【開催見解】第10回園田競馬前半(7/23~25)
その金ナイターが始まって3年目、これまでナイター日に他場交流戦が組まれることはなかった。そのためこのその金にはまだ他場騎手も他場馬も参戦したことがない。交流戦(重賞)は他場との日程調整も難しくこうなっていたのだが、今回初めて他場騎手、他場馬がその金に参戦となった。
25日に行われる兵庫サマークイーン賞(1700m)ここに船橋から2頭、笠松から2頭、計4頭が参戦してくる。ネームバリュー、実績でいくなら先ず最初に名前が挙がるのがアスカリーブル。実は兵庫県デビューのこの馬、4戦無敗で船橋へ移籍してからも関東オークス、戸塚記念等を制す大活躍。最近になってなかなか勝てなくなってしまったものの対戦メンバーは錚々たるもの。叩き2走目、牝馬限定戦のここは巻き返し必至か。エミーズパラダイスは2年前のロジータ記念で前記アスカを負かしている。近走を見る限りでは若干早熟傾向にあったのか?と言う見方もできるのだが、実績通りに走ってくれれば当然V圏内。笠松からはタッチデュールとゴールドソレイユだが、共にここに入ると一歩見劣る。遠征経験豊富で物怖じすることはないだろうが、さすがに入着が精一杯か。迎え撃つ地元勢、エースは何と言っても目下4連勝中、充実著しいエーシンサルサだ。初めての他場遠征となった前走でも終始、物見をしながらでも強豪相手に0秒4差だから今やこの強さは全国レベル。21日には絶好の追い切りも決めただけに8割がた勝てるのではないか。グランダム・ジャパン3歳シーズンを制したトーコーニーケは古馬シーズンも制圧を目論む。前走の関東オークスは離れた2着でもメンバー、距離、コース形状を考えれば勝ちに匹敵するだけの内容。見た目に激戦の疲れはなく、古馬戦とのペースの違いに戸惑わなければチャンス十分。ラヴフェアリー、マイネアクアマリンと言った伏兵陣もデキ良好で熱い女の闘いとなりそう。
24日はA1A2級混合の1700m戦がメイン。主役はまず大崩れすることのないエーシンユリシーズ。晴雨不問、昼夜不問、展開不問とどれを取っても安定感がある。今回の成績如何では今後は重賞路線にも加わってくるだけに陣営としても力が入る一戦。叩き3走目を迎えるデンコウチャレンジが逆転候補筆頭。追い切りの動きも1走毎に良くなってきたし、下原Jとの新コンビで更なる奮起誓う。キューティガビーは久しく勝っていないものの一層、距離への融通性が出てきたし、ニシノイーグルも久々の昼間開催で本来の姿取り戻すかも。
23日はB2級の1700m戦がメイン。ここの主役は断然オーケストラピット。前走は内で窮屈な流れになり完全に脚を余して負けた。それだけに今回は早めに外へ切り替えての差し切り狙い。力通り走ればまず負けないだろう。次位争いは勝てないながらも好調キープのテイケイカトレヤ、アミフジエンブレム、前走の勝ち振り良かったジーエスマルコあたり。
(文:競馬キンキ 北防 敦)