【開催見解】第13回川崎競馬(2/29~3/4)

2016年2月28日

 今回の川崎競馬は2月29日(月)から3月4日(金)まで5日間開催。3日目に指定交流、第62回エンプレス杯が距離2100メートルで行われます。

 

 初日のメインレースはマーケットスクエア川崎イースト誕生です!がB3一組、距離1600メートルで行われます。近況重視で言えば連勝中のハーモニーノヴェルでしょう。前走でこのクラスの三組を勝ち上がっていますが、このメンバーに入っても全く見劣りしません。馬体から伸びシロが見込めるだけに3連勝のチャンスです。格重視で言えばドリームエルダーでしょう。ひとクラス上の交流戦で勝ち負けした実績の持ち主。スピードは上位で逃げ切るシーンを想定しています。ウィーゴーは先週の大井を使って8着。出遅れが響いた様子でここは巻き返しを狙います。この他では堅実な差し脚が魅力のアイディアバイオ、前走でC1を勝ち上がってきたキャバーンでしょう。

 

 2日目のメインレースは準重賞の東京中日スポーツ弥生杯が距離1600メートルで行われます。好メンバーの激突になりましたが、地元勢はJRAからの転入組、千六百万条件から移籍のキネオイーグル、一千万条件からの移籍ファイトユアソングの新戦力。バーンザワールドは既にこのクラスを勝ち上がっており、主役の一角を担います。これに遠征馬が加わる図式ですが、船橋のセンティグレードは川崎コースで過去5勝。1月に大師オープンを勝って多摩川オープンで連勝を狙いましたが、結果は8着。スローペースを先行したものの、本来の鋭さは見られませんでした。やはり本来のジックリ構えて差す競馬が合うようで巻き返しが期待できます、川崎のこの舞台に実績を残す格上馬ノーキディングも侮れない存在。何れにしろ混戦模様の一戦です。

 

 3日目のメインレースは伝統の一戦、指定交流、第62回エンプレス杯が牝馬限定戦、距離2100メートルで行われます。中心は昨年の当レースの覇者、JRAのアムールブリエ。昨年はブリーダーズゴールドカップ、名古屋グランプリも制して、今年緒戦の川崎記念ではホッコータルマエ、サウンドトゥルーの超一流馬に次ぐ3着。牝馬同士で恵まれた組み合わせなら連覇の確率は高そうです。2着争いが焦点になりますが、TCK女王盃で3着に食い込んだタマノブリュネット。川崎の交流戦を勝った実績があり、コース経験があるのは有利。千六百万からの参戦イントロダクション、一千万条件を勝ち上がってきたヴィータアレグリア、ティンバレスもこのレベルなら食い込み可能。南関東、他地区勢は実績からここに入ると分の悪さは否めません。

 

 4日目のメインレースは桜月特別がB1二組、B2一組、距離2000メートルの長丁場で行われます。このクラスにしては珍しい条件で適性面がポイントになりますが、注目は現在3連勝中のコーズウェイ。気性面の成長が顕著で完全に本格化。レースぶりが自在で距離も今の仕上がりなら問題ないでしょう。同じく地元勢では非凡な素質があるストロングジーン。初の長距離戦になりますが、折り合い不問のタイプで肉薄しそうです。岩手からの移籍となるヴェリイブライトは昨年の夏まで南関に在籍。渋太い末脚がセールスポイントだけにこの舞台に魅力があります。ダテオトコはC1、C2の2000メートルを連勝しての参戦。大幅に相手関係は上がりましたが、適性を重視してのものだけにスピードがどこまで通用するか必見です。遠征馬も強力な布陣だけに駆け引きが見物と言えるでしょう。

 

 5日目のメインレースはブラッドストーン特別がB2二組、距離1500メートルで行われます。地元、遠征馬を含めて難解な一戦になりましたが、期待は地元のソウブテイオー。昨年の秋から冬にかけて4連勝を達成。正月開催を取り消して前走は5着に敗れて連勝が途切れましたが、やや序盤のペースが速かったのも確かです。素質的には一枚上のモノがあるだけに今度は見直しが必要でしょう。堅実な末脚を武器に毎回健闘しているジュウニントイロ、単騎で逃げると渋太いジャクソンライヒ、決め手に磨きのかかるフィーリンググーも上位争いが可能。遠征馬は抽選対象が多く、出否が未定ですが、かなりのレース巧者が揃っており、激戦ムードが一杯です。

 

 ケイシュウニュース 田島啓行

 

 

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開催当日のレースに関する情報については、主催者発表のものとご照合ください。

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