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【開催見解】第20回笠松競馬(2/20~24)

2017年2月19日

 2月20日から24日まで5日間の日程で「梅花シリーズ」が行われる笠松けいば。ここでは各日のメインレースの展望をお送りしていきたい。

 

 初日はB-1組の「トサミズキ特別」。前走で勝ち鞍を挙げた好調馬8頭が集まった上、距離が1400m。テンから激しいレースになりそうだが、中心は転入後6戦5勝、2着1回のワイルドジーク。陣営によれば「少し疲れがみえたので1開催休ませた」とのことだが、直前の追い切りは休ませた効果で活発な動き。「順調にきていると思いますよ」と佐藤騎手も体調面に不安はなさそう。となれば持ち前のスピードで7ハロンを一気に駆け抜けそう。相手筆頭は1400mで連勝中のマイネルボールド。特に4走前は1分27秒1の好時計で豪快にマクっており、相手強化のここでも互角以上にやれるはず。前走は大逃げを打って1分28秒6でまとめた快速派シャドウキングマン、得意のシーズンを迎えて前走の勝ちっぷりや中間の気配に上昇ムードが充満しているミツアキダイチャン、さらにはルーヴルヴォイス、エニシイチダイなど勢いのある馬が多く、見どころ満載の一戦となりそうだ。

 

 2日目はC-18組による「盆梅特別」。下級条件の特別戦で有力どころとそうでない馬の力量差が分かれている印象はある。時計面で上位なのは前走で1分30秒台をマークしたエネルワンダーとエーデルローゼ。前者は「ゲートが危なっかしくて出して行けない面がある」(藤原騎手)とのことで出遅れることが多いが、二の脚がついてからは能力の違いを感じさせる。2走前に今回と同じ条件で4着に健闘しており、特別の1600mでもこの相手なら問題あるまい。後者は先行、差しと自在に使い分けることができる器用なタイプ。時計面上位のここで大崩れは考えにくい。能力的にこの2頭に続くのがマルヨナオミ。前走こそ球節の捻挫で取り消しとなったが、見た目には太め感なく仕上がっているし、2走前の勝ちっぷりや時計なら前述2頭と互角にやれていい。あとはフジヤマコクリュウ、アンサーフォンテンの2頭。どちらもしぶとい競馬ができるので、少し時計がかかるような展開になれば差はない。

 

 3日目はA-3組・B-3組の「うぐいす特別」。まず注目を集めるのは名古屋のスリーネルソン。前走は重賞・白銀争覇でも人気を集めたほど。さすがにテンに置かれて6着に終わったが、能力のあることは2、3走前の連勝劇からも間違いない。適鞍のここは反撃必至だ。迎え撃つ地元勢も実力馬ぞろいだが、格から言えば前走オープンで5着のキングスクルーザーは有力な1頭。追い込み脚質のぶん上位クラスでは差し届かない場面も多いが、このメンバーなら速さ負けの心配はなく、堅実な末脚が生きそうだ。差し脚の確かさではライスエッグも負けていない。大きく出遅れた4走前こそ崩れたが、ポケットからのスタートとなる1400m、1600mでは安定した競馬が続くだけにここも目が離せない。また、前走のマクりに復調気配を感じさせたデトロイトクイーン、自在脚が魅力のインパルスガール、笠松巧者スズカレビンも上位争いに食い込む力はある。

 

 4日目は「C級チャンピオン」。前走でC級の平場や特選を勝った素質と将来性豊かな馬がズラリとそろいハイレベルなメンバー構成だが、中でも勢いがあるのはここ4走で3勝、2着1回のチュウワサイレンス。3勝が1分28秒0、1分29秒0、1分29秒2と好時計の連発。まずまずの先行力があり末脚もしっかりしている優等生タイプで、このメンバーに入っても大崩れの危険性は少ない。同じくここ4走で3勝を挙げているのがワンソックワンダー。こちらも逃げ、差しと展開に応じて繰り出せており、堅実な走りができるのが強味だ。前走でC-17特別を勝ったオロフィナアスールも安定したレースぶりが続いている。特にここ2走は3番手キープ、4角先頭からしっかり押し切る味な内容であり、時計も連続で1分29秒5と高水準。相手強化でも十分に対応できそうだ。そのほかにも転入初戦を快勝し、まだ伸びシロが期待できるスターストリーム、2走前にC-1特別3着があるチェダー、7走連続連対中のデルマオイチなどは上位争い必至の力がある。

 

 5日目はA-1・2組・B級以上のオープン「東海クラウン」。実績的に有力なのは3走前に名古屋記念で3着、前走オープンで3着の名古屋ゴールドブラザー。今回は3歳秋以来の笠松登場ではあるが、かつて在籍していた古巣で7戦2勝、3着2回のコース実績があるのは心強い。めったにバテない堅実派だけに超のつく大物不在のここは勝機十分だろう。佐藤騎手が「久しぶりに笠松デビューの生え抜きがオープンを勝つチャンスなので頑張りたい」と意欲満々なのがハイジャ。B-2組、A-2組と連勝を飾り、秋風ジュニア、ゴールドジュニアと2、3歳時に重賞を制したころの勢いが戻ってきた様子。中間も意欲的な調整をこなしており、3連勝でオープン制覇の可能性は十分にある。B-7組を勝ったばかりだがツクバキセキの充実度も無視できない。それまでは能力がありながら安定して力を発揮できなかったが、ここ3走で2勝、2着1回。特に2走前に見せた上がり37秒0の末脚はオープンでも通用する切れ味で、ここでも展開ひとつで圏内とみる。さらにスピード上位のサンマルバクシン、トキノベラトリクスもすんなりペースを握れば怖い存在だ。

 

 

(文:競馬東海 寺澤 正勝)

 

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開催当日のレースに関する情報については、主催者発表のものとご照合ください。

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