【開催見解】第9回高知競馬(10/8~10/23 重賞:黒潮菊花賞)

2016年10月7日

 高知競馬は第9回開催がスタートする。今開催は10月8日(土)、9日(日)、15日(土)、16(日)、22日(土)、23日(日)の6日間開催。23日(日)には第20回黒潮菊花賞が行われる。登録はまだだが、今年の高知優駿馬ディアマルコも出走の予定があるとか。ライバルのブラックビューティは先週、A級戦で久々の勝利をマークしており、両馬が揃っての出走となれば楽しみが増す。是非、実現して欲しいものだ。

 

 先週は秋競馬の開幕を告げる第28回珊瑚冠賞が行われた。メイショウツチヤマの取り消しは残念だったが、昨年の覇者マウンテンダイヤの連覇を、高知の女王ブラックバカラが撃破して初重賞制覇を飾ったレースは見どころ十分だった。鞍上の永森騎手は意外なことに、今年に入って初めての重賞勝ち。JRAでの勝利や騎手交流戦での活躍を考えると大きな問題ではないかもしれないが、さすがの騎乗ぶりを見せつけた。メイショウツチヤマの取り消し同様に残念だったのが、3着に善戦したヤマニンミネルバの手綱をとる予定だった本田紀忠騎手の負傷、乗り替わり。高知での期間限定騎乗中の全ての勝ち星がヤマニンミネルバとのコンビだっただけに、さぞかし無念だっただろう。復帰には数カ月の時間を要するとのことだが、また元気な姿で戻ってきて欲しいと思う。

 

 元気な姿といえば…。珊瑚冠賞と同日に行われたA級戦で、元福山競馬の怪物カイロスが転入初戦を勝利した。約一年ぶりの出走に加え距離もマイル戦。不安要素が多かったが、1番に人気に推されての見事な勝利だった。福山競馬時代の主戦である佐原騎手とは2013年6月以来のコンビ。福山競馬が廃止となり、一旦は疎遠になった両者が再び高知でコンビを組む日がくるとは…。ドラマ性を感じずにはいられない。このまま順調なら、県内外を問わない活躍を見せてくれるだろう。今後の動向に注目したい。

 

 それでは今回のレース展望に映りたい。今回は番組賞金の編成替えに伴い、各クラス、選抜戦がなく全て賞金順に組まれている。人気が偏りそうなレースもあるが、土曜のメイン11レース(サラ系C2-1 1400m)はなかなか興味深い一戦となっている。

・キッズアベリア…高知転入初戦は凡走に終わったが、それ以降の3戦はハイレベルな戦いを見せている。この2走はこのクラスの選抜戦で3、2着。前々走の3着はタイム差なしの大接戦でもあった。今回こその気持ちは大きいだろう。

・ナスノフラッシュ…高知転入後は8戦して6勝2着2回。ここまで順調に出世してきている。前走はフルゲートの最内枠から差し切っての勝利。それまでは先行抜け出しの競馬が多かったが、器用なレースができる点も示している。キッズアベリアとの対戦が楽しみだ。

その他では、高知デビューで一戦毎の成長が楽しみなトシガール、スピードあるニシノニカ、前走で大変身を遂げたサリュダムールあたりが注目株。上位の2頭は強いが、割って入る余地もあるのではないか。

 

 

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