【開催見解】第27回園田競馬後半(3/1~3)
先週火曜日、田中道師が通算1000勝を達成。騎手時代に3164勝を挙げた元祖園田の帝王が調教師としてもまた立派な数字を打ち立てた。騎手で1000勝、調教師でも1000勝は地方競馬8人目、兵庫県では初めての快挙だった。
サテ今週の園田競馬は火、水、木曜(1~3日)の3日間開催でメインは3日に行われる園田唯一の2400m重賞、六甲盃。
注目はハルイチバンの3連覇なるのかどうか。前哨戦は11カ月ぶりだったにも関わらず[3]着。十分、次にメドの付く内容だったし、2走目の良化を見込めば偉業達成はそう難しいことでもないかも。スタート安定で一躍、脚光を浴びるのがバレーナボス、前走の圧勝もゲートが大きくモノを言った。三たび、あんなスタートが決まるようなら重賞初Vの期待も。タガノプリンスは転入後[2][1]着のレース巧者、初めての一線級相手でもこの距離ならペースは速くなるとも思えず、スンナリと流れに乗れるだろう。上昇馬キングブラーボには木村J騎乗、距離的な魅力に鞍上の魅力を加味すれば単なる伏兵ではないような気がする。笠松からの遠征馬クワイアーソウルを管理するのは5年前にこのレースを制した尾島師(当時騎手)相性のいい園田コース、調教師になっても健在か。
2日はB2級の1400m戦がメイン、4カ月を圧勝したエイシンシャルルが初めてのB2級戦を迎える。それでも前走時計は明らかに現級でも足りて余る。中心は不動と言っていいか。相手は同じくC1からの降級初戦となるワアンダーヴァローレ、どんな流れになっても即対応だし、この馬もまだまだ上が目指せる一頭。トウショウチャートは揉まれさえしなければ確実に力を発揮する堅実派、イッセキニチョウ、マイネルアルティマの実力派も警戒。またこの日はJRA交流戦が行われJRA遠征馬は6頭、幸、古川吉Jが参戦します。
1日はB1級の1400m戦がメイン。前走ハナ差の叩き合いを演じたクインズジャーニーとホッコーマグマが再び一騎打ちムード。背斤量を考えると今度は若干ホッコーの方が有利かもしれないが、ジャーニーは前走時以上の追い切り慣行、デキには自信だ。一角崩しはまたも単騎逃げが見込めるマイアヴァロン、超堅実駆けのエーブゴールドマン、叩き3走目ようやく本来の動きが戻ったケンスターハーバーあたり。
(文:競馬キンキ 北防 敦)