【開催見解】第19回高知競馬(3/16~3/30)

2014年3月15日

 高知競馬は第19回開催がスタートする。今開催は16日〔日〕17日〔月〕18日〔火〕23日〔日〕29日〔土〕30日〔日〕の6日間開催。25年度は変則開催で終了することになる。

今開催の目玉は何といっても18日〔火〕の第16回黒船賞。高知競馬で唯一の交流重賞であり、当日はJRA500万交流のはりまや盃も行われる。JRA、他地区から一流馬、一流ジョッキーが集い、一年で最も盛り上がる一日といってもいいだろう。今年はJRA5頭、他地区3頭、地元4頭の12頭立て。JRA勢では3連覇がかかるセイクリムズン、2年連続で善戦しているダイショウジェットや、芝、ダート両方で実績残すドリームバレンチノなどが主役格か。一方の地元高知勢も兵庫ゴールドトロフィー2着、オッズパークグランプリ優勝のエプソムアーロンを筆頭に実力馬が揃っている。毎年、熱戦になる黒船賞だが、今年も存分に楽めそうだ。

 

 この時期は毎年、黒船賞一色ムードになる高知競馬だが、その前に今年はもうひとつ大きなニュースがあった。先週の土曜日、阪神競馬場で行われたチューリップ賞に挑戦したクロスオーバーだ。やはりこの話題に触れないわけにはいかないだろう。戦前は正直、レースに参加することすら厳しいのではと思っていたが、なんのなんの。結局は大敗に終わったものの、前半から果敢に先行集団に取りつき、見せ場タップリのシーンを演出したのは本当に立派だった。コンビを組んだ別府真衣騎手もナイスファイト。高知でも強気なレースぶりが頼もしいジョッキーだが、大舞台でも持ち味を存分に発揮する精神力は大したものである。レースを制したのはハープスター。桜花賞、オークスの大本命であり、凱旋門賞にもエントリーしている大注目の馬である。のちのち歴史的名牝になる可能性のある馬と同じレースで走ったというのは、クロスオーバーにとっても大きな勲章になるのではないか。今開催は黒船賞がメインイベントだが、29〔土〕には3歳重賞、土佐春花賞がある。クロスオーバーが出走するのかどうかはまだ分からないが、出走の運びとなれば大きな注目を集めるのは間違いない。今はまだ3歳世代の中のトップクラスの一頭にすぎないが、貴重な経験を経て強くなっている可能性もあるだろう。土佐春花賞も見逃せない一戦である。

 

 さて、それでは今回のレース展望に移りたい。黒船賞は様々で媒体で取り上げられるため毎年スルー。今年も黒船賞ではなく、17〔月〕のメイン「カウントダウン1特別」〔サラ系C2-1選抜 1400メートル〕を展望したいと思う。少ない点数で、確実にゲットしたいレースだ。

 ラジアントカット… 前走でこの選抜戦を制覇。多少位置取りが悪くなったものの、勝負どころから一気に前との差を詰めて豪快に突き抜けている。高知転入後は11戦6勝2着4回。転入初戦こそ凡退したが、そこからは抜群の安定感を見せ、グングン地力強化している印象がある。勝ち残りの一戦でもあり、連勝の期待がかかる。

 アルドワーズ…前走はラジアントカットの2着。決め手に屈した形だったが、休み明けで距離延長だったにも関わらず、テンから自慢のスピードを武器に先行し、存在感十分の走りを披露した。個人的に今回期待しているのはラジアントカットではなく、こちらの方。前走から1ハロンの距離短縮であり、今回は押し切れると見ている。前走の敗戦で人気が逆転するようなら、大きく勝負したい気持ちだ。

 3着にはマルチヴィグラスを据えたい。この条件では壁に当たっているが、常に次につながるレースはできている。クロスオーバーと同じく3歳馬。再戦を楽しみにしながら、ここは何とか3着確保を願いたい。

                      

 

 

中島競馬号

 

 

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開催当日のレースに関する情報については、主催者発表のものとご照合ください。

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