきたが、軽い馬場になるのも大歓迎。フルールカップ5着のシェアハッピーは、明らかに距離不足が祟ったものであり、それでいて入着を果たしたのは力があればこそ。1200mになれば、主役の座を奪い返す可能性もあるはずだ。どんな相手にでも大きく崩れない魅力があるアップトゥユー、ジックリとレース間隔を開けられているハタノオヌールも上位争いは十分。
【初日メイン】
○8月23日 11R 雪印種苗BFMP特別 3歳以上C2-2組 距離1200m
1.カティサンダ
2.リワードセロン
3.メイプルレジェンド
4.レディトリス
5.ランランラン
6.ミットフロイデ
7.カミカザリ
8.ローツェフェイス
9.アライア
10.クラウンハンター
11.シリカ
12.インペリアルブルー
【展望】前開催は感冒のために取り消されたランランランだが、直前の坂路では35秒台の好時計をマークしてきたのだから、その影響はまったく考えなくてもいいだろう。復帰緒戦は不良馬場で1分12秒台で快勝しているように、馬場が軽くなるのは歓迎材料。強敵はローツェフェイス。前走後はややレースが開いているが、仕上がりについての不足はない。門別1200mは無傷の3連勝中のアライアが一角崩し。前走の勝ちっぷりが目立ったクラウンハンターも五分以上の評価が必要だ。
(厩舎の談話)
1.カティサンダ 1200mだと交流戦でも安定した走りができています。古馬とのレースは初めてですが、このクラスなら互角にやれそうですね。
2.リワードセロン 前走は直線の長さに戸惑ったようですが、ここで通用するスピードは見せてくれました。転入2戦目での変わり身に期待できそう。楽しみです。
3.メイプルレジェンド ハナに行くと目標にされますね。それでいてタメても、そう脚を使わないですし、忙しいレースはどうでしょうか。掴み切れません。
4.レディトリス 軽症でしたし、取り消した影響はありません。緒戦は大差負けしましたが、途中でやめたように、精神的なものかと思います。
5.ランランラン 取り消し後のレースですが、症状が軽かったので影響はないでしょう。昇級には泣かないスピードがありますから、勝ち負けになると思います。
6.ミットフロイデ 前走はシャープになった体がまた元に戻ってしまいましたからねえ。明らかに重目残りが敗因です。馬体さえ絞れていれば、巻き返せるはず。
7.カミカザリ 状態面に問題はありません。距離は短くなるけど、忙しい内回りよりは外回りの方が断然いいですからね。展開が向くようなら、差は感じません。
8.ローツェフェイス 悪くない仕上がり。休み明けは苦にしないタイプですから、力を出してくれるでしょう。クリアしているC2級というのも有利で楽しみです。
9.アライア ナイターへの不安は前走で払拭でき、レース後の疲労も残っていません。メンバーは強化されますが、再び連勝街道を歩めることを願いたいですね。
10.クラウンハンター トモに疲れが見られたので、ひと開催抜きました。前走は長い距離でも対応したように、やはり能力があります。ゲートさえ普通に出れば。
11.シリカ 順調。タフな馬場よりも軽い馬場が向いているので、中間の雨はプラスになりそうです。道悪が残ってくれれば、チャンスが大きくなると見ています。
12.インペリアルブルー 前走は頑張ってはいましたが、勝ち馬が強かったです。勝ち負けまでは分かりませんが、脚は使えますから、そこそこはやれるでしょう。
(競馬ブック・松本英博)