【開催見解】第17回園田競馬後半（11/15～17）
先週木曜日の兵庫クイーンカップ、断トツ人気は前走レディスプレリュード2着実績からトーコーヴィーナス。馬体もフックラしていたし、遠征疲れは皆無、誰もが勝利を疑わなかったが、唯一の弱点とも言える変に相手に合わせてしまう面が出てしまいフルパフォーマンス発揮とはならなかった。決してバテたわけではないのだが、２番手に付けたタガノトリオンフにアッサリ差される始末。どうやら他場遠征でそれなりにペースが速くなった方が真剣に走るようだ。次は来月７日の船橋クイーン賞を予定、ここで今回の憂さを晴らしてもらおう。それにしてもトリオンフ＆下原コンビはこのヴィーナスの癖を完璧に把握、同馬だけを徹底マークで堂々の勝利、お見事です！
サテ今週 の園田競馬は通常通りの火、水、木曜（15～17日）の３日間開催で期間中のメインは17日に行われるＡ１級の1400m戦。マルトクスパートが９月以来のエントリー、トウショウセレクトも１カ月半シッカリ充電してのスタンバイ。また前走（10月末戦）の2･3着マークスマン、エイシンホクトセイも引き続き好調、更には目下３連勝中と勢いに乗るマイネルコンキスタとなかなか好メンバーが揃った。
16日はＡ２級の1400m戦がメイン。主役は除外を挟んで目下３連勝中のケンキャクハーバー。最初のうちは掛かり気味に走るが、それが段々と力強い走りに変わってしまう。追い切りも馬なりで好ラップを刻んだのだから体調面に何の問題もなし。このままＡ１級まで突っ走りそうだ。ムードティアラは前走そのケンキ ャクからコンマ４差離れての3着。しかし、今回はコース２走目、その分だけでも大きな上積みがありそうな感じだが…。うまく決め脚が生きる展開になればウインゴスペル、ホクセツプリンスも面白い存在になってくるし、1400m戦ではまず大きく崩れないエイシンハヤテも引き続き圏内。
15日はＢ１級の1400m戦がメイン。中心は安定感のあるセイヴァイタル、ひとクラス上がっても競走センスでクリアなりそう。２走目エーシンクルゼは１Ｆ延長がカギになりそうだが、前走の手ごたえ、脚色ならアッサリ克服可能かも。前走のロマンシーズの伸び脚も良かった。現級ペースにも慣れてきたし、ここは更なる前進があってもよさそう。定量に戻ったアダチヤマの反撃、調教内容に変化を加えたダイワジャスト が穴っぽい存在に。
（文：競馬キンキ 北防 敦）
