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【開催見解】金沢競馬 県営第16回[通算第19回]後半(12/11~13 重賞:中日杯)

2016年12月10日

 2016年度・第19回の金沢競馬は前半週が終了。残す後半週は12月11日(日)、13日(火)の2日間。

 

 11日(日)のメイン(最終10R・発走16時15分)は今年の総決算と言える大一番「重賞 第52回中日杯」(3歳以上オープン・2000m・1着賞金350万円)

 ずっと2300mで行われていたが、昨年は1900mに距離を変更、今年は2000mに。

 過去5年の勝ち馬は…(2011~2014年は2300m、2015年は1900m)

 2011第47回 ナムラダイキチ(牡3・1番人気)…畑中信司 不良・2分29秒6

 2012第48回 ナムラダイキチ(牡4・1番人気)…畑中信司 不良・2分30秒6

 2013第49回 サミットストーン(牡5・1番人気)…吉原寛人 不良・2分28秒7

 2014第50回 ケージーキンカメ(牡3・1番人気)…青柳正義 不良・2分31秒0

 2015第51回 グルームアイランド(牡4・1番人気)…吉原寛人 重・2分2秒0

 

 2008年ノーブルシーズは1992年オヤベエース(当時の表記は4歳)以来の3歳馬の優勝(連対も1998年リードジャイアンツ以来)。かつては3歳馬の好走は少なかったが、2011年にナムラダイキチ、2014年にケージーキンカメが優勝。斤量差もあるだけに、もう気にならないデータ。4歳以上も年齢・性別は不問。ちなみに同じ年に北國王冠(春に試行の2013年は例外)と中日杯を共に制した馬は、近年ではトラベラー、ホシオー、ノーブルシーズ、タートルベイ、ナムラダイキチ、ケージーキンカメと、本物の実力馬だけ。また、百万石賞、北國王冠、中日杯の長距離重賞を同一年で3勝は近年だとトラベラーのみ。

 1番人気馬は過去10年で6勝・2着1回・3着1回と連対率は高い。馬券圏外に散ったのは、2006年ブラウトリート(4着)、2009年トウショウデザイア(4着)の2頭だが、共に確固たる主役不在の年。人気馬による決着が多いレースではある。ちなみに3連単導入後13回のうち万馬券決着は3回で、2006年の397150円(1番人気が敗れ、3着ミツアキトッキューが10番人気)、2007年の37210円(1番人気マヤノオスカーが3着)、2009年の16370円(5番人気ゴールデンミションが勝利)。

 また、前年までに好走歴のある馬が台頭する傾向も強い重賞でもある。

 トラベラー…2000年1着→2001年3着

 オーミアジル…2002年1着→2003年3着

 ホシオー…2003年1着→2004年1着

 エイシンクリバーン…2004年2着→2005年3着

 タフネスゴールド…2005年1着→2006年1着

 テンリットル…2005年2着→2007年1着→2008年2着、

 サムソンリンリン…2006年2着→2008年3着

 ジャングルスマイル…2010年2着→2011年2着→2013年2着→2014年2着→2015年2着

 ナムラダイキチ…2011年1着→2012年1着。

 

 さて今年のメンバーは

 1番 ヴァリアントアロー 柴田勇真

 2番 デルマサンダユウ 東川公則(笠松)

 3番 アイナ 瀧川寿希也(川崎)

 4番 トニーポケット 吉田晃浩

 5番 グルームアイランド 吉原寛人

 6番 ヒロノプリンス 青柳正義

 7番 ナツ 山口勲(佐賀)

 8番 コスモマイギフト 中島龍也

 9番 トウショウプライド 葛山晃平

 10番 ウエスタンプリンス 平瀬城久

 11番 カフジスター 桑野等

 12番 ジャングルスマイル 田知弘久

 

 6月の百万石賞(2100m)は6番人気ジャングルスマイルが勝って3連単179170円

 11月の北國王冠(2600m)は5番人気トニーポケットが勝って3連単21210円

 やや混迷した今年のオープン戦線だったことは、この重賞の結果からも分かる。ただ、長距離戦線の「両雄」と言えるグルームアイランド(百万石3着、北國2着)、ジャングルスマイル(百万石1着、北國3着)は不安ない状態で最終決戦を迎えられただけに、2頭が主力の見解でいいだろう。

 状態が上向かず昨冬の強さが見られなかったグルームアイランドだが、ようやく上向き気配。前走・北國王冠も出遅れ→外々の展開だった分の負け。今の状態なら崩れることはあるまい。好位置から運べるかどうかだけ。

 10歳でも健在ジャングルスマイルは悔いが残らないよう渾身の仕上げに思える。北國王冠は僚馬がハナを主張してリズムが崩れたようなレース。自分でペースを作る競馬なら、もっとやれて良さそうな感触だ。

 北國王冠の覇者トニーポケットも当然上位候補。仕掛けと内を狙うコース取りもばっちりハマった勝ち方ではあったが、中央時から2000m以上の長距離適性が高いのも勝因。距離短縮とはいえ2000mならマイナスにはならず、中間も順調。ここも展開一つのはず。

 今季A1を5勝のトウショウプライドも百万石賞2着で長距離重賞への不安を払拭した。ラスト一杯になっているここ2走と軽目調整がどう出るかだが、スムーズな展開なら上位候補は間違いない。

 コスモマイギフトも立ち回り一つの距離適性とデキ。距離延長はプラスではないウエスタンプリンスも勝負になっていい力量やデキはある。ヒロノプリンス、カフジスターも侮れず、3着圏内は多い。

 

 13日(火)はA級競走が組まれていないが、メイン(10R予定)は「ポイント、ツイてる!楽天競馬賞」(B2-5・1400m)

 ハクサンスカイ、フォロセッタ、ミヤギデュランダル、ケンリュウセイ、コトノツヅミネ、サッキーバリアント、ラブノキセキ、サッチイズライフ、パワーオブワード、スーパーハンド、ウインスマイル、が出走予定。

 前回は相手が悪かった2着だった2頭に注目。このところは本来の力を出しているパワーオブワードは、元中央OPクラシカルノヴァが相手だった前走0秒1差はむしろ優秀。時折り遅れるスタートさえ決まれば今回も好勝負必至。快足馬ラブノキセキも距離不向きの前々走以外は安定。格上に完敗の前走も2着確保なら悪くなく、1400mに短縮で更に良さが出そう。これらに続く存在なのは3歳馬2頭で、調子を上げているサッキーバリアント、大半に先着済みのミヤギデュランダル。共にデキは悪くないだけに、立ち回り一つでチャンスあり。

 

 

(文:競馬カナザワ 大井 明洋)

 

金沢 カナザワ

 

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