【開催見解】第13回高知競馬(1/15~1/25 重賞:大高坂賞)
高知競馬は第14回開催がスタートする。今開催は15日(日)、17日(火)、18日(水)、22 (日)、24日(火)、25日(水)の6日間開催。22日には古馬重賞、第6回大高坂賞、24日には第31回全日本新人王争覇戦競走が行われる。大高坂賞は黒船賞の選考競走のひとつ。早いもので、黒船賞シーズンの到来である。登録馬の発表はまだ先だが、サクラシャイニーあたりがどのレースに照準を絞ってくるのか、また他の有力馬は…といった楽しみが沸いてくる。競馬は一年中、ワクワクさせてくれる。
一方の第31回全日本新人王争覇戦競走は、高知競馬が全国に誇るレース。以前は一発勝負であり、優勝者は実にシンプルに決定されていたが、2戦による合計ポイントで決まるようになって以降は、各ジョッキーのレースプランにも変化が見られる。極端に言うと、勝つことが絶対条件ではなく、いかにポイントを稼ぐかにシフトしている印象。近年の優勝者の名前が瞬時に思い浮かばないのは、単に自分が年をとったということではあるまい。
昨年は川崎の瀧川寿希也騎手が直前の落馬事故で急遽、不参加の憂き目に。その瀧川騎手は、高知のミッキーヘネシーとのコンビで総の国オープンを制覇。大穴をかっ飛ばした。新人王で見たかった気持ちはあるが、活躍は嬉しい限りである。
瀧川騎手の不参加により、補欠から繰り上がりとなったのが岩手の鈴木麻優騎手だ。鈴木騎手は現在、第3ラウンドまで進んでいるレディスビクトリーラウンドで女性の首位を堅守。来月22日には高知で最終ラウンドが行われるが、その鈴木騎手は今週の競馬から、同じ岩手競馬所属の木村直輝騎手と共に、高知で期間限定騎乗を開始する。高知での所属厩舎は目迫大輔厩舎。目迫調教師の奥さんは、元ジョッキーの森井美香さんであり、心強い存在なのではないか。高知での期間限定騎乗が、有意義なものとなることを祈りたい。もちろん、真衣騎手、瑠衣騎手の奮闘も期待してるぞ!!
それでは注目のレースを紹介していこうと思う。今回の注目レースは15日のメイン「ジャニュアリー特別」(サラ系A-1選抜 1600メートル)。少し小粒なメンバー構成になったが、なかなか興味深い一戦だ。
・マウンテンダイヤ…メンバー中、唯一の重賞勝ち馬。最近は相手が悪く、勝ち星は4走前の準重賞、アンライバルド賞まで遡る必要があるが、今回は一言、「名前が違う」印象がある。一カ月ぶりの実戦であり、時季的にも太目残りの心配はあるが、やはり中心になる存在だろう。
・ランドスター…前走はオープンで3着。メイショウツチヤマとコンマ3差なら立派である。夏場の不調から脱し、徐々に本来の姿を取り戻してきた今なら引き続き注目できる。
・その他ではシャイントラベラー、セイマイスターの打越厩舎勢、好調期間が長いサチノシェーバーあたりか。寒さに負けない好レースを期待したい。