【開催見解】第21回 名古屋競馬(1/1~4)
第21回名古屋競馬は1月1~4日の4日間で「新春シリーズ」が行われる。
1月1日のメインはABCクラス混合の重賞「尾張名古屋杯」
中心は休み明けをひと叩きしたワンダフルタイム。重賞とはいえ相手に恵まれた印象があるし、詰まった日程でも元気いっぱい。先行さえできれば結果がついてきそうだ。相手はここに備えて調整してきたアナザーデイ、追い込み好調リアライズキング、出脚鋭いピンクノサイロあたり。穴なら追い切りの動きがよかったマルカシグナスか。
1月2日のメインは重賞「新春盃」
注目はコスモナーダム。当地では初めての1800mになるが、中央在籍時には芝の長い距離を使われていたし、折り合いに苦労する馬でもない。距離は間違いなくプラスに作用しそうである。ただ、重賞とあって相手は骨っぽい。軌道に乗ったスズノライジンは好調を維持しているし、アルファメールは使い込んでも元気いっぱい。さらには格下でもエアマデレーン、ミトノレオの潜在能力は確かだ。昨年の覇者でもあるケントリュウコウも加わって見逃せない一戦となりそう。
1月3日のメインは重賞「名古屋記念」
傑出馬不在のメンバー構成だが、1400mという距離を狙ってきた馬が多くいて面白いレースになりそうだ。中心はトップフライアーか。前走、久々の勝利で意気上がる。ただ状態面に若干不安があるようで、当日の気配に注目していだたきたい。逆転候補はゲートの出が鋭いベルライン、中間の動きが抜群だったマルカファイン、ここを目標に仕上がったドナルトソンとみる。さらに古豪ノゾミカイソク、ブライトシンプーなども虎視眈々。先争いが激しさを増すと差し馬の台頭がありそうだ。
1月4日のメインはA-2組・B-1a組「門松特別」
逃げ脚快調ジューヌノーブルが相手弱化で狙い目。しかし、冬場とあって若干太目残りがある様子。さらに目方が増えてくるようだと心配な面もある。A級2走目でウォーターエイト、再ブリンカーで出脚に鋭さを増したマリーズミイの頭も用意しておいていいだろう。以下で注意したいのは格下でも前走が鮮やかだったイナセナ。体質面の弱さで出世は遅れているが、素質はここでも通用するものがある。流れ次第だが面白い存在になりそうだ。
(文:競馬東海 寺澤 正勝)