【開催見解】第23回名古屋競馬(1/30~2/3 重賞:梅桜賞)

2017年1月29日

 名古屋競馬は「梅桜賞シリーズ」と銘打って、1月30日~2月3日までの計5日間で開催されます。ここでは各日のメインレースの展望をお伝えします。

 

初日のメインはB-1組「水瓶座特別」(1600m)

 前開催の初日が雪のため開催中止となり、ここまで出走がずれ込んだ馬がかなりの数に上ります。そのために前走勝ち馬がB級上位の3鞍に渡って編成されました。といっても通常の勝ち組特別と変わりません。馬券の中心にはレディエントブルーが最適でしょう。初戦こそ惜敗しましたが前走をきっちりモノにしており、中央1勝、500万級でも2着の実績はここでも優位といえます。追い切りでも鋭い反応を見せており、外枠なら控える形になっても問題ないはず。勢いという点では5連勝中のウォーターディル。逃げれば馬券の対象から外れておらず、ここも持ち前のダッシュ力を利かせれば先手を奪える組み合わせと思えます。少々飛ばす形になってもマイル戦なら辛抱できそうです。これらに次ぐのがレースぶりが多彩なジェイエルフリート。道中はインで我慢してスペースを見つけて抜け出すというパターンも見せており、ここはそんなイメージがしっくりくる一戦です。

 

2日目はシリーズメインの3歳牝馬による地区交流重賞「第4回梅桜賞」(1800m)

 過去3回ともに兵庫勢が優勝しており、今年も兵庫からスダチチャン、スターレーン、ビックアマゾネスの3頭、笠松に冬期遠征でやってきている金沢ヤマミダンスが出走します。東海地区の馬たちにとって鬼門となっている重賞ですが、今年こそ地元勢の奮起を期待したいところ。新春ペガサスカップを制したクインザドリームにはそれが可能なように感じます。前走は確かに展開に恵まれた点や他馬の仕掛けに乗じた面がありました。しかしこの時期の牝馬にありがちな折り合いの不安がほとんどないのが同馬のセールスポイントで、小柄ながらスタミナも備えています。ネームバリューは前走の大敗までは5戦5勝のヤマミダンスでしょうが、一線級が相手だったにしても負け過ぎの印象は拭えません。地元勢では重賞で接戦を続けるメモリーミラクルも楽しみな存在です。

 

3日目のメインはB級記者選抜馬による「東海スーパージョッキーズ」(1400m)

 レース名の通りで、名古屋と笠松のリーディング上位騎手の競演となります。選抜されている馬たちは前走勝ちでないというのが条件の1つとなっており、これはこれで難解です。それでも実力は尾張名古屋杯で僅差の3着だったサンライズフレンチが一歩リードとみています。中央で活躍できませんでしたが、馬っぷりはさすがと思わせるものがあり、A級入りは時間の問題でしょう。1400mという距離を考えるとトーホウシルエットの巻き返しも十分ですが、騎手競走特有の速い流れを想定すると、思い切った後方待機の作戦を取りそうなコンビを狙うのが面白い気がします。

 

4日目のメインはA-2組「ねこやなぎ特別」(1800m)

 2組なら一枚落ちといえるのがオンワードハドソン。名古屋記念での5着はメンバーや距離が影響してのことでしょう。ここはあっさり巻き返して不思議ないと思います。しかし最近のこの鞍は勝ち馬がコロコロと入れ替わっている印象で、予断を許しません。特にこの時季の走りがいいピースフルリバティは1800mになることで大きく変わってきそうです。すんなり先行がかなったときのワンダフルタイムやハナノパレードなどもかなり厄介な存在になります。

 

5日目のメインはA-1組「ムーンストーンオープン」(1600m)

 前開催のこの鞍の勝ち馬コスモナーダムが出走に踏み切れば不動の中心でしょう。これが不在ならば、前走の勝ちっぷりが良かったゴールドブラザー、久々に地元戦に照準を合わせてきたメモリージルバの塚田厩舎勢のワン・ツーが現実味を帯びてきます。ドナルトソンやヴェリイブライトなどが調子を上げてくれば結構な混戦になりそうな雰囲気もありますが、中間の気配からは微妙な情勢です。

 

 

(文:競馬東海 寺澤 正勝)

 

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開催当日のレースに関する情報については、主催者発表のものとご照合ください。

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