【開催見解】金沢競馬 市営第3回[通算第18回]前半(11/20・22)
2016年度・第18回の開催となる金沢競馬は、11月20日(日)、22日(火)、27日(日)、29日(火)の4日間。11月27日(日)に2歳王者決定戦の重賞「金沢ヤングチャンピオン」が行われる開催だが、その展望は出走馬が固まる次週に。ここでは前半週の展望を。
20日(日)のメイン9R(全10R)は「能登部イルミネーション特別」(A4・1700m)
1番 エイダイサンデー 吉田晃浩
2番 トゥルースカイ 中島龍也
3番 リバイブビート 平瀬城久
4番 デルマサンダユウ 田知弘久
5番 ガンバレショコラ 青柳正義
6番 ヒカルカミヒコーキ 藤田弘治
7番 チャームドライフ △塚本弘隆
8番 ベネフィットユー 畑中信司
9番 ティボリハーモニー 青柳正義
この辺りのクラスは混戦と毎度言っているが、ここも抜けた馬はいない一戦。
狙ってみたいのはティボリハーモニー。4着に終わった前走は1着・2着馬も強かったが、前半からポジションも悪くなり、上位馬とは立ち回りの差も出た印象。中1週でもしっかり追い切れた辺り、決してデキは悪くなく、昨季はA2勝ち、A1好走の実力。引き続きベストの1700mで動きやすい9頭立ての大外枠なら、変わっていいはずだ。
復調を示す2着→2着の昨季A1好走馬ヒカルカミヒコーキは距離との戦い。ただ、金沢1700m(0.0.0.4)の成績は不振時や休み明け。昨秋の園田・姫山菊花賞では強豪相手に2着があり、ペースや先行争い次第でギリギリ我慢できる範囲。近走と違ってここは単騎逃げが濃厚な組合せ。粘り込むシーンも十分だろう。
前回A4で鮮やかな最後方一気を決めたデルマサンダユウも当然上位候補。中央時の好走は1600~1800m。前走の1500mより本来は向く距離と言える。転入3戦目だが、陣営も手の内に入れて、好馬体がより際立つように。再度、突き抜けても不思議ない。
リフレッシュしての前回が案外なリバイブビートは本調子にないのかもしれず、評価の難しいところだが、通用の能力は既に証明済み。ベストに思える1700mなら変わっていい。
1700mなら末脚が生きることを前回A3の3着で改めて証明した追い込み馬ベネフィットユーも流れ一つの状況が続く。前開催を見送って立て直したエイダイサンデーも折り合ってリズム良く運べれば前々走2着が侮れない。
22日(火)のメイン(11R)は「JRA交流 加賀四湯賞」(JRA500万下・金沢A3~B1・1500m)
JRAからは、フジノサムライ、モントルルシュマン、レオロフティー、ホイールバーニング、デンコウライド、スクリューネイバー、が出走予定。
迎え撃つ金沢勢は、クランキングアップ、セルリアンラッシュ、ベニバナオンリー、ヒットショウヒン、が出走予定(格付けされているジュエリーハンター、ラストノートは回避予定)。
今季4度目の500万交流。これまで3回の金沢馬は3着1回で、連対はすべてJRA馬。今回もそういう結果を覚悟すべきか。休養明けの馬が多く、近走の着順ももう一つという面々だけに判断は難しいものの、3走前の勝ちっぷりがいい3歳馬ホイールバーニング(金沢・藤田弘治騎手の予定)がスンナリ先行に持ち込めれば変わり身と見た。昨年の道営ダービー馬フジノサムライ(金沢・青柳正義騎手の予定)の走りにも注目。
(文:競馬カナザワ 大井 明洋)