【開催見解】第27回名古屋競馬(3/28~3/31 重賞:中京ペガスターカップ、名古屋大賞典)
第27回名古屋競馬は3月28日~31日の4日間、「名古屋大賞典シリーズ」が行われる。
3月28日(火)のメインは、B-1組「ペガサス座特別」
勝って同条件となるのはドミナドール、ノボリフジ、ウォーターディル。これらにまだ当地で底を見せていないグレートヒット、ブリンカー効果で走りがよくなったマイネルカリスト、叩いて上向いたアスリートラヴ。どれも上の条件に入っても通用しそうな素質馬が集まり、ハイレベルな一戦が期待できそうだ。ただ、そのぶん馬券はかなり難しくなることだろう。
3月29日(水)のメインは、3歳重賞「中京ペガスターカップ」
今年度、新設された重賞で、当地でデビューした馬たちの限定戦となる。注目は当然、唯一の重賞馬となるメモリーミラクルだ。ここに入れば地力で頭ひとつ以上抜けた存在で、ハナさえ切れれば結果はついてきそうだ。相手は笠松からの出張馬マルヨアキトとグレイトデピュティが有力だが、気性的にアテにならない面も残している。使いつつよくなってきた当地ゆかりの血統馬ブレードクィーンも押さえておくべきだろう。
3月30日(木)のメインは、中央交流重賞・JpnIII「名古屋大賞典」
中央馬はオールブラッシュ、ケイティブレイブ、ドリームキラリ、ピオネロ、モルトベーネが出走。中でも注目は重賞初挑戦で川崎記念を制したオールブラッシュとなるだろう。小気味のいい先行力からして名古屋コースは合いそうで、相手関係も前走より楽になった印象がある。59キロの斤量さえ克服してしまえば重賞連勝も十分。これに待ったをかけるのなら、前走内容からして伸びしろがありそうなドリームキラリとモルトベーネ。鞍上も込みで楽しみだ。地元の大将はカツゲキキトキト。順調な過程で状態面に問題はなく、暮れの名古屋GP以上を期待したい。
3月31日(金)のメインは、A-2組「枝垂桜特別」
好調さを支持してブランニューが中心のレースとみる。ただ、久々に1400mになるし、クラスアップで相手も強くなっている。休み明けでも速力上位のトップフライアー、すんなりなら力を発揮できるニホンピロマイティ、サザンキングにも勝機があっていいだろう。怖いのは徐々に上向いてきたドニゼッティの残り目。
(文:競馬東海 寺澤 正勝)