【開催見解】第4回大井競馬(6/1~6)

2014年5月31日

東京ダービーをメインにした大井競馬は6月1日~6日までの6日間。

 

東京ダービーだけでなく地方競馬のダービーウィークが始まろうとしている。

6月1日(日) 佐賀・九州ダービー栄城賞

6月2日(月) 盛岡・岩手ダービーダイヤモンドカップ

6月3日(火) 門別・北海優駿

6月4日(水) 大井・東京ダービー

6月5日(木) 園田・兵庫ダービー 

6月6日(金) 名古屋・東海ダービー

 

全国6地区のダービー競走が毎日どこかで実施される夢のような一週間。その先にあるダート3歳究極の頂点ジャパンダートダービー(7月9日・ 大井)を目指す闘いでもある。

 

また、6月1日より発売開始が発表された日本競馬界初のトリプル馬単「SPAT4 LOTO」。インターネット投票のSPAT4だけで発売される重賞式投票だが、50円から10円単位で買うことができ、後半3レースの馬単をすべて当てれば50円の最高払戻金額がなんと3億円!

これまでの3連単最大の組み合わせは3360通りだったが、トリプル馬単になると最大13824000通り。

小さく買って、大きな夢を見よう。

 

 

初日の1日は日本ダービーデーでもあり、「J-PLACE大井」として大井競馬場ではJRAの馬券を発売するため、開門は11時半となるが、大井第1レースの発走時刻は17時10分からのスタートで最終は第8レース。

メインはゲンマ賞。B2三組・B3一組の1800m戦。逃げて良し、差して良しのレース巧者ディアフォルティスを中心視。前走はコンマに秒取りこぼして2着もタイムは上出来。この馬にとってベスト条件の1800で再度期待したい。

相手は8ヶ月ぶりだった前走を快勝したアートオブアース。ひと叩きされたことで上昇。トリプル馬単発売初日のメインレースはこの2頭の裏表で決めよう。 

 

 

2日目には浦和につづき大井でも2歳戦がスタートする。

今開催には2鞍が組まれているが、最初の新馬戦には能力試験で一番時計だったラプリマヴェーラが登場。父ジャングルポケットの栗毛牝馬で能力試験では好スタートから馬なりのまま逃げ切った。小柄な馬だがスタートが速く仕上がり早。新馬戦向きなタイプで初戦から期待が大きい。

当初はラプリマヴェーラをはじめ新馬戦に4頭エントリーがあった中村護厩舎。仕上がりの早い2歳を揃えている今季の注目株だ。

 

メインはB3二組のハッピーナイト賞1600m。

ナイキフェイムを本命視。4歳春になってスピードに磨きがかかったように本格化したかのように好戦つづき。前走の晩春賞では三角あっさり先頭に立つと強い競馬で押し切った。その後間隔をとっているのも好感。連勝ムード漂う。

アウターバンクスの前走は恵まれた面があったとはいえ鮮やかな勝ちっぷりだった。Bクラスへの昇級戦でも通用する地力がありそうだ。

同じ月岡厩舎のサンドフレイバーは前走タイムに注目。格上げ戦から勝ち馬にクビ差まで迫る好内容。レースで集中力を欠く面が課題を克服してほしい。

 

 

3日目のメインは東京スポーツ賞。B1二組・B2一組のマイル競走。

この二戦惜しいレースが続いているキモンアヴァロン。1200m中心のローテーションから今回マイルの内コースに変わることで粘りきりたい。

相手はマイルで斬れるカガヤキダンスオー。後手を踏みがちなクラカルメンは五分のスタートなら。

 

最終レースには次開催に実施される優駿スプリント(6月24日)のトライアルレース「優駿スプリントトライアル」が実施される。このレースの1、2着馬には優先出走権が与えられる。

「距離適性を考えてクラシックへは挑まず目標を優駿スプリントにする」と早い時期から陣営が口にしていたアピア。そのレースセンスに騎乗したジョッキーたちが絶賛する素質馬。最大目標に向けて自己条件のB1戦を避けて3歳戦を選択。必勝態勢で本番に弾みをつける。

 

 

4日目は「第60回東京ダービー」。4強が争った昨年とは打って変わってハッピースプリント一頭が独走状態。道営時代に北海道2歳優駿、全日本2歳優駿を勝ち、2013年の地方競馬年度代表の座を2歳馬ながらゲット。大井に移籍してからも京浜盃、羽田盃を非の打ち所のないレースぶりで直線突き放した。「エンジンが違う」と吉原騎手もコメントしていたようにあっさり二冠達成のパフォーマンスを見せてくれそうだ。

あえて死角をあげるとすれば経験のない距離2000m。1ハロン延び、マークもきつくなることで変わる展開。ドラゴンエアル、ドバイエキスプレス、ワタリキングオーなど距離延長をプラス材料にする切れ者たちが虎視眈々と逆転のチャンスを狙っている。

 

 

5日目はA2、B1一組のムーンストーン賞。距離1400mになることで難解になった混合戦。脚部不安からの再起から大井中心のローテーションで(1)(2)と好走するチョウサンペガサスに注目する。鞍上の酒井騎手も驚いていたのがレースでの進境。かつてはスピード値の高さで連勝したこともある馬だが、後方待機策から一気にスパート。8歳となり良い意味でのズブさが出てきたことでレース幅を広げる。

前走は忙しい距離だった重賞馬ゴーディは1400mで巻き返し。短距離で抜群の脚を使うコウギョウダグラス。前走しらさぎ賞3着光るケンブリッジナイスは実績ある大井コースで。

 

 

そして最終日はB2選抜のJAいちかわ賞1400m競走。

中央から移籍後6戦して1着2回、2着3回と着実に実績を重ねてきたケイアイリブラ。前走の鋭い末脚はお見事。スタートが苦手な面もあるが好調さを生かして連勝を狙う。

2走前の惨敗でリズムを崩してしまったロマンスが調子を戻し、本来の粘り強いスピードを発揮。B2でも通用する力を見せてくれそう。

ダッシュ力ならタマモルーキー。展開問わないボーメック


競馬ブック 中川明美

 

 

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