【開催見解】第5回高知競馬(7/2~7/18)

2016年7月1日

 高知競馬は第5回開催がスタートする。今開催は2日〔土〕、3日〔日〕、9日〔土〕、10日〔日〕、17日〔日〕、18日〔月〕の6日間開催。重賞こそないが、10日〔日〕には牝馬限定の準重賞「ヴェガ特別」が行われる。登録メンバー見渡すと、THE3強。ブラックバカラ、クートネイ、ペイシャクィーンの3頭が抜けている印象が強い。ブラックバカラは、この牝馬シリーズを3連勝中。年に4回、季節ごとに行われるレースだけに、いかに好調期間が長く、かつ高知の牝馬では圧倒的な存在なのかが分かる。前回のスピカ特別は県外遠征から日にちがなく、不安材料もあったが、それでも貫禄勝ち。当然、今回も期待は大きい。そのスピカ特別でブラックバカラに迫ったのがペイシャクィーン。昨年、黒潮菊花賞を制し、高知県知事賞でも3着と善戦した素質馬だ。最後は交わされたが、ブラックバカラを本気にさせた走りは見事。逆転の可能性もゼロではない。そして残る一頭がクートネイ。ひょっとしたら、一番人気はこの馬か。3月のJRA指定交流、はりまや盃にはJRA所属馬として参戦し5着。「スピードはあるな」くらいの印象だったが、高知転入後の走りは驚異的。共にブッチ切りで2連勝を飾り、前走の準重賞トーセンジョーダン賞ではエプソムアーロン、スクワドロンなどを全く問題にしなかった。逃げたペイシャクィーンもアッサリと潰されている。枠順に恵まれていることはあるが、それでもこの強さは本物。新女王誕生のヴェガ特別となるかもしれない。

 

 牝馬の話題で言うと、3歳牝馬ディアマルコに触れねばなるまい。先月19日の高知優駿を一番人気で勝利。道中はまだ遊び遊び走っている印象もあったが、そこはグランダムジャパンの3歳部門2位馬。結果的には着差以上の強さを見せて高知の3歳馬の頂点に立った。黒潮皐月賞馬ブラックビューティの回避は残念だったが、秋に再戦が叶えば盛り上がること間違いなし。文字通り、雌雄を決する一戦になるだろう。この高知優駿は、2着がハルノフェスタで3着がナガラスマイル。ディアマルコ同様、全て佐原騎手のお手馬であり、若馬育成の手腕が表れた一戦と言えたかもしれない。管理する那俄性先生によると、ディアマルコの次走は今月29日に園田競馬場で行われる兵庫サマークイーン賞とのこと。のじぎく賞を勝ち、初重賞制覇を飾った縁起の良い競馬場で、再び好レースを見せて欲しいと思う。

 

 さて、それでは今回のレース展望に移りたい。今回は3日〔日〕の「七夕月特別」〔サラ系C1-1選抜 1600メートル〕。選抜戦らしい、好調馬が揃った一戦であり、馬券的な妙味もありそうだ。

 

 ・スレドボ…JRA4戦未勝利で転入して以降は、15戦して馬券圏外に沈んだのは1度だけ。それが今回と同じくマイル戦だったのは皮肉だが、3歳重賞でのものであり、不安材料にはならないだろう。取りこぼす可能性はあるが、馬券の中心はこの馬でいいだろう。

 ・ランドギャラクシー…ゲートは相変わらずだが、その分、長くいい脚が使えるタイプ。マイル戦にも良績を残しており、他馬が止まる流れなら一気の差し切りもあろう。

 その他には、トゥルエノ、セイプロスペリティ、エリモアラルマなどなど。セイプロスペリティはマイル戦にも勝ち星があり、ローテーション的にも前走よりは向くところ。トゥルエノは中西騎手が完全に手の内に入れており、あとは距離を克服できるかどうかに。エリモアラルマは悩ましい。地力は飛び抜けているが、夏場で動きが下降気味。マイル戦にもいいイメージがない。陣営は、脚を溜めていく競馬を示唆。吉と出るのか凶と出るのか…。3着くらいなら、その他の馬にもチャンスはありそう。

 

 

中島競馬号

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