【開催見解】第24回名古屋競馬(2/13~17 重賞:梅見月杯)
第24回名古屋競馬は2月13日~17日の5日間、「梅見月杯シリーズ」が行われる。
2月13日(月)1日目のメインはB-1組「こいぬ座特別」。注目はC-1特別を3連勝して昇級したリョーシンヒナタ。一気の条件強化で一筋縄ではいかない組み合わせになったが、レース内容から伸びしろはまだありそうだし、攻めの感触も上々。連勝を伸ばす公算は大きいとみている。強敵は選抜メンバーで勝ち上がったトーホウシルエット、ハナなら粘りを増すボスキャットグレイあたり。穴なら2走前にリョーシンヒナタに迫ったタイセイドライヴ。1400mなら逆転があっても驚けない。
2月14日(火)2日目のメインは、A-3b組「クヌギ特別」。サンデンバロンは前走勝ちでとうとうA級に昇格。転入当初からオープン候補生と言われ続けた逸材で、ここらが壁になるとも思えないし、時計面でも優位に立つメンバー構成。ここを勝ってオープンに挑戦だ。となると焦点は相手探しだが、これが結構難しい。候補はライブリヘイロー、サカエダビトリー、ブルーロイヤルとみるが、どれも一長一短がある。当日の気配もぜひ加味していただきたい。
2月15日(水)3日目のメインは、A-3a組「クロッカス特別」。前走最先着のブランニューが中心だが、差し一手の脚質だけに展開面に左右されがち。地力で見劣らないキービスケット、前走勝ちで気を良くしているオトメローズ、条件が下がったマルカシグナスらにも勝機があっていいだろう。さらに巻き返し可能な実力があるキクノサージ、ゲスワット、トーホウボンバーも展開次第では上位を争える。馬券は難しい選択を迫られそうだ。
2月16日(木)4日目のメインは、A-2組「紅梅特別」。初オープンはほろ苦い結果となってしまったマルカンパンサーだが、勝ちに行った結果でもあり、悲観することはない。引き続き攻めの動きはよく、自己条件に戻って巻き返してくれそうだ。相手は先行力を武器とするキタノシャーロット、ホウライマリーン、カキゲキライデンが有力だが、どれもモロい面を抱える馬。ソツなくまとめるサマーサラファン、決め手上位のラヴァリーオステルも連下に押さえておきたい。
2月17日(金)4日目のメインは、4歳以上オープン、北陸・東海・近畿地区交流の重賞「梅見月杯」。主役候補は中央オープンから昨年末に当地へ移籍してきたアサクサポイント。前走は勝ち馬にうまく乗られたが、笠松・東海GCで見せた脚は別次元。今回も仕上げに問題はなく、勝利に一番近い存在といっていい。その前走でアサクサを負かしたのはコスモナーダム。条件アップで前走のような展開は描けないだろうが、東海菊花賞のように流れに乗れさえすれば上位争い可能だろう。怖い怖い兵庫のサウスウインドは間に合っていい実力派だが、この馬にしては間隔があいている点が気がかり。当日の馬体チェックは欠かさないでほしい。以下ではメモリージルバ、ヴェリテ、金沢バニスターあたりだが、地区交流重賞では2、3着の押さえという評価にしたい。
(文:競馬東海 寺澤 正勝)