【開催見解】第9回川崎競馬(10/3~7 重賞:鎌倉記念)
今回の川崎競馬スパーキングナイターは10月3日(月)から7日(金)まで5日間。5日(水)に地方交流、全日本2歳優駿トライアルの鎌倉記念が行われます。
初日のメインレースは、しずおか爽秋特別が、B2二組、B3一組、距離1500メートルで行われます。地元勢では近走に比べて組み合わせが緩和したゼンノウラヌス、好調オランジェリーに転入2戦目で良化を見せたヴォルスング。遠征馬も多数エントリーしており、船橋では川崎に実績のあるベルモントレーサー、浦和からは距離得意なコスモパープル、実力派のストリークライト、ノブペイジがエントリーしています。
2日目のメインレースは、JBC川崎カウントダウン30が3歳以上のオープン、距離2000メートルで行われます。ここは転入馬、休養馬など多彩な顔触れになりましたが、新規参入となる地元のイッシンドウタイに注目。JRAでの最後の勝利は昨年の1月まで遡りますが、今年も重賞で健闘しており極端な衰えはありません。長丁場は問題ないタイプだけに緒戦から期待できそうです。同じ移籍組のトップボンバーは準オープンから転入。逃げると渋太さを発揮しており、ユッタリ流れる川崎の当舞台は合うタイプです。3歳馬の有望株ドンナディヴィーノは黒潮盃、戸塚記念で着順を落としましたが、強豪に胸を借りた経験は今後に生きてくるはず。遠征馬では船橋のノーキディングでしょう。オープンでの実績はひと息ですが、A2下の安定勢力として君臨。川崎の長丁場に実績もあり、ここは狙った鞍とも言えます。
3日目のメインレースは2歳の重賞、第15回鎌倉記念が1500メートルで行われます。ここは道営馬と南関東の対決になりましたが、先ずは道営の4頭から。イーグルパスは新馬戦を圧勝して2勝目はマイル戦。JRAのクローバー賞は芝で1秒1差に健闘しました。キャンドルグラスはここまで4戦2勝で距離は1700メートルまで経験。サウスヴィグラス産駒ながら距離の融通は利くタイプです。ストーンリバーは6戦4勝とキャリアは十分。大型馬ながらスピードとパワーを秘めています。マイティキングはここまで1勝と他に比べて実績で見劣りしますが、鋭い決め手は距離が延びて本領発揮と言えそうです。迎え撃つ南関東勢は前哨戦の1、2、3着馬ラペルドゥリデュ、セイジーニアス、サイバーエレキングに姉スアデラの血統馬で2戦2勝のゴーフューチャー、同じく2戦2勝の浦和キャプテンロビン、地元勢では2歳の一組を2勝しているティケーグラスが注目の1頭です。
4日目のメインレースは、みんなのつどい特別が、A2、B1一組、距離1500メートルで行われます。ここは現在川崎の同条件を連勝しているトーセンセラヴィの独壇場になりそうです。前走は1秒4差の圧勝劇で実力派を寄せ付けませんでした。重賞路線に乗る日も遠くないでしょう。他の既成勢力では実績馬のインフォーマーに川崎では交流勝ちのあるグランフィデリオ、浦和のA2下で2着ネオザウイナーがエントリー。ハイレベルの争いと言えるでしょう。
最終日のメインレースは第31回津久井やまびこ祭り杯がB1二組、B2一組、距離1600メートルで行われます。前回のこの条件を逃げ切ったのは地元のプロファウンド。鞍上が完全に手の内に入れて連勝と自慢のスピードが冴えています。ここも自分のスタイルを貫くのみでしょう。当時一番人気で敗れたオーラゼウスは少々折り合いがカギになりますが、力関係では互角の一戦。巻き返しが期待できます。他にも好調馬が目白押しだけに激戦が予想されます。
(ケイシュウニュース 田島啓行)