【開催見解】第10回園田競馬後半(7/30~8/1)

その金ナイター初めての交流戦となった兵庫サマークイーン賞は地元エーシンサルサの圧勝だった。グランダム・ジャパン古馬シーズン2連勝でトータル5連勝を達成した同馬、その強さ、充実ぶりは凄いのなんの。唯一心配されたゲートもこの夜はいつも以上におとなしく、スタートもこれまで以上に決まった。ハナにも行けたぐらいだったが、敢えてスマイルヴィジットを行かせておいての2番手付けは行く気を抑えるのにひと苦労の絶好の手応え。勝負所に差しかかってもその手応えは鈍ることなく直線に向いた時にはもうワンサイド勝ちを確信させる圧倒的な内容。

木村Jもゴール入線を待たずして大きなガッツポースだからこの圧勝ぶりは本当に嬉しかったのだろう。これでグラ ンダムシーズン、トップタイとなった同馬、次走は9月15日の名古屋、秋桜賞、ここでシーズン優勝をほぼ手中にするか。(2)着には船橋から遠征のアスカリーブル。この暑い時季の長距離輸送で多少の馬体減り、発汗のきつさも目立ったもののさすがの底力、負けはしたものの改めて同馬の能力の高さを見た感じがする。残念だったのはトーコーニーケが見どころなく終わった点、出遅れも影響したのだろうが、激戦が続いていただけにどこかに目に見えぬ疲れが残っていたかも?文字通り次走が正念場になりそう。

 

 サテ今週も園田競馬は水、木、金曜(30、31、1日)の3日間開催で金曜は当然のことながらその金ナイター。今週のその金(1日)メインはA1級の1400m戦が組まれる。注目は前走2年半ぶりに 勝ったサワノファインの連勝があるのかどうか。背は前回と同じ57キロ、しかもその前走で負かした馬が出走予定馬のうちのほぼ半数、こうなると連勝は濃厚と言ってもいいかも知れない。園田デビューの生粋の兵庫県馬、9際となった今でもまだ馬体は若々しい。復調ムード大のエリモミヤビ、前走転入初戦が上がり最速、次走へメドを付ける好内容だったエスケープマジック、ひと息入れて馬体立て直しを図ったタガノブリガデイロの(2)着争いか。

 

 31日はA2級の1400m戦がメイン。常に激戦のA2級、今週も能力傑出馬は居らずまたまた波乱ムード漂う。しかも菊水賞馬ニホンカイセーラにとっては初めての古馬戦、これも更に難しくする材料に。また前走、昇級初戦でも現級を制したアクロマティックが背1キロ増の57キロで前走並みの末脚が決まるのかどうか。この点も大きなポイントとなろう。安定駆けではエーシンバリントン、カンファーネオ、キャニオンサクセスあたりだが、いずれもワンパンチ不足は否めない現状、しかもケンスターハーバーには久々に木村Jが騎乗するではないか。あぁ~とにかく難しい、こんな時は調教状態重視もいいかな。となるとニホンカイセーラに落ち着くのだが…。

 

 30日はJRA500万級と兵庫A1級(920ポイント以下)との交流戦、加古川特別がメイン。とは言っても兵庫県馬は2頭の参戦しかなく、いずれも入着があれば…という現状。上位はJRA独占と見た方が賢明だろう。中でも注目はブレイヴフィート。スタートセンスは明らかに上位だし、前走4カ月ぶりでも(6)着、コ ンマ7差しか負けなかったのだからここなら総てに一枚上と言えそう。ダンシングバトーは小回りが合いそうなタイプ。前走、初めての古馬混合戦でもテンに動けたことは強味だし、調教内容も一層意欲的。クリノロッキーは降級3走目になるし、鞍上の川原Jも魅力。通算5勝は総て地方コースで挙げたものであり一角崩し以上も十分。2度目の園田遠征となるハッピーメモリーズはまだまだ伸び代が見込める3歳馬。

 

 

(文:競馬キンキ 北防 敦)

 

 

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