【開催見解】第11回名古屋競馬(8/1、8/6~8)

2014年7月31日

第11回金シャチけいばNAGOYAは、【サードニクスシリーズ】と銘打って8月1、6~8日の計4日間で開催されます。なお、初日と2日以降があく変則的な開催となっておりますので、来場の際はご注意ください。ここでは各日のメインレースの展望をお伝えします。

初日のメインはB-1組の【シャチウマくん特別】1600m
 今回のB級は賞金順での編成。唯一の前走勝ち馬のディアリヴァルは有力ですが、ここで図抜けた力量というわけではありません。中心にお勧めしたいのがケイツーリマーク。前走は2組で、再びゴールデンコマンドに先着されましたが、レースぶりは1走ごとに良くなっており、鞍上の木之前葵騎手も昨年をはるかに上回るペースで勝ち鞍を伸ばして勢いがあります。鞍上を安部騎手に替えてきたトミケンウエストが不気味で、夏場に良績が多く、攻め馬の雰囲気も悪くないだけに変化があっても驚けません。3カ月ぶりを僅差の2着にまとめたマイネルコイヌールも反動はない様子で、この程度のレベルなら好勝負に持ち込めそうです。

2日目のメインはA級牝馬限定の【コスモス賞】1400m
 9月15日に行われる秋桜賞のトライアルレース。ピッチシフターこそ不在ですが、上位陣の実力が拮抗した面白い一戦になりそうです。ここはタッチデュールに注目です。強くても弱くても相手なりといった印象でも、遠征経験が豊富な同馬は名古屋コースも4勝とまずまずの相性。1400mも無難にこなすタイプで、いかに流れに乗れるかが鍵になります。地元勢では5連勝と波に乗っているマザーフェアリー、堅実なマコトクオバディス、新人・村上騎手が手の内に入れたエーシンフルハウス、決め手に自信を持つパリーナチャンあたりが有力でしょう。それから忘れてならないのがブレーヴスキー。近走は牡馬相手で苦戦していますが、上鞍でもあったし、牝馬限定戦なら大いに見直すべきです。

3日目のメインはA-2組の【青桐特別】1400m
 牝馬はコスモス賞に組まれなかったアイノタマテバコだけ。その彼女は前走もよく粘っていますが、時計が平凡だった点がどうでしょう。やはりまだモマれた場合の不安が大きいというのが本音です。ここはあえて前走で期待を裏切ったシンゼンユメノスケの巻き返しに期待です。元々が出脚に長けたタイプで、1400mが向かないはずがありません。本来の闘争心を取り戻せばあっさりと反撃があっていいでしょう。尾張名古屋杯を勝ったゴールドピューマ、伸び盛りの3歳トーホウボンバーあたりが強敵になりそうで、この中間からブリンカーを試されているホウライジェントルも、効果がてき面ならガラリ一変があっても驚けません。

4日目はシリーズメインのA-1組の【サードニクスオープン】1400m
 名港盃で3着と格好をつけたマルカベンチャー。中央時の実績からすると距離短縮は間違いなくプラスで、時計がかかるようになった馬場状態も歓迎材料でしょう。転入当初に比べると馬力が落ちた印象は否めませんが、このメンバーなら中心に最適だと思います。実力上位のメモリージルバは近走がひと息だけに、もうしばらく様子を見たいところ。相手にはラヴィドールとミヤジチョビがお勧めで、前者はベストの逃げならかなりの抵抗を見せるはずです。後者はルビーオープンでマルカベンチャーとタイム差なしの3着に粘っており、こちらもすんなり先行なら見せ場以上も十分にありそうです。



(文:競馬東海 寺澤 正勝)

 

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