【開催見解】第12回川崎競馬(1/1~1/4・1/6 重賞:報知オールスターカップ)

2016年12月31日

 1月1日(祝)から4日(水)、6日(金)までの川崎開催は昼間開催で行われ、5日(木)はホリデーになるのでお気をつけください。

 

 1日(祝)のメインレースは迎春盃(B2二組 1600m)。ここは混戦模様。前走B2特別を勝ってB1に格上げになったが、年が明けてまたB2に降級になったシゲルオオカミザが有力。近走強敵相手に善戦しているドリームキングダム、明け4歳馬で休み明けの前走を快勝したドリームキング、前走初コースながら2着に好走したエスティレジェンド、中央からの転入初戦を叩かれて上積みが見込めるジョーウォルター、決め手あるヴォルスングも展開次第では上位争いに加われる。前走は逃げてバテたゼンノウラヌスも、素質的には互角で巻き返しは可能。

 

 2日(月)のメインレースは時計修理のクイック新春記念(B1二組、B2一組 1500m)。ここは只今5戦連続連対中のタマモベルモットが有力。3走前にタマモベルモットを破っているオーラゼウス。前走は惜敗だったが、逆転は可能だ。ロジータ記念3着のポッドガゼール、前走は案外も力は互角のストロングジーン、自己条件で巻き返しを狙うルコンポゼ、休み明けでも外厩で乗り込んでいるジュリエットレター、素質秘めるトーセンマリオンなど有力馬が多数揃っていて手広く流したいところ。

 

 3日(火)のメインレースは第53回報知オールスターカップ(SIII 4歳以上オープン 地方交流 2100m)。ここは前走勝島王冠ではセイスコーピオンに敗れはしたが、存在感を示したケイアイレオーネが中心になる。正直なところ前走はセイスコーピオンに離されてしまうのではと思っていたが、直線向いてからも渋太く伸びてアタマ差の2着に好走。あの走りから復調しているのは確かで、斤量面で58キロと楽ではないが、ここも好勝負に持ち込める。相手は埼玉新聞栄冠賞を制したタイムズアロー。マーキュリーカップ2着がある実力馬で、距離延長、初コースは苦にしない。勝島王冠では11番人気と人気薄だったが、3着に好走して見せたムサシキングオー。昨年のこのレースの3着馬で、寒くなって調子を取り戻しており、前走をフロックと軽視するのは禁物だ。実力馬サミットストーンは、復帰後2戦は結果を残せないでいるが、2戦ともに積極的な競馬をしており、あの走りが今回に繋がるはず。叩き3戦目でもあり注意したい。あとはトライアルを制して挑んできたオメガスカイツリーは距離適性が高く、秘めた能力も高い。クラージュドールは勝ち味に遅いが実績的には互角。大崩れはしないタイプで注意が必要だ。

他地区勢は金沢から2頭、高知から1頭、岩手から1頭が挑戦してくる。まずは金沢2頭から。ジャングルスマイルはこのレースは今回で5回目の挑戦。しかし6着が最高で、前走中日杯を制して状態は申し分ないが、上位となると・・・。初参戦なのがトニーポケット。前々走の北國王冠ではグルームアイランド、ジャングルスマイルを破ったが、前走はジャングルスマイルに巻き返されてしまった。その比較からも厳しそう。高知から参戦のミッキーヘネシーは、前走総の国オープンを快勝し、更に状態は上向き。しかし距離延長はマイナス材料で上位争いまではどうか。岩手から参戦のブレークビーツは前走兵庫ゴールドトロフィーを使っての連闘策。距離はこなせそうだが、基本的には芝向き、苦戦は必至だ。

 

 4日(水)のメインレースは大師オープン(4歳以上オープン 地方交流 1600m)。ここはゴールドカップを制して勢いに乗るトキノエクセレントが有力。ベストは1400mだけに、1600mに対応できるかどうかが鍵になる。A2下で(2)(3)着続きのアンサンブルライフは素質的に見劣りはしないし、休み明けを叩かれた実力馬トーセンアドミラル、転厩初戦を好発進のグランユニヴェール、ノーキディングは勝ち味に遅いがベストの川崎1600mならチャンスはある。他にも休み明けを叩かれ、距離短縮で面白いアールデュラン、クラウンカップの勝ち馬ガーニーフラップ、実力馬キスミープリンスあたりでも十分通用するだけになかなか楽しみなレースになりそうだ。

また、このレースは地方交流ということで笠松から2頭が参戦する。タッチデュールは往年の走りが見られず苦戦しそうだが、前走園田に遠征して兵庫クイーンカップで3着に善戦したシークレットオースなら十分通用すると見た。

 

 5日(木)ホリデー

 

 6日(金)のメインレースは十人十色の予想士軍団賞(B3一組 1500m)。ここは自己条件に戻って巻き返しを期すトーホウビースト、休み明けを叩かれて状態は上向いているポッドブル、格上げ初戦の前走を快勝と9歳ながら充実しているダイワイマージュ、明け4歳の素質馬エメンタールベルン、距離短縮はプラスになるジュリアンあたりが有力。他では実績上位のパンパカパーティ、前走の走りが良かったティアップサンダー、1500mなら逃切りも可能なエースヴィクトリア、格上げ初戦も力をつけたカガヤキスマイルも狙ってみたい。

 

 

(勝馬 山形宗久)

 

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