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【開催見解】金沢競馬 市営第3回[通算第18回]後半(11/27・29 重賞:金沢ヤングチャンピオン)

2016年11月26日

 2016年度・第18回の金沢競馬は前半週が終了。残す後半週は11月27日(日)、29日(火)の2日間。

 

 27日(日)のメイン(最終10R)は「テレビ金沢杯 重賞 第19回金沢ヤングチャンピオン」(2歳・JRA認定・1700m・1着賞金300万円)

 金沢プリンセスカップ、金沢シンデレラカップ、兼六園ジュニアカップ、と行われた2歳重賞の最終決戦。第6回までは正月に行われていたが、2004年の第7回以降から12月頃に実施されている2歳王者決定戦。なお、2011年からは転入馬の出走も可能となった。

 

 現在の時期に施行されて以降の優勝馬・勝ちタイムは

 2004第7回 メジャービクトリー(牝・9番人気)…米倉知 不良・1分55秒6

 2005第8回 センパツトモ(牝・1番人気)…中川雅之 不良・1分51秒5

 2006第9回 マツノショウマ(牡・4番人気)…桑野等 不良・1分54秒0

 2007第10回 ソルトバイオ(牡・5番人気)…畑中信司 不良・1分53秒6

 2008第11回 キヌガサダイヤ(牝・7番人気)…堀場裕充 不良・1分53秒5

 2009第12回 ファインスター(牝・2番人気)…鬼束亮 重・1分50秒9

 2010第13回 ザハヤテオー(牡・2番人気)…吉原寛人 不良・1分53秒1

 2011第14回 ジュウワンブライト(牝・1番人気)…吉原寛人 重・1分51秒2

 2012第15回 ミカワジェイド(牡・7番人気)…吉田晃浩 不良・1分52秒5

 2013第16回 イグレシアス(牝・1番人気)…吉原寛人 不良・1分51秒0

 2014第17回 アロマベール(牡・1番人気)…平瀬城久 不良・1分51秒6

 2015第18回 ヤマノカミ(牡・1番人気)…佐藤友則(笠松) 不良・1分50秒3

 

 牡馬・牝馬の有利不利はない。圧倒的な人気を集めた馬は期待通りに好時計で勝っているが、混戦の年ほど波乱の結果が多い。3連単導入の2003年以降、13回中6回が万馬券決着で、2004年が317,770円、2007年が212,240円、2008年が2,189,870円と大荒れも多々。成長途上で適性の定まっていない2歳馬が初の1700mに挑んだことも関係しているだろう。

 

 今年の出走馬は

 1番 サイレンスディガ 松戸政也

 2番 サッキーヘラクレス 吉原寛人

 3番 ゴールドハリアー 桑野等

 4番 バーバリアン 畑中信司

 5番 エングレイグ 中島龍也

 6番 ヴィーナスアロー 田知弘久

 7番 アポロノリュウジン 藤田弘治

 8番 ワンダフルキングス 葛山晃平

 9番 ヤマミダンス 青柳正義

 10番 ベアームート 吉田晃浩

 11番 ユメヲノセテ 栗原大河

 12番 ナゲッツ 柴田勇真

 

 近年のように「道営出身」による争いではない。今年の2歳世代は「生え抜き」が牽引している「2強」の様相。

 主役は当然、4戦4勝のヤマミダンス。3戦目のシンデレラCで道営馬を撃破して、初遠征の前走・笠松のラブミーチャン記念も完勝。当初から圧倒的な強さだったが、課題を一つずつクリアして一流馬への階段を上がっている。牡馬勢も3走前に圧倒済み。ある意味、勝負づけは済んでいる相手。あら探しするなら「遠征疲れ」「すべて逃げ」の2点だろうが、性能の違いを信じるべきだ。

 続くのは7戦6勝(重賞2勝)のヴィーナスアロー。唯一の敗戦はシンデレラC3着でヤマミダンスに届かなかったわけだが、差す競馬でも結果を出してきている点は他にはない強調点。前走・兼六園ジュニアCも2kg重い斤量で勝ち切ったのだから強い。馬体減やテンションの上がりすぎがないように調整され、自在性を生かしてライバルに迫りたい。

 続く存在はバーバリアン。出遅れや気性的な乗り難しさがネックだが、ヴィーナスアローの2着2回は共に小差。気配自体はいいだけに、立ち回り一つで面白い。

 前走で巻き返した牡馬サッキーヘラクレスも上位候補。崩れたのは兼六園ジュニアC8着だけ。素材自体はいいだけに、気持ちを切らさず走れる展開なら上記馬に肉迫も。

 

 

 29日のメイン(10R予定)は「オッズパーク杯」(A1・1700m)

 アロマベール、ヤマノミラクル、トウショウプライド、ヒロノプリンス、オープンベルト、タツミリュウ、カフジスター、ウエスタンプリンス、が出走予定。(グルームアイランド、ジャングルスマイル、ブライトエンプレス、コスモマイギフトは回避予定)

 次開催が総決算と言える中日杯。長距離重賞の谷間でもあり一線級は出走してこないが、それなら今季1500~1700mのA1を4勝しているトウショウプライドは勝機。9月のイヌワシ賞での鼻出血後は立て直して1着→2着。もう心配なさそうで、中間もしっかり追い切れている。決めてほしい一戦。北國王冠は8着に沈んだヒロノプリンスも中間の攻め気配は問題なく、平場の1700mなら先行争い一つで巻き返し可能。タツミリュウ、ウエスタンプリンスは共にもう少し短い距離での逃げがベストで、ヒロノプリンスも含めた兼ね合いが鍵になるが、実力的には展開一つ。折り合って脚を使えるようならオープンベルトも圏内。

 

 なお、最終11R(予定)には「ポイント、ツイてる!楽天競馬賞」(B2-7組・1700m)も行われ、元中央オープン馬クラシカルノヴァが登場。勝った前走に引き続き適距離で戦えるのであれば通過点。他の上位候補は、パワーオブワード、ロードアルタイル、コウユーカゲムシャ。

 

 

(文:競馬カナザワ 大井 明洋)

 

金沢 カナザワ

 

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